骨折り損さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

骨折り損

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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

エマ・ストーン最高なんだよなぁ。
いや、物語ももちろんなんだけどやっぱりエマ・ストーン出てるから見てみたいなと思って見てるからそこは大事。そして見た結果、やっぱり彼女は魅力満点女優でした。

綺麗なん
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.7

キャラクターがとにかくビカビカあぁあ!!って感じ。全員個性が出過ぎていてなんだか目がチカチカする。悪口みたいだけど、まあ楽しめるって意味で。ただ疲れるは疲れる。

すぐベトナムベトナム言ってキレる奴と
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赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

3.8

ニコラス・ケイジ小汚ぇ。

えっ、カッコよさがマジで全然なくてむしろびっくりした。ハリウッドの大物俳優なのにこのダラしない感出せるの凄いな。この映画にピッタリ。ニコラス・ケイジの逮捕歴あるのにのほほー
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リアル・フィクション(2000年製作の映画)

3.0

キム・ギドク作品でこれだけは初めてあまり面白くないと思った。

これまで見てきたキム・ギドク作品はどれも映画自体の設定が面白かったが、今作は「90分だけカメラを回して90分の映画を撮る」(実際は3時間
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(2005年製作の映画)

3.7

これを美しい話と捉えるか否か。

僕は美しいとは思えなかった。
映像は美しい。
奏でられる音楽も美しい。

しかし、少女を想うお爺さんの気持ちはあまりに自分勝手のように感じ、これを美談にはできなかった
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ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

3.6

総括、変な映画だった。

しっかりとした物語もあり、割とわかりやすい映画のはずだが、なんだか風邪の時に見る悪夢みたいな映像だった。

これからも、体調が悪い時にこの映画の断片的な映像を思い出しそう。
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絶対の愛(2006年製作の映画)

3.9

整形シーン、グロいんでやめてくだせぇ。

こめかみにメス入れたり、口の中に糸通したり、ちょっと見てられなかったです。この生々しい映像は、作中でヒロインも同じものを見て、「これでもやりますか?」と医師に
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.1

くらった。

目の前に起こる出来事たちを静観する主人公。言葉を発さず、表情一つ変えない。自分ごとなのにまるで傍観者の如く、彼はただ現象を見つめる。

不気味なまでに人間味のない男であったはずなのに。な
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オアシス(2002年製作の映画)

4.1

綺麗だ。

二人がそーっと、そーっと両手で運ぶその愛はあまりに脆くてあまりに美しい。

でもその美しさは二人にしか分からない。

鑑賞中、二人をただ純粋に応援していた。楽しそうにしているとこちらも自然
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SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

3.9

ただ絶え間ない愛が、そこには流れていた。

母を健気に愛する15歳の少年。
彼の純粋さが眩しい。そして痛い。心が張り裂けそうになる。若いからといって過ちを犯すのではない。人を愛するから過ちを犯すのでは
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キャビン(2011年製作の映画)

3.8

鑑賞中はつっこんだり、笑ったり、そのハチャメチャ感を最高に楽しめたけど、終わってみて気付いてしまった。

ハチャメチャだとは一切思わずに、長年、真剣なドラマとして見ていた「ロスト」は実はこの映画の2時
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.4

ぶっちゃけ期待し過ぎた。

いやでも期待するでしょ。設定が凄く面白そうだったもん。北朝鮮の工作員が偽家族として韓国で暗殺活動って。コメディとしても、サスペンスとしてもワクワクする要素しかない。

なの
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サマリア(2004年製作の映画)

3.9

行き場のない感情が漂う世界で。

一人の人間の行動って必ず誰かの人生を狂わせていて、また別の誰かを救っていたりする。

そう考えさせられる作品だった。
だからこそ、日々の何気ない行動にも責任を持つよう
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ナビィの恋(1999年製作の映画)

4.0

監督の優しさが画面いっぱいに滲み出ている。

ただ子どもが遊んでいるシーン、ただ町の人たちが楽器を演奏しているシーン、そんな場面でさえ、ずっと見守っていたいような気分にさせてくれる。

みんなが愛に満
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鰐 ワニ(1996年製作の映画)

3.8

自殺者の遺体から金品を奪って生活する橋の下の男。

またまた面白設定きましたねキム・ギドク。

どの作品もあらすじからドタイプ過ぎて毎度毎度驚きます。本当に妄想が捗る。

鑑賞した結果、やはり面白かっ
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

3.1

日常から急に一人でラップし出すのが、電車にたまにいるヤバい人みたいでなんか凄く怖かった。

多分、ああいうの笑うか、熱いぜってなるかなんだろうけど、僕はとにかく怖くなってしまった。

うーん難しい。な
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.0

シンプルに生きられないシモンが、シンプルな愛を見つける話。

色彩感覚がとても好みだった。
Billie Eilishのbad guyのPVみたいな部屋の壁紙、構図で、現実なのにどこかファンタジーのよ
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飢えたライオン(2017年製作の映画)

3.4

あらすじにグッときて思わずジャケ借りしたが、満足感は低めだった。

最初は嘘だったはずなのに、いつのまにか取り返しのつかない事態になる恐怖みたいなのを期待していたんだが、物語の構造が期待外れだった。
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.7

その場所を魅力的に切り取るって本当に大事なことだなと改めて気付かされた。

映像を見ているだけで、「ああー香港かっこいいなぁ」って思わせてくれる。実際に自分が香港に行った時と同じ景色を撮っていても、今
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エレファント(2003年製作の映画)

4.1

ゴリゴリに引き込まれたなぁ。

ヌルヌルと動くカメラワーク、プロの役者じゃないからこその役者の生っぽい会話、被写界深度の浅さ、環境音の大きさ。

画面を構成する全ての要素がカチッとハマって、画面の向こ
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悲夢(ヒム)(2008年製作の映画)

4.0

設定が面白過ぎて唸りました。

夢で元恋人に会いに行く男と、現実で彼の夢を実行する女。彼らが互いに夢から解放されるには、お互い好きになるしかない。

物語の設定が開示された瞬間から、妄想が膨らみまくっ
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

4.6

復讐の行き着く先には。

あいつは許さない。
どうにか苦しめたい。
地獄を見せてやりたい。

誰しも、復讐を考えてしまう相手が一人や二人いる事だろう。それは悲劇なのか、それとも...。時にその憎しみは
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.2

聞こえなくても、波の音を感じる。

耳の聞こえない男と女。
二人が同じ時を過ごすのは、いつも決まって海辺だった。

ああ、なんてロマンチックなんだ。
シチュエーションが最高。耳が聞こえないからといって
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

バンバンバン、

鳴り響く銃声の中、男たちは顔色一つ変えない。まるで静止画のように微動だにしない。

トントントン、

波の音に包まれる中、男たちは両手を前に突き出し、土俵の中をくるくる回る。まるで紙
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.8

とにかくハビエル・バルデムが怖い。

変な髪型にギョロっとした目、意味不明な言動。そして、少し特殊な武器。悪役としてのカリスマ性を感じずにはいられない。

やはり悪役が魅力的だとそれだけで作品が面白く
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

熱い愛は確かに感じた。
でもその愛が好みかと言われるとそうではなかった。

兎にも角にも、いじめられている娘を無理矢理学校に連れて行く母親をどうしても好きになれなかった。それが全てだと言っても過言では
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

不思議な映画だった。
苦しいのに、爽快感があった。

おじさんに恋する女子高生。かなりリスクを背負った題材ながら、見事なバランス感覚で、共感性の高い作品になっている。

監督のセンスだけではないのかも
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.1

痛みを食らって生きていけ。

人は誰しもトラウマを持っている。誰しも触れられたくない傷がある。それを受け入れて生きる事が、本当の意味で生きる事なのだとこの映画は言っているように感じた。

主人公のクラ
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放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)

2.6

食料がクリームソーダしかない世界線の話。

やっべ、お腹鳴っちゃった!
はい、クリームソーダ。

モデルももっと太った方がいいよ!
はい、クリームソーダ。

いいよ、今日はお父さんがご飯作るから。
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.4

うーん、ぶっちゃけハマらなかったなぁ。

というか突拍子のない感情の変化についていけなかった。クスリをやっていると、感情のアップダウンが激しいのかもしれないが、それに共感することは難しい。

男娼とし
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(1957年製作の映画)

3.8

その顔は罪か。

人間の個性って首から上にほとんど集約されてるのって改めて面白いよなと。「顔」という部分を見ないと、人は個人を区別できないってのも面白い。毎日、僕らはなんつーもんをぶら下げて生きている
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.1

空前絶後って言葉、すげえこの映画に似合うな。

あの、率直に、めちゃめちゃ笑いました。楽しみまくりました。ありがとうございます。世界がグローバル化をどんどん加速していく中、ここまでローカルに振り切った
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晩春(1949年製作の映画)

4.0

父を想う娘と、娘を想う父。
二人の気持ちはすれ違うが、その気持ちの大きさは同じくらいに見える。

なんとも美しい歯痒さだ。
二人はお互い愛しているのに、それ故にお互いを傷つけて、泣かせて、本当はそんな
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.9

冷めた熟年夫婦だが、まだそこに愛はある。

そりゃ何十年も一緒にいれば嫌なことだってたくさんあるし、綺麗事ばかりじゃない。だけど、なんだか嫌いになりきれないこともあるのだろう。

お見合い結婚が当たり
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お早よう(1959年製作の映画)

4.2

勇ちゃん可愛すぎ。
なんなんマジで!可愛すぎてもうそれだけで満点!!(4.2点)

同じ小津作品である『生まれては見たけれど』が大好きだったので、こちらもどうかと鑑賞。やっぱり子どもを撮る小津安二郎は
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

ふとした瞬間に、涙を誘う。

流れるような日常は、たまに下腹に力を入れなければ知らぬ間に終わってしまう。

のほほんと眺めていると、人の辛さや喜びに気付けない。皮肉にも、現代人には見にくい映画なのだろ
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