円柱野郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 61ページ目

円柱野郎

円柱野郎

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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

3.5

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元々短編のCGアニメだった本作を、製作のティム・バートンが見初めて長編になったという経緯がある本作。なるほど、その造形や世界観はいかにもティム・バートンが好きそうなものだった。個人的には人形達の造形は>>続きを読む

ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.0

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ゾンビ・コメディというとどうしても「ショーン・オブ・ザ・デッド」を想像してしまうけど、ロメロへの愛にあふれた「ショーン~」に比べるとちょっと印象が違う。主人公の成長青春映画にゾンビ映画の皮をかぶせた本>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.5

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序盤、衛星故障で地球との通信も出来ず孤独に蝕まれていく主人公。とうとう幻覚が見え、事故を起こし、次に気がつくと目の前にはもう一人の自分が…。と、閉鎖空間の中で次第に精神がやられていく男の話かと思いきや>>続きを読む

ヤギと男と男と壁と(2009年製作の映画)

3.5

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遠くのモノを見る、上空の雲をかき消す、そしてヤギを見つめ殺す。まあ何とも胡散臭い能力。映画としてはコメディなんだけど、登場人物達は基本的に真面目なので、それがそんなふざけたことを真剣に話しているのがシ>>続きを読む

オーケストラ!(2009年製作の映画)

4.0

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フランス映画だけど、ロシアの人たちが主人公。
いわばフランスから見たロシア人観を描いているのだけど、細かいリアリティは無くてもその辺がコメディとして描いているので受け入れられます。
というかネタが好み
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ガールフレンド・エクスペリエンス(2009年製作の映画)

3.0

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相変わらずドキュメントタッチのソダーバーグ。日常会話と独白とインタビューで構成し、プロとしての自信と不安を抱いている姿を描いていく手腕はさすがだが、どうしてもその乾燥した画面の感じが俺には合わない。も>>続きを読む

ザ・コーヴ(2009年製作の映画)

3.0

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イルカは知能が高い人間の友達なのだから、もしくは生物濃縮によって水銀汚染が進んでいるのだから、イルカを食肉用に殺すなんて野蛮だ。という主張を前面に押し出し、その論拠によって太地町に乗り込む“正義の”活>>続きを読む

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(2009年製作の映画)

3.5

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2作目の直後から話が始まり、リスベットの父親絡みの陰謀を描いたサスペンス、そして後半は法廷劇といった展開に。
リスベットの無実を勝ち取るためにミカエルが頑張るわけだけど、相手が巨悪風な割には詰めが甘い
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ミレニアム2 火と戯れる女(2009年製作の映画)

3.0

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前作で少し提示されたリスベットの過去。
父親を焼殺しようとしたという部分が掘り下げられるけど、導入となった事件…東欧の人身売買がらみの話がうやむやな感じなので、どうにも消化不良気味な印象。
主人公であ
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

3.5

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話としては導入の失踪事件調査から、別の連続殺人の手掛かりにつながる展開。
プロット自体はどこかで見たようなものの組み合わせだけど、主人公であるミカエルとリスベットというタイプの違うコンビのバディ・ムー
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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

3.5

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ジョニー・トーの作品は初めて観たけれど、画面構成にこだわった作家だというのはよく分かる。特にアジトのあるビルからの撤退戦の描き方などは一種の様式的な格好良さがあった感じ。そのあとの廃紙の塊を盾にした原>>続きを読む

ブルーノ(2009年製作の映画)

3.5

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サシャ・バロン・コーエン扮する"オーストリア人でゲイのファッションレポーター"・ブルーノが、セレブになるために奔走する姿を描いた半モキュメント・コメディ。
"半"としたのは、ブルーノ(コーエン)のとん
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.0

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全身全霊で女性と肉欲を全否定したような映画。
妻の恐怖の対象とは何か…というミステリーな部分もあるけど、この映画を覆う漠然とした不安感のすごさと言ったらない。
(サブリミナルまで使ってるし…。)
化け
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ONE PIECE FILM STRONG WORLD/ワンピース フィルム ストロングワールド(2009年製作の映画)

4.0

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尾田先生が「少年たちのために」と考えた答えは、冒険あり友情ありバトルありといった王道を一直線に突き進んだ痛快なモノになっていました。
状況説明や技の紹介方法もクライマックスへ向けて的確に展開していくし
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笑う警官(2009年製作の映画)

2.5

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根本的な問題として、時限サスペンスを主題としているのに、逼迫感も緊張感も全然伝わってこないってのがある。
少し話が進むとすぐに立ち止まって会話劇が始まり、その繰り返しで全然ストーリーが走らない。
舞台
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ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマは未見だけど、冒頭でサラッと説明があるので設定理解についてはさほど難はない。
逆に言えば「如何に心理戦というサスペンスで盛り上げるか」が主眼になっている作品かと思う。
そういう意味ではゲームの凝
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宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-(2009年製作の映画)

4.0

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タイトルだけを見ると流行に乗った時代劇かなんかかと想像してしまうが、やはりそこは押井守の脚本。
そのウンチクの押井節全開っぷりは一筋縄ではいかない出来です。

ドキュメンタリーであるというのは前述の通
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真夏のオリオン(2009年製作の映画)

2.5

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原作は池上司の「雷撃深度一九・五」で、映画ではかなり脚色されているらしい。
俺は原作を読んでないので映画だけの話になるけど、ストーリーが青臭くって全然感情移入できなかった。
ヒューマニズムを声高に訴え
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劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜(2009年製作の映画)

3.5

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大きな世界観や舞台はTV版と変わりないけど、展開が微妙に変更されていて悪役だったキャラがそんなに悪役でなかったりと、TVから観ていた者でもそれなりの意外性は感じることが出来る。
映像の使い回しは意外に
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ホッタラケの島 遥と魔法の鏡(2009年製作の映画)

3.0

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プロットの元になったは「不思議の国のアリス」だろうか。
その不思議な世界は社会としてどう成立しているのか今ひとつ分からないけど、ゴチャゴチャした色鮮やかなファンタジー世界が魅力的には映る。
ただストー
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ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない(2009年製作の映画)

3.5

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俺の職場はブラックではないものの、IT企業であり、身近に失踪者も出す様な業界なので、状況は分かるなあ。
原作未読というのもあって、どこまで真実で、映画がどこまでそれに沿っているのかは知らないけど、カリ
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ピューと吹く!ジャガー 〜いま、吹きにゆきます〜(2008年製作の映画)

4.0

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異次元世界のお姫様と笛をめぐる騒動に巻き込まれるというオリジナルのストーリーは、どこまでもシュールな展開がFROGMAN的であり、うすた京介的でもあり、両者の世界観が上手く合ったなあと感心しながら観て>>続きを読む

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 http://鷹の爪.jpは永遠に(2009年製作の映画)

4.0

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物語というよりもバラエティとしてみるのが正しい作品だけれど、商業映画では「鷹の爪」にしか出来ないであろうメタな笑いの勢いはいまだ衰えず。
むしろ個人的には2作目よりも面白いと感じるくらいだった。
今ま
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秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜(2008年製作の映画)

4.0

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ここまでの数年間に積み重ねた「鷹の爪」の世界観(=FROGMANの作風)が有ってのことなんだろうけど、アニメ表現が高度化するのとは正反対の表現で、見事に娯楽作品として楽しませてくれるセンスは見事。
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秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜(2007年製作の映画)

4.0

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本編前にいきなり色々と吉田君が説明してくれるんだけど、もうそこから館内爆笑。
相変わらずのノリとギャグ、そして映画版の追加要素で笑わせてくれる。
“残り予算ゲージ”だけで笑わせるこのセンスは相変わらず
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東のエデン 総集編 Air Communication(2009年製作の映画)

3.5

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TVアニメ版・全11話を123分にまとめているのだけど、やはり場面の繋ぎなどでは結構強引な部分もある。
でもエデンのメンバー7人をコメンタリーの様に画面外から語らせることで、このややこしい設定の話をコ
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東のエデン 劇場版 II Paradise Lost(2009年製作の映画)

3.5

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劇場版Ⅰがミサイル発射などの盛り上がりがあったのと比べると、この劇場版Ⅱは風呂敷をたたむのに必死で映画的スペクタクルのないまま終わっていった様な印象。
滝沢と物部の対峙、Mr.OUTSIDEが語る真相
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東のエデン 劇場版 I The King of Eden(2009年製作の映画)

4.0

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まずTVアニメ版は全11話あって、この映画は完全にその続きなので予備知識無しではまず話についてこれない。 そういう意味では映画として完結している作品ではないです。
全てのエピソードのラストだけを切り取
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BALLAD 名もなき恋のうた(2009年製作の映画)

3.0

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あの名作「戦国大合戦」を実写化するという無謀なことを「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が挑んだ作品ですが、個人的にはあまり納得できないリメイクでした。
そもそも監督の向いている方向が違うんだろ
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ハゲタカ(2009年製作の映画)

4.0

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NHKのドラマから4年が経ち、サブプライム問題やリーマン・ショックなど経済情勢が様変わりしたわけだけど、この映画もその時代を反映して原作や当初脚本から結構変更をかけたらしい。
そういう点で鑑賞前には「
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なくもんか(2009年製作の映画)

3.5

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監督は水田伸生、脚本は宮藤官九郎、主演が阿部サダヲとくれば「舞妓 Haaaan!!!」組なわけだけど、宮藤脚本はさすが阿部サダヲというキャラを上手く使えていると思う。
馬鹿なネタなどでクスッとする場面
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映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(2009年製作の映画)

3.5

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導入部から原作やオリジナルには登場しないモリーナという新キャラクターが出てくるけど、そのあたりが“新・宇宙開拓史”である由縁なのだろうか。
脚本は「新・魔界大冒険」の真保裕一で、それと同じく“親子愛”
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アンコール!!(2012年製作の映画)

3.5

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死別は人間にとって避けられない瞬間であるが、残された時間とその後で主人公の老夫婦が織りなす物語は、ベタだけれども愛情の伝わってくる作品だった。邦題の「アンコール!!」はあまり上手くなくて、原題の"So>>続きを読む

劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇(2009年製作の映画)

4.5

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参りました、メーターが振り切れるほどの熱血っぷりです!
前作「紅蓮篇」は、大半がTVからの流用とダイジェスト映像だったので今ひとつ消化不良だったんだけど、今作はほとんどが新作画なんじゃないかという気合
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劇場版 天元突破 グレンラガン 紅蓮篇(2008年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

TVシリーズはリアルタイムで熱血しながら見ていただけに、この劇場版でも燃焼できるかと思いきや、不思議と乗り切れなかった。
元々が普通のアニメの4倍濃縮のような内容だったのを、劇場版でさらに濃縮している
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.5

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観ていて真っ先に思い浮かぶのは「ブラック・ジャック」(チャンピオン・コミック版)の75話「古和医院」。
前半なんてまさにそのままのイメージの話だけど、この映画はもう少し踏み込んだ人間模様が描かれていく
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