オードリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.7

ワンダのみせる様々な表情が目に残る
不器用で仕事ももらえず、行きずりに男の元を転々としていく
何をやってもうまく出来なかった
何でもいいから誰かのために
何も無いのは死んだも同然なのか
最後の店の楽し
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.8

愛すべきくだらない話
噛み合わない会話ももうそれでいいし
増え続ける登場人物も面白いからそれでいい

ブシェミ演じるアホなドニー好き。結局碌でも無い死に方するの期待通り過ぎて笑うしかない。
ウォルター
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

この非常に困難な状況を乗り越えてこの続編が制作され、無事公開され鑑賞出来たことがまずとても幸せに思う。
チャドウィック・ボーズマン演じるティ・チャラの死とどう向き合い、ワカンダがどのように前進していく
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

色々なアニメの匂いを感じて、作品への愛が溢れててアニメ最高!ってなる映画だった

エヴァ、AKIRA、ガンダム、サマーウォーズ、プリキュア、あの花、ハルヒなどなど
アニメの制作現場のお仕事ムービーとい
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アレックス見覚えあると思ったら「このサイテーな世界の終わり」の男の子だったんだとさっき知った、それもあってかなくてか、かなり最初から1人だけ頭抜けて好印象で感情移入もしちゃってた気がする、最後はその演>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.7

ジグザグ道3部作最後の映画。
監督の自己紹介があり、主演の女優を誰にしようかというところから始まり映画の撮影をみていくような構成
前作よりもさらにメタ的な映画

物語のなかの役について話ているなかで映
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.8

くだらないことをもっと言えるようになりたい
コミュケーションってもっと簡単でいいんだろうなと思った

とても儚すぎるけど確かに存在している

あまり気にせずみたけど秋めいた画も良かった

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

自分は何者かという大学生の自分に真っ直ぐ共感出来るような漠然とした悩みは多分かなり普遍的だと思う
実際そんな単純な悩みでもないけど諸々のモヤモヤがあくまで彼女の個人的な様子をみていて伝わる
男女の出会
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.7

時間バラバラだったのは思い出してるから?と思ったけど、それだとお茶会の様子とかは説明つかないからそういう訳ではないのかな
頭の中のように記憶が混雑してる感じは嫌いじゃないけど、この作りからぶつ切りにな
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.7

ほとんど分からなかったというのが正直なところ

撃たれて死んでしまうという結末が最初に明かされてる中で、青年が何を思っていたのかを辿っていく
潔過ぎるラスト良かった
エンドロールもないからあっさり過ぎ
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

なかなかにやられた、痛快で面白いし楽しい

ほぼ4つの部屋の中の会話で進むので苦手な人はいそうな作りではあるかもしれないけど、カメラワークだったり、場面転換もオシャレだし部屋の内装とかも凝ってるし、最
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

息を呑む美しい映像
それは前作に引けを取らない
ずっと音楽もなく進んでいくけど最後の朝に曲が流れて、心地よい多幸感が溢れた気がした

タイトルバックで母親後ろ姿が映るのは印象的でその画がすごい綺麗だっ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.8

言葉にするのが難しいこの不条理、世知辛くて苦しい
頑張ることは解決にならない状況ほど虚しいものもない
そもそも働けないなんて納得出来ない
日本と母国どちら側からも苦しさだけを与えられるような窮屈さ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

子供らしい無邪気な日常にシリアスな現実が混ざり合っていく

初っ端からオープニングのカラーからモノクロへ変化するところと暴動が起きる場面でバディを中心に映像が回転しながら映るシーンが鳥肌だった

白黒
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリーのような映画のような

『友達のうちはどこ?』に出演した子供を探して、劇中のその子供のように会う人々に訊ねていく
思い通りに進めないながらも道はどこかにつづくと言いながらとにかく進む
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

前作に引き付け続きハチャメチャでコメディでラブアンドサンダーだった
劇場でみたけど忘れててディズニープラスで改めてみたのでやっと投稿

前の席の外人カップルがキスシーンでキスしててわざわざ映画館でやる
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

アッバス・キアロスタミ、ジグザグ道3部作の一作目 

しつけをしようとする大人
友達の為にとにかく沢山走って歩き回る子供

大人のしつけは理不尽じゃなくてなぜしつけをするのかを語っていたのが印象的
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戦場へ、インターン(2017年製作の映画)

3.5

新文芸坐の伊藤沙莉オールナイトに行けない悔しさからNetflixでみれると分かったので気持ちを宥める為に
伊藤沙莉と荻原みのり良かった
短いけど内容がしっかりあって満足
映画づくりの現場は大変そうだけ
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.1

大好きすぎる作品の最高のコラボ
原作読んでめっちゃ良かったけどアニメーション映像もやっぱり最高、そして映画館でみられるのが嬉しい

元のサマータイムマイシーンブルースを基本的になぞっているのだけれど脚
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.9

多分最初に知ったのは『LALALAND』に登場するのをみた時
最近だと『四月の永い夢』で出てた

言わずと知れた名作、文句なしです
白黒の古い映像なんだけど、作品はずっと色褪せないんだろうなと思う。影
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.6

漂流する団地、夏のビジュアルがとても良かった
スタジオコロリドの爽やかな絵はやっぱり好き

失う事を受け入れることに向き合っていかなければ生きていけない、だけど無くしたくないものは落とさないようにしっ
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(2022年製作の映画)

3.9

思ったりよりも恋愛映画じゃなかった、それは全然嫌じゃない裏切り

さわ子の飄々とした態度や期待しないという言葉に生き方というかやっている事自体は自分と全然違うけど共感したり、なんか哀しくなったり
小説
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

青春よりも前の

スケボー仲間たちはタバコを吸って、お酒を飲んで、危なっかしくて、どうしようもない子ばかりだといえる
それは親からしたら心配になるしもっと普通の子と付き合っていて欲しいと思ってしまう
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

静謐さと完璧なくらいに整えられた恐ろしさを感じる美しさ

それでいて人の曖昧さ、矛盾を実感するような内容でもあった

BGMは一切なく自然な音だけで映像に集中させられるような
説明的なモノローグ等もほ
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ユキとニナ(2009年製作の映画)

3.6

子供が子供らしくないところまで子供らしい


前回に引き続いて言語が混じっていることがまた一つのポイントだったと思った

大学の講義でみたのをマークせずにほっといてしまった
またその内改めて諏訪監督の
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レインマン(1988年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

コミュニケーションがうまく出来ない苦しさ
家族だからこそ求めるものが多くなってしまって理想とのギャップにイラついてしまう
最後まで感動を誘うような結末を迎えなかったことはリアルで切ない

自閉症のせっ
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.6

シーハルクに登場したのもあってやっとちゃんとみた

オープニングで変身から逃亡までをダイジェストでやっちゃうのは思い切ってるなと思った
でもその分ちゃんとその後の話が出来るから良かったのかな

ハルク
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

夢か現実か不思議な世界
空気感をそのままにミステリーになっていく

セリーヌとジェリーがとにかくかわいい
撮り方とかも素晴らしいんだろうけどパリとかヨーロッパ街並みはそれだけで完全に異国で、ファンタジ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

クールで最高のバカ映画
黒スーツのビジュアルとオープニングだけで優勝といえるくらいカッコいい

ブロンドのイカれっぷり好き
ピンクのブシェミの相変わらずの小物感好き

めちゃめちゃ会話劇でくだらないジ
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人間の映し出し方が半端じゃない 
オダギリジョーと香川照之を主にありえないほど緻密な演技をしていると感じる
言い方ひとつ、表情ひとつ、目線ひとつとっても色々考えちゃう

細かく切り出されるカットも凝ら
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.8

真っ直ぐな青春映画 
僕たちは大人になんてならない

屋上で話してるシーンとか河川敷歩いてるシーンとか好きなとこもいっぱいあった、所々で差し込まれる空もきれい

ボーカルの子良かったって思ったけどみん
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

音楽映画で青春物語というだけで大好きなってしまう自分にはストライクな作品。

姉の自由を求めて家を出る事も、
母の愛ゆえの不自由さも納得できる
自分勝手とも言えるけど主人公の事を思ってくれていて愛が溢
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

率直にいうと激ヤバ、胸くそ悪いようなカットも多い、だけど終わり方的に後味は案外悪くない
ここまで作り込まれた作品でこのように終わるのはある意味すごい
あんなにはっきりとしたメタな発言はそうないけど現実
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.1

香港の町のネオンと喧騒が目と耳に焼き付く、これは忘れられない
タイミングが合ってたまたま劇場でみれたけど、これを初見で体験出来たのは運も良かった

映像というか色彩のインパクトが強くて、話というよりは
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.9

かわいくてステキな映画

シモンのシンプルな世界は社会の中で生きていくには難しいのかも知れないけど、綺麗で可愛くて憧れも感じるような素敵な世界
その計算され作り込まれた部屋や小道具や衣装はウェスアンダ
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