satoshiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

3.7

 カールじいさんがデートをすることになり、その準備に四苦八苦する姿を描くショートアニメ。実は私は『カールじいさんの空飛ぶ家』と見ていない!でも、カールじいさんが前向きに生きてるのを見て、何かいいなと思>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.3

 『誓いのフィナーレ』以来、実に4年ぶりの続編。劇場上映してるけど、本作は特別編ということで、別に映画というわけではない。それでも、シリーズを1期からリアルタイムで追ってる人間なので見ないという選択は>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.4

 「トランスフォーマー」にはそんなに思入れはないけど「ビーストウォーズ」は直撃世代な私です(とはいえ見てたのは幼児の頃なのでそんな覚えてないけど)。本作で遂にビースト戦士が合流!『バンブルビー』も好き>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.7

 午前十時の映画祭にて。ビルで発生した火災がどんどん大きくなり、人々が逃げ惑うパニック映画の金字塔。本当にビルを建て、燃やし、エキストラを大量に配し、最後は大量の水を放出する。往年のハリウッド映画の力>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.3

 大友克洋の『童夢』にインスピレーションを受けたという映画。監督は『テルマ』『わたしは最悪』で脚本を務めたエスキル・フォクト。団地が舞台、少年少女が超能力に目覚める、悪意ある存在が執拗に主人公を付け狙>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

 「映画はアクションやってなんぼ!ストーリー?知らん!!」を前作以上に突き詰めた快(怪?)作。本作において、ストーリーはほとんど無いに等しい。いや、一応、AIが敵ということで、今ハリウッドで起こってい>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

 思春期のときにずっと友達だった人に辛く当たってしまうことがあります。本作のレオのように、ずっとレミと一緒であることをクラスメイトにからかわれ、嫌だから距離を置く。しかし、レミはそこを理解してくれなく>>続きを読む

王と鳥(1980年製作の映画)

3.2

 見たことなかったので急遽見た。理由は察してください(笑)。宮﨑・高畑に大きな影響を与えた、ということで、見てなるほどと思った。宮﨑駿に至っては、『カリオストロの城』でモロパクリしている箇所がいくつも>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

 映画は現実の社会問題や個人の悩みに対し、1つの回答をくれる。そこには個人にとって癒しだったり、救いがあります。しかし、映画は、その逆、「最悪」を描くこともできます。本作はまさしく、「最悪」を描く映画>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.2

 ポール・シュレイダー脚本・監督作。1人罪を背負い、苦悩の中、ただカードカウンティングをして生きている男が、その罪を償うため、最後にカチコミをかけ、少しだけ救済を得る物語。『タクシー・ドライバー』はも>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

 監督が『オーヴァーロード』の人なので気になったから鑑賞。大変景気のいいホラーアクション映画でした。

 実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録を原作にしている本作ですが、多分だいぶ話
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 「僕はこう生きた。僕は少しだけ世界に痕跡を遺した。しかし、僕が遺したものを継承する必要はない。あなたたちは好きに生きなさい」

 話自体は非常にシンプル。「大本」とされている「失われたものたちの本」
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.9

【監督特集28 宮崎駿】

ちょっとコメントに困る宮崎駿作品。あれだけ自然と人間の終わらない確執を描いていた宮崎監督が、子どもとはいえこの2つを共生できるようなエンドにしたことにちょっとした感動を覚え
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.8

【監督特集29 宮崎駿】

このあたりから話がメチャクチャになる。特に後半なんて、監督の頭の中のイメージや設定を見せられている気持ちにすらなる。しかし、ソフィーが事あるごとに「老い」を意識した台詞を言
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.3

 前作の『X』同様、ミア・ゴス無双映画。本作では、前作で主人公一行を襲ったパールが何故あのようなシリアル・キラーになったのかが描かれる。前作で示されたとおり、本作のパールは前作主人公の映し鏡であり、同>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.6

 見て思ったのは、『インディ・ジョーンズ』というシリーズは、スピルバーグのシリーズだったんだな、ということだった。本作でもシリーズのお約束や、ジェットコースターのように連続するアクションをやってはいる>>続きを読む

紅の豚(1992年製作の映画)

4.2

【監督特集29 宮崎駿】

 「男って、本当に馬鹿」という感じの話で、宮崎駿の自意識が過剰に出てしまっている作品(豚(=宮崎駿自身)に、わざわざ森山周一郎をキャスティングし、美女と美少女に想いを抱かれ
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.4

【監督特集29 宮崎駿】

 本作にかかわった片渕監督は本作のターゲットを「経済的に自立した女性」としていたそう。確かに本作は魔法が出てくる作品だけど、やってることはキキが知らない町に来て事業を始める
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

5.0

【監督特集29 宮崎駿】

やはり途轍もない傑作…!「子供目線」の映画。いや、「子供に合わせて易しい内容にしました~」とか、そんな生易しいもんじゃない。新しい家、階段の暗闇、軒下の空間、そして周りにあ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.1

 正直、世間で言われているほどの大傑作とは思えなかったけど、良作だったことは間違いないと思いました。

 フラッシュの初単独映画とのことですが、初心者にも分かりやすい作りになっています。まず、冒頭の人
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.8

 前作も傑作だったけど、本作も傑作だった。前作がマイルスが「スパイダーマンになる」話だったのに対し、本作は彼が「スパイダーマンの運命」に抗おうとする話。IMAX字幕と吹き替えで2回見た。

 本作は、
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.7

【監督特集28 宮崎駿】

見返して思ったけど、上下のアクションが続く。冒頭でシータが落下し、続いてパズーとシータが飛行石の力で落下する。そしてその後、ラピュタを目指して空に行く。『カリオストロの城』
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.6

【監督特集28 宮崎駿】

世界観は完全にディストピアだけど、それが「人が汚した地球を浄化しているから」なのが面白い。つまり、人はかつてのツケを払っている。しかし、人はそれでも生きようとする。「地球は
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

 『チャッキー』と同じ線上にある、「人形ホラーもの」の最新作。本作はホラーとしてはそこまで怖くはないけど(これは製作側が意図的にそう編集したらしい)、現代批評映画としてとても面白かった。

 本作のミ
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という、夢のタッグが実現した日本映画。是枝監督が自分で脚本を書かないのは『幻の光』以来。坂元裕二とのコンビでどのような作品が出来上がるかと思っていましたが、思っていた以上>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

 実在の事件を基にしているけど、本作は寓話なのだと思う。つまり、この世界で、性暴力にさらされながらも、声をあげられず、そして主体性すらも奪われてきた女性たちが自らの意思を表明するという話。撮影によって>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

 良くも悪くも、「TVドラマの映画化」な映画。一応、映画ということでルーヴル美術館で撮影を行ったり、音楽面で力を入れていたりはする。だけど、せっかく「黒い絵」という、映画館にピッタリな要素があるにもか>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.7

 『クリード』シリーズ3作目。前作でドラゴとの因縁が決着し、アドニスの物語、そしてロッキーの物語は終わったかに思えた。本作の敵はアドニスの忘れたい「過去」。過去からやってきたデイミアンと対峙し、過去を>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

 監督の想い出に触れる映画。撮影が素晴らしいと思った。1つ1つのショットから、この想い出の主にとって、あのひと夏がどれほど大切でかけがえのない時間だったかが分かる。そして、空港で別れるラストが本当に切>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.7

 『THE WITCH 魔女』から始まる魔女ユニバース第2作。本作の主演であるシン・シアは、前作のキム・ダミから変わり、マジで何も分からないキャラとなっていて、彼女が普通の家族と触れ合い、「人の心」を>>続きを読む

雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.2

 昨年一部界隈で大いに話題になった中国アニメーション。『羅小黒戦記』と同じく日本語吹き替え版にて全国ロードショーされましたので、早速鑑賞しました。しかしまぁ最近の中国アニメの追い上げはすごいな。

 
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

 最初から最後まで「そうはならんやろ」「な・・・何ィ!?」の連続。ハリウッドが誇る超大バカアクション大作完結篇の前編。ちなみに邦題の通りファイアーでブーストします。死んだ奴らもどんどん生き返り、「そう>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

4.1

 ジェームズ・グレイの自伝的作品。周囲に馴染めない少年が黒人の少年と交流を結ぶも、人種や貧富の差という社会的なしがらみによって別れる話。この社会には自分ではどうにもできない仕組みやしがらみがあり、本作>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

3.8

 「PSYCHO-PASS」シリーズは熱心なファンというわけではなく、TVシリーズは1期からリアルタイム(もう10年前か・・・)で追っていますが、劇場版は1作目しか見ておらず、最近やった3期の続編と番>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

 冒頭、オーダーメイドのスーツに身を包み、「完璧な」リディア・ターが登壇する。本作はこの完璧な彼女が凋落していく物語です。映画自体もこの彼女の精神状態に沿った演出が施されており、前半は長回しが多用され>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ナメてたわけではないが規格外の化物すぎた女子高生の掌の上で踊らされた上に皆殺しにされました映画。続編に備えて鑑賞。彼女には私も騙された。他の韓国映画のアクションとは違い、MCU作品のような、言ってしま>>続きを読む