Nobさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ザ・マザー: 母という名の暗殺者(2023年製作の映画)

3.5

ジェニファー・ロペスが、命懸けで娘を守る凄腕の暗殺者を熱演。娘に正体を明かせない母親の苦悩も切なく描かれる。

ストーリーは、ややありきたりだが見せ場は多い。主人公の女スナイパーが次々と敵を葬り去る姿
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.0

流石スビルバーク監督のSFサスペンスというべきか、間延びせずに最後まで楽しませてくれる。荒唐無稽な設定だが脚本が巧みで、幅広い年齢層が満足できるエンターテインメントに昇華させているのは見事という他ない>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

A24とPLAN Bがタッグを組み、オスカー作品賞ノミネートという高めの評価に期待が膨らむ。韓国移民という設定自体は目新しいが、A24が持つ寂寥感と韓国映画の過剰感、どちらの持ち味も中途半端で相乗効果>>続きを読む

カウントダウン(2019年製作の映画)

3.5

面白半分でスマホにアプリを入れたり、利用規約も読まずにアプリを起動させるなど、誰もが心当たりのある経験とオカルトを絶妙に配合しつつ、デジタルツールの普及により、希薄になったと言われる家族の絆をうまく絡>>続きを読む

夜の来訪者(2015年製作の映画)

4.0

視聴者の心をえぐるサスペンス戯曲。 

舞台はイギリスの工場を経営する上流階級一家。長女の婚約を祝福するディナーの最中に、ある若い女性の服毒自殺の件で警部を名乗る男が訪れ、家族一人ひとりに尋問していく
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.0

世界観は「ジョン・ウィック」のような雰囲気を感じさせるが、思春期の娘に振り回されるシングルマザーという、全く異なる方向性が面白い。

凄腕の殺し屋であり母親であるキル・ボクスンを演じるチャン・ドヨンが
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

2.5

囚人を乗せた宇宙船で繰り広げられる、女性科学者の実験と乗員たちの顛末を描く。

生と死にフォーカスし、SFの体裁をまとった難解作品。SFは性格上設定の理解が必要で、時代や空間の説明だけでも大変だが、さ
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

4.5

CIAの情報を含んだ1枚のCD-ROMをめぐるドタバタのブラックユーモア劇。

豪華キャスト5人が演じる登場人物の全てがクセ者。それぞれのキャラの人物像が細部まで描きこまれているので、いちいち笑える。
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

4.0

閉鎖的な陸軍士官学校で起こった殺人事件を描いたサスペンス。

忍び寄る恐怖が寒々とした風景と相まってストーリーを盛り立てている。さらに、不気味な事件が頻発する様子を暗めの映像にのせて、俳優陣の抑えた演
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.0

異星人による地球への侵略と壮絶な破壊を描いた、H・G・ウェルズの同名小説を、S・スピルバーグが映画化。

本作のような古典SFパニックは、人それぞれで感じ方が違うと思うが、個人的にはあそこまで猛威を振
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

-

「12モンキーズ」の元ネタ作品らしい。
モノクロ写真で紡いでいく手法が独特。その中で一瞬動くシーンに目を奪われるが、基本的には退屈な写真の連続。

芸術的センスのないオジサンにはチト難しく、短編なのに
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.5

ジョージ・クルーニー&ジュリア・ロバーツ演じる仲の悪い元夫婦が、娘のスピード婚を阻止するために奮闘するラブコメディ。

とにかく二人の掛け合いが、まるで漫才を見ているようで最高に面白い。特に、懐かしい
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

ミステリーや法廷ドラマの側面を持ちながらも、あくまで主眼は米南部の湿地帯と共に成長した主人公カイアの物語。

偏見差別や村意識、恋愛も絡ませながら謎が深まっていくストーリー展開は、流石アメリカの本屋大
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拷問男(2012年製作の映画)

3.0

決して間違ってはいないが、作者の意図する所が明らかに違う酷い邦題。

それにしても、拷問する側の人間にこれほどまでに感情移入するドラマは珍しい。前半部分で父娘関係を愛情たっぷりに描いている分、より後半
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処刑人II(2009年製作の映画)

3.5

オールキャストで挑む10年越しの第二弾!

相変わらずガンアクションは見応えがあるし、マクナマス兄弟もカッコいい。ただ、1作目と比べるとパワーダウンしてる感は否めない。FBI捜査官役のジュリー・ベンツ
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処刑人(1999年製作の映画)

3.5

敬虔なクリスチャンで神に啓示を受けたと感じた兄弟が、法で裁けない悪を挫くバイオレンスアクション。ぶっとんだ発想と登場人物の個性に天然のセンスを感じる。

主演の二人もさることながら、やはり今作はウィレ
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.5

他のレビュワーの方々も表現されているように「ホーム・アローン」の過激版とも言える作品。

ローティーンの少女ベッキーが、たった一人で突然現れた凶悪犯グループと対峙する。可愛い容姿に油断もあったか、ベッ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

ダニエル・クレイグ演じる風変りな名探偵“ブノア・ブラン”が、難解な殺人事件の謎を解き明かす本格ミステリーシリーズ第二弾。

前作を上回る豪華キャストを揃え、全編に散りばめられた上質なユーモアが楽しめる
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

桜坂洋のSF小説「All You Need Is Kill」をハリウッドが映画化。

タイムループを重ねる度に強くなっていくというゲーム的な感覚、機関銃やロケット砲が装着された機動ジャケットで謎の侵略
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COLA WARS / コカ・コーラ vs.ペプシ(2019年製作の映画)

-

今や炭酸飲料業界のトップに君臨するコカ・コーラとペプシ。世界にブランドが浸透している巨人コカ・コーラに挑む、挑戦者ペプシのマーケティング戦略が面白い。

インタビューの中でペプシ関係者が「世界中にシェ
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カット/オフ(2018年製作の映画)

3.5

大筋は連続誘拐殺人事件を追うサスペンス・スリラーだが、他の類似作品とは違い、刑事や探偵が一人も出てこないのが魅力。

主人公は犯人に娘を誘拐された検視官。遺体を解剖して天才的なひらめきで謎を解明するの
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

庵野秀明監督の“仮面ライダー愛”溢れる映画。自分の好きだったキャラにアップデートしている点では、企画・脚本を手掛けた「シン・ウルトラマン」でも同様だが、今回も“世界平和のために戦う”という石ノ森章太郎>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.0

1605年にロンドンで起きた、火薬陰謀事件の加担者として有名なガイ・フォークスを元ネタにした近未来ディストピア映画。

かなり恐ろしい未来図で、自由と民主主義の卸元が残虐な独裁政府になるのはフィクショ
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FREAKS フリークス 能力者たち(2018年製作の映画)

3.0

特殊能力を持った少女を描いたSF作品。

外界と遮断された家の中だけで話が進む前半は監禁ものサスペンスの趣だが、世界の様相が判明してくるにつれ、なるほどそういうことかと俄然話が盛り上がってくる。色んな
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

印象的なタイトルである「ソフィーの選択」が何を意味するのか…。生きるために非道な選択を強いられてきた女性の深い悲しみを、メリル・ストリープが物憂げな演技で魅了する。

ストーリーはどこか物悲しく詩的で
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

観客がエスターの正体を知ってる状態で始まるので、どう恐怖や驚きを演出するのかがポイントだったが、絵やピアノ、男性への執着といった前作との繋がりは保ちつつ、前作とは違った角度から焦点を当て捻りを加えたこ>>続きを読む

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)

3.5

正義と虚偽が混在する灰色の世界を上り詰めた男と、そこを目指す男の逃走劇。守り守られ、攻守が目まぐるしく入れ替わる軽快にしてスリリングな展開。

アクション・シークエンスに見所が多いだけでなく、人間描写
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ターゲット(2010年製作の映画)

3.5

殺し屋とターゲットがいつの間にかボディーガードの関係となり、更に恋愛にまで発展するという、フランス映画「めぐり逢ったが運のつき」のリメイク。

こういった殺し屋を日常生活に溶け込ませた設定は、ナイト&
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

歴史に隠された秘話。まさに事実は小説より奇なり!緊迫した中でも家族や友情を忘れない人間味溢れる姿をカンバーバッチが熱演。

キューバ危機の詳細は知らなくても楽しめる巧みな脚本。重厚な作劇も見応えがあり
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「キック・アス」では、おかっぱ頭が可愛かったヒットガールも、今やすっかり大人の色気漂うクロエちゃん。本作ではシングルマザーの空軍大尉を熱演。女一匹爆撃機に潜り込んで獅子奮迅の活躍を見せてくれる。大人に>>続きを読む

AVP2 エイリアンズVS. プレデター(2007年製作の映画)

2.0

前作のポール・W・Sアンダーソン監督は、エイリアンとプレデター双方に対する愛情が画面からも伝わってきたが、その設定を受け継いだ続編となる本作は、その良さが全く活かされていない。

とにかく画面が暗過ぎ
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エイリアンVS. プレデター(2004年製作の映画)

3.0

ハリウッドが生んだ2大モンスター「エイリアン」と「プレデター」が夢の共演を果たした作品。最初は色モノ映画と思っていたが、いざ観始めると両モンスターともキャラが確立されているせいか中々面白い。

それぞ
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

同調圧力、格差社会、貧困など、本作は現代日本の闇を縮図化したような村で暮らす人々の葛藤が描かれている。

舞台となる霞門村の美しい景色や、能面を付けた大勢の村人達が松明を持って橋を渡るシーンなど、荘厳
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ブルー・ストリーク(1999年製作の映画)

3.5

マーティン・ローレンス演じる宝石泥棒のマイルズが、隠したダイヤを取り戻すべく、偽刑事に扮し警察署に潜入したはずなのに、本人の意に反して次々と事件を解決してしまう。そんなお馬鹿な話を面白おかしく描いた喜>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マッツ・ミケルセン主演の異色のバイオレンス作品。

復讐ドラマを通じて、登場人物それぞれの等身大の「心の傷」に焦点を当てながら、それでいて見る者に苦痛を感じさせない脚本が実に見事。そして何によりオタク
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ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

3.5

ウガンダの実在の独裁者である“アミン”を、架空の若きスコットランド人医師の視点で描く。

アミン大統領というのはいったいどんな人物だったのか。初期の志や姿勢が崇高な人であっても、権力の座につくと人格が
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