不快で不気味だけど、最後まで見届けたいという思いに駆られるランティモス作品。U-NEXTで配信終了間近につき重い腰を上げて観ました。
「ロブスター」ぐらい摩訶不思議ワールド。父親に監禁され洗脳され純>>続きを読む
『スタンド・バイ・ミー』を彷彿させる少年の風貌と川。そこだけは似てるけど内容は違った。
川沿いに暮らす少年エリスとネックボーンが、ある日、木の上のボートで暮らす謎の男マッドと出会う…
少年たちが川>>続きを読む
来秋の朝ドラヒロインが『ベビわる』の高石あかりちゃんに決定ということでこちらを。
『ベビわる』の脚本作りのため京都最強の殺し屋・国岡に密着するという設定のモキュメンタリー。
やや狙いすぎの演出であ>>続きを読む
トリとロキタにずっとハラハラしっぱなしで目が離せない。過去作トップの容赦のなさかも。
ダルデンヌ兄弟が新聞記事を元に移民問題をストレートに描いた作品。手持ちカメラでの映像、劇伴なしの演出はいつもなが>>続きを読む
監督、脚本のアラン・ポールが父の体験を元に描いた作品。
NYの大学で教授をしているフランクは、同性愛者であることを若い頃に父に罵倒され疎遠になっていた。父が死に、姪のベスとパートナーのウォーリーと共>>続きを読む
冒頭でこれはディズニー作品か?と思ったのはつかの間、だんだんブラックな展開に。
50年代ぐらいのメロドラマをオゾンが撮ったら…という雰囲気でした。オゾン作品と思って観ると期待外れ感も。
上流階級に>>続きを読む
ジャームッシュの師匠でもあるニコラス・レイ監督作品。ジャームッシュファンとしては贔屓目に観てしまいます。
NYの刑事ジム(ロバート・ライアン)は日々の任務で心が荒んでいた。容疑者に暴行を加えたこと>>続きを読む
リチャード・フライシャー監督によるフィルム・ノワール。
殺されたシカゴマフィア幹部の未亡人を刑事が護送する、列車内での密室サスペンス。
狭い列車の構造をうまく利用し、かなりハイテンポでストーリーが>>続きを読む
暴力そのものを問うような作品だが、クローネンバーグにしてはグロ描写はあっさりめ。
ヴィゴがカッコいいし、無口で何を考えているかわからないのがミステリアス。
父が人殺しだったと知ったら、家族は今まで>>続きを読む
銃撃戦やサバイバルもあり、ブニュエルらしいシュルレアリスム描写は控えめ。権力批判や神の不在の描写はあります。
前半は鉱夫vs政府軍の攻防で、珍しく銃撃戦となる。後半はジャングルでのサバイバル。しばら>>続きを読む
舞台劇を映画化した、薄暗い部屋でのワンシチュエーション作品。少ない登場人物で最後まで引き込まれて面白かった。ブレンダン・フレイザーが巨体の男チャーリーを熱演。
ひねくれた見方をすれば、太りすぎるチャ>>続きを読む
絢爛豪華なアート絵巻!絵づくりにこだわるグリーナウェイの偏執狂っぷりたるや。
シェイクスピアの『テンペスト』を基にした作品。プロスペロー(ジョン・ギールグッド)のほぼ一人語りで、会話はほとんどない。>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督による12分の短編。マット・ディロンとダフネ・パタキア主演。
チェロ奏者の男は地下鉄内で女性に時間を聞いたことから、その女性が後ろから家まで付いてきて、いつの間にか男と成り>>続きを読む
ニュージーランドを代表する女流作家ジャネット・フレイムの自伝的原作をジェーン・カンピオン監督が映画化。
時々挟まれるニュージーランドの風景のしっとりした色合いがものすごく美しくて、カンピオンの映像だ>>続きを読む
ず〜っと謎めいた描き方だから勝手な考察ができて楽しい!白いひらひらワンピの美少女たちが茶色い岩山でたむろってる映像だけでも神秘的で惹きつけられる。
1900年のバレンタインデー。オーストラリアの規律>>続きを読む
確かにインターナショナルだった。ゆとり世代からZ世代へ、YouTuber、会社のグローバル化、ノンアルの流行など、時代を敏感に反映させた内容。日本は中国にも韓国にももう勝てないという台詞があったように>>続きを読む
ミロス・フォアマン監督なのにジャケ写のせいでスルーしてました。
ポルノ雑誌の出版社を営むラリー・フリントの半生を描く。
「プレイボーイ」みたいなスカしたエロ雑誌ではなく、もっとリアルなエロを求め、>>続きを読む
ティーチイン付き試写会で荻上監督自身の言葉も聞けました。荻上監督ファンとしては嬉しい限り。フィルマに感謝です。
なさそうでありそうな、リアリティとファンタジーのギリギリの境界線を描いているのが荻上監>>続きを読む
名前は生まれた時から男の子は男の名前、女の子は女の名前としてつけられるのが当たり前と思っていたけど、名前そのものに傷つく人がいるのだということ。
8歳のココ(ココは坊やを意味する愛称で、本名はアイト>>続きを読む
イヤな気持ちになりそうで後回しにしてましたが、ついに鑑賞。なるほど〜鑑賞者や映画そのものへの挑戦的、挑発的な作り。観ている者を裏切るのが目的のように思える。最後まで救いがないのはハネケらしくて期待どお>>続きを読む
原作は“読破すると一度は精神に異常を来たす”と言われる怪書。高校時代に途中で挫折してます。原作者の夢野久作は小説を書き上げた翌年に死去しているというのもまた不気味。
さすがは知的な松本俊夫監督、この>>続きを読む
痛快娯楽作!コルブッチ監督はやっぱり楽しい〜!
オープニングからモリコーネの曲が最高すぎて!
♪Vamos a matar,Vamos a matar, Companeros♪
(殺っちまおうぜ 殺っ>>続きを読む
トランボが書いた小説を自身が初監督した作品ということで、遅ればせながらの鑑賞。反戦のメッセージよりも、尊厳死についての印象が大きかった。
砲弾により目・鼻・口・耳の機能と両腕・両足を切断されるジョー>>続きを読む
アラン・ドロンがロマ(ジプシー)役ということで鑑賞。
ジプシーの血を引くジタン(アラン・ドロン)は、刑務所から脱獄して仲間と強盗を繰り返し、ブロー警視に追われる。ブローは同時に暗黒街の大物ヤンを追っ>>続きを読む
ヌーヴェル・バーグを代表する6人の監督によるパリの街を舞台にしたオムニバス。16mmカメラ1つで撮った低予算作品。皆さんのレビューを読むと1話目と3話目の順序が逆のパターンがあるようです。
第1話 >>続きを読む
小津監督、猫、というキーワードに惹かれての鑑賞。スローシネマという言葉どおりゆったりと穏やかな作品。寒色系のトーンが素敵だった。
ノルウェーで最も美しい街オーレスンに住むアスタと同性の恋人ライヴの日>>続きを読む
撮影が宮川一夫ということで。脚本に増村保造の名前も。
市川雷蔵がストイックで凄腕の殺し屋役。必殺仕事人のような殺し方をしてた。現代劇だけどやっぱり着物姿の方が似合ってしまう市川雷蔵だった。成田三樹夫>>続きを読む
キュートでオシャレなヴァンパイア映画。ヴァンパイアが現代っ子版にアプデされてる感覚。
脳が他のヴァンパイアと違って人の痛みに同情してしまうサシャは、牙が出なくて血が吸えない。ある日、自殺願望の青年ポ>>続きを読む
この後の「愛の不毛」3部作に続く最初の作品。後の作品ほど洗練されてない分、わかりやすくて面白い。振られた男が絶望し彷徨うロードムービーで、ネオレアリズモの香りもしました。
原題は「絶叫」
製糖工場>>続きを読む
『ローズマリーの赤ちゃん』『ブリット』などの撮影監督として知られるウィリアム・A・フリーカーの監督デビュー作。西部劇だけど銃撃戦は少しだけで、西部劇の終焉を惜しむような作品でした。
西部開拓時代の末>>続きを読む
グルジア出身のアブラゼ監督「祈りの3部作」の3作目。アブラゼ監督は旧ソ連という制約がありながら、どの作品も人間の本質を芸術的に描いていて本当に素晴らしい。
スターリンの独裁と粛清をテーマにした政治色>>続きを読む
日本のアンダーグラウンドシネマの頂点、伝説のカルト作品ということで怖いもの見たさ。
Wikipediaを読むと、内容の過激さからトリノ国際映画祭に出品予定されていたのにイタリア税関でストップ、映画祭>>続きを読む
『デリンジャー』の後に観たのがよくなかったのか、観終わるのに丸二日かかってしまった。史実に合わせて作っているのはわかるが、緊張感がなくダラダラした印象。『デリンジャー』は銃撃戦に振り切ったエンタメで盛>>続きを読む
まひろ&ちさと、2人の絆の深さに重きを置き、近くに信じられる人がいることのを幸せを語っている作品だった。殺しと愛のバランスがよいのです。
今までよりお金を掛けてるので映画としては見応えあります。低予>>続きを読む
丁寧に作り上げた作品。説明が少ないことで最後に余韻をたくさん残す。あぁいい映画を観たなぁと思えた。劇場じゃないと良さが伝わらないんじゃないかな。
光と空気のやわらかさが、田舎の雪景色が、スタンダード>>続きを読む
『地獄の黙示録』『ダーティハリー』などの脚本家として知られるジョン・ミリアスの監督デビュー作。
アル・カポネがアルカトラズ刑務所に収監され、ボニー&クライドが射殺されたのとほぼ同じ、アメリカ大恐慌時>>続きを読む