キム・ジヨン。ソウルに住む彼女は、かつて広告会社で働き、その高い能力から今後の成長も見込まれた。
でも結婚し、出産したいまは、家で育児に専念する毎日。復職したいと思うも、果たせない彼女。夫、その実家、>>続きを読む
テロによって母を喪った幼な子の面倒を見るうちに、自らも成長するというストーリー。
なかなかに重いテーマでありながらも、お涙頂戴にはならず、鑑賞後さわやかな気分にさせてくれる、とてもフランス映画らしい>>続きを読む
“目の前のできることから一つずつ
できないことより できそうなことから
小さなことでもいいから“
祖母の言葉を励みに、東京での生活に馴染めなかったミオが変わってゆく。
居候先の銭湯の店主や、そこで風>>続きを読む
魂の底まで掘り下げなきゃ
長続きしない
歌は正直なものだ
ウソは見抜かれる
取り繕えば 今はよくても いつか客は離れてく
“なぜ”とか“いつまで”と 心配せず歌えばいい
ただ魂の歌を_。
リメイクと>>続きを読む
心震わせる戦闘シーン、大河を思わせる感動のストーリー、そして涙なくしては語れない別れ_。
2205の続編としての結びだけでなく、これまでの2199、2202との折り合いをシンプルにつけ、さらに次章へ>>続きを読む
採掘場の封鎖によって、一つの町が消滅した。
そこに住んでいた人々も勿論、四散。
ファーンも亡夫との思い出を胸に、家を捨て、キャンピングカーで寝起きする生活に入った。
“ノマドは皆 悲しみや喪失感を抱>>続きを読む
“拳銃を使い、何かをする可能性。拳銃を持っている喜び”
“いつか拳銃を撃つ。それは間違いのないこと。だってこれは拳銃だから”
大学生西川は、雨に打たれて転がる死体の傍らで一丁の銃を拾った。
そこから>>続きを読む
白は真理 赤は情熱。あなたの口ぐせ 情熱と真理があれば生きていける_。
これは、サラの亡夫の言葉。その通り、白鳥のように白くて美しい髪を持つ姉リビーは、
「パリといえば、シャンパンの香り」といった妹>>続きを読む
わたしはこころをもってしまいました。もってはいけないこころをもってしまいました_。
世界は切なく、虚しい。でも美しいもの、きれいなものも少しはある。
生まれたての “のぞみ。生の喜びを謳歌する姿と>>続きを読む
マカロニウエスタンの傑作。
もう何回も観てるけど、やっぱり良いものは良いですね。
西部で生きる男たちの営為を大胆な構図で切り取っており、それは時として美しいと形容できるほど。
そして、ラストの決闘シー>>続きを読む
華やかな映画界・テレビ界を支える大部屋役者たち。それも、“斬られ役”。
役名すらつかない、一般的には演技とは見做されない、立ち回りの端役。でも主人公香美山清一にとっては、タテこそが演技。それを胸に刻み>>続きを読む
ヨークシャの町に、英国の国王と王妃がやってくる。それを迎える伯爵クローリー家。大変名誉なことではあるけれど、単純に喜んでばかりはいられない。それは一族だけでなく、一家に仕える使用人たちも。
白鳥と同>>続きを読む
タイトル「よこがお」、つまりプロフィール_。
甥が犯した事件に連座する形で、自らの生活が転落の憂き目にあってしまう市子。マスコミの餌食にされ、テレビ・雑誌の俎上に上げられた彼女の人物像は、歪められて>>続きを読む
単純に、妊娠を前にしての妊婦の不安と言い切れないのは、パス(マリア・バルベルデ)がアーティストでもあるということ。
家庭に縛られることと、創作が行き詰まることに対する強い不安、いや怖れすら抱く彼女。>>続きを読む
「王様のブランチ」で紹介されてたのを観て、録画しておいたヤツ。
なかなかのハジけっぷりだけど、主人公に共感できなかったです。
(たぶんそれは、自分の好みではないから)
海難事故で急死した真鍋朋美。そのテレビニュースが、かつてのクラスメイトたちを呼び寄せる。地元に残った者、去った者、久々の再会にみな浮かれ気分。さらには卒業後、彼女に関わった男性たち、元カレとか今カレと>>続きを読む
「金ってなんだ」
「すべての始まりで、終わり。愛、暴力、怒り、憎悪、嫉妬、復讐、死」
「復讐?」
「ええ、復讐」
冷酷無比な借金取り立て人ガンドの前に現れた女性。母を名乗る彼女を訝しむが、執拗につき>>続きを読む
新生ヤマトの新章。
はっきりいって前の章は「2202 愛の戦士たち」はさまざまなものを盛り込みすぎて、消化不良気味だった。それに比べて、ずいぶんスッキリさせている今作。とても良く、次回も期待大です。>>続きを読む
パターソンという町でバス運転手をするパターソン。愛妻と愛犬マーヴィン、それに詩を書くことに密やかな愉しみを見出す。
その彼の一週間。起床、出勤、バスの運行、帰宅、彼女との会話、マーヴィンを連れて夜の散>>続きを読む
命をつなぐ基本である「女と男」_。
答えのないその関係に、三世代の女性たちが悩み、かつ喜びを見出すという不変のテーマ。
それを時系列ではなく、過去と未来、現実と回想を交差させながら、各世代の女性観、結>>続きを読む
『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』に絆されて観た“本家”。
やはりブロンソンの存在感はブロンジーとは違います(当たり前か)。映画としても、設定がもっと緻密で、テーマももっと深い。人間ドラマとしてもしっかり>>続きを読む
いきなり『さらば友よ』のオマージュ。
ツカミはOK!
あとは“御大”の独壇場!
でもこの映画、チャールズ・ブロンソンとその魅力に取り憑かれた方にしかウケないでしょう。
なぜかって?ストーリーとか演>>続きを読む
マニキュア、モノレール、飛行機、ピアノ、クレヨン、お年玉、ゲーセン、ともだち…。
長男アキラを中心に、子どもながらも母なしで日々を暮らすその健気さ。反面、時折子どもゆえに溢れてしまう無邪気さ。行き着>>続きを読む
あの名作の50年後の話。
すっかり耄碌してしまい、施設に入ったジャン=ルイ。彼の息子の願いを受けたアンヌは久しぶりに彼を訪ねるというもの。
ジャン=ルイが50年間大切に肌身離さず持っていた当時の写>>続きを読む
全編を覆う救いのない世界。それは自分のせいってわかっているけど、それにしても世の風はあまりにも冷たい。自然、身を守るための繭のようなものを作るしかない。結局その中で息を潜めて生きてゆくしかないという閉>>続きを読む
再び出会うことへの恐れ 忘れたはずの過去が甦り 私の人生と対峙する
夜に心がふるえる 思い出に満ちた多くの夜が 私の夢を紡いでいく
旅人はいくら逃げても いつか立ち止まる時が来る
たとえ忘却がすべてを>>続きを読む
やっぱ、東京は夢があるよ。ここには何もない_。
地元に残った子、都会に出た子。それぞれの10年後を、高校時代の回想を挟みながら描く群像劇。
高校卒業後、”何者か”になれると思った。
ある子は都会へ>>続きを読む
先生は13歳の女の子じゃないもの_。
斜陽しつつあるあるミシガン州の町、その空気がおおう中、5人姉妹のセシリア(13歳)が自ら命を絶った。
それを機に両親は残された四姉妹への過保護を加速させる。
そ>>続きを読む
タイトル通り”浮草”のように生きていく人々と、しっかりと根を張って生活する”カタギ”の人々。それは決して没交渉ではなく、情が絡み、縁を結ぶ。ただ、元より生きる世界が異なるために傷つけ合うこともしばし>>続きを読む
はしけの番人で船頭のトラヴィスが、敗残兵やらを集めて徒党を組むレミーから、開拓民の村人を守るハナシ。
とはいっても、トラヴィスはどちらかというとレミー側の人間。
荒野を開拓して近代的な町を作ろうとい>>続きを読む
自分のせいで弟を死に至らしめたという罪悪感を抱くナツメ。自らもその事故で視力を失い、警察官としての第一歩を踏むことなく、罪の意識に苛まれて日々を暮らす。
ところが、とある事件の目撃者になってしまったこ>>続きを読む
紅い籠
紅い花嫁
紅い畑
紅い酒
紅い血
紅い太陽
紅い唄
紅いコーリャン_。
造り酒屋に嫁ぐことになったけど、年老いた病気持ちの夫はほどなくして死す。元々家の都合で嫁に出されただけに、これっぽちの>>続きを読む
“こんな日は 明日が信じられる
たとえ 昨日がどんなでも
明日はきっと
えぇ日になる_“
大阪万博直前の大阪。敗戦から立ち直って、復興を世界にアピールする時。国民はみな、こんな言葉を胸に、前を向いて>>続きを読む
父の死で、長兄ジャンがオーストラリアから帰国する。迎えてくれたのは、ワイン畑を受け継いだ妹ジュリエット、資産家の娘と結婚した弟ジェレミー。三者三様悩みを抱えており、そこに相続という現実問題が重なってく>>続きを読む
片足が不自由な兄と、自閉症の妹_。
造船所を辞めた兄ヨシオ、たちまち生活に行き詰まる。その末に、たまたま妹マリコが体を売ってお金を得たことを思い出し、売春を斡旋する。罪悪感を感じながらも稼ぐ手立てが他>>続きを読む
プロボクサーの光と影_。
主人公は伝説のミドル級チャンピオン、ジェイク・ラモッタ。
ブロンクスの“レイジングブル(怒れる雄牛)”は、何に怒っていたのか。絶えず疑心暗鬼に囚われ、周囲と軋轢を起こしていた>>続きを読む