刑務所仲間の2人の男性と、「メトロポリス」「モダン・タイムス」のような人と機械の話を通して「自由」を語る。
これは「工場ができた結果」の部分がすごく素晴らしくて、膝を打った。つい「現代のわれわれはな>>続きを読む
タイトルの「ル・ミリオン」は「100万フラン」の意味で、100万フランの宝くじの話。「生活の設計」とはまた違う趣向。
なんと言っても中盤のオペラの舞台に迷い混んでしまうシーンが美しく、オチは楽しく、>>続きを読む
原作・大佛次郎。アラカンさんが父親をはめた侍たちに復讐する話。
アラカンさんが丁寧な言葉使いの上品な役柄で、頭巾もかぶってるので、鞍馬天狗を思い出した。
原作があるせいか、ストーリーが面白く、アラ>>続きを読む
戦争孤児の歌のうまい少女が上京して、元人気歌手の「先生」と出会う。
雪村いづみの歌が圧倒的(オープニングは伏線?)。ミュージカルらしい遊び心のある場面が多くて、楽しい。出演者も豪華で、フランキーのド>>続きを読む
前年の「顔」、同じ年の「張込み」に続く松本清張原作の映画化作品。
出演の佐田啓二に、撮影が厚田雄春、テーマが経済や社会、ドキュメンタリータッチの作品ということで、60年の「いろはにほへと」を思い出し>>続きを読む
松本清張の最初の映画化作品かな? 岡田茉莉子さんは今まで見た中では、この作品が一番美人に見えるかも。大木実も演技がうまい。
展開が意外(特に冒頭3分の1は巧み)で、各キャラクターに面白みがあって飽き>>続きを読む
「地帯〈ライン〉」シリーズ第5作にして、最終作。
監督は武部弘道に交代し、石井輝男は共同脚本で、この部分は石井輝男の案かな?というのがかなり分かる気がする。
青春映画っぽく、みずみずしい雰囲気で、>>続きを読む
「地帯〈ライン〉」シリーズ第3作。第2作と同じ制作年だけど、かなり違うタイプの作品。これはカラー。三原葉子は赤い服が似合う。
2作〜の天知(2作目とキャラが全然違う)、3作〜5作の吉田輝雄、シリーズ>>続きを読む
藤山一郎の「東京ラプソディー」のヒットで作られた作品。たわいない話だけど、こういうのはホッとする。
登場人物の服装、喫茶店やダンスホール(ロケなのかセットなのか)、職業婦人など、すごくモダンでびっく>>続きを読む
明朗時代劇「濡れ髪」シリーズ第2作。
雷さまが、腕がたって熱いけど、とぼけた面もある侠客の役で楽しい。明るいキャラクターは比較的珍しくて、それだけで満足。コミカルでひねりのある展開も楽しい。
田中>>続きを読む
面白い。ストーリーはテンポよく、緩急と省略を使う。ラストの意外性。この時代にしてはショッキングな内容だけど(そこに昔ながらのスターが出てる面白さ)、耐えられるさじ加減。
映像は、オープニングのロバー>>続きを読む
「変身人間」シリーズ第2弾。戦争中の犯罪に、電送装置が絡むSFサスペンス。
シリーズ他の作品は本多猪四郎監督だけど、これだけ「100発100中」などの福田順監督。
映像はキメキメという感じではない>>続きを読む
「変身人間」シリーズ第1作。同じシリーズの「ガス人間第1号」と比べると、内容は王道のSFサスペンスだと思う。
「美女」役はあこがれの白川由美さんで、他の作品に比べて出番が多く、それだけで満足度が高い>>続きを読む
東宝の特撮映画、「変身人間」シリーズの第3弾。
昭和っぽい懐かしさ・いなたさがとてもいい感じだけど、一方で八千草薫の美しさや日本舞踊、切ない展開など、大人っぽい要素もあり、思いのほか良かった。
「>>続きを読む
沢島忠監督の「森の石松鬼より怖い」のオリジナルでしょうか? 同じ話。
この頃のマキノ監督らしく、モダン。千恵蔵さんはじめ、各キャラクターの魅力を楽しむ作品だと思う。間に歌や浪曲。
千恵蔵さんの石松>>続きを読む
雷さま✕三隅研次の59年の作品。親の仇を狙う青年の前に、謎の男が現れる。
このコンビの前年の作品と比べると、セットが大きく豪華になって、ググッとスケールアップ(ここまでの作品には庶民的な魅力があった>>続きを読む
三隅研次監督作品。高橋英樹の「桃太郎侍」とは関係がない、娯楽時代劇。
雷さまは声を変えて二役を演じでいる。明るい役柄は比較的珍しいと思う。
共演に堺駿二、木暮実千代、河津清三郎など、他社作品にも出>>続きを読む
MGMミュージカル50周年を記念した名場面集。ネタバレを避けるとあまり書けないけど、面白い。
アステア、ケリー、ジュディ・ガーランドは、どの作品のどこが選ばれるかが楽しい。セレクションが好みで「分か>>続きを読む
三隅研次の初期の作品。この頃はまだ全編キメキメというわけではないのが興味深い。カット割よりも、人やカメラを動かすシーンの方が良いと思う。
ストーリーは原作があるせいもあるのか、面白い。先が読めない展>>続きを読む
アマゾンプライムの角川チャンネルが今2カ月無料ということで、雷さま主演の明朗時代劇「濡れ髪」シリーズ第1作を。
若殿の雷さまが、町人のふりをして暮らすうちに、ある陰謀に気付くストーリー。どことなくテ>>続きを読む
戦後、チャンバラ禁止令で時代劇が作れない時代に、千恵蔵さんが主演した現代劇・多羅尾伴内シリーズの第1作。
荒唐無稽な話だけど、続きが気になるような作りで面白かった(千恵蔵さんを知らないと面白さが分か>>続きを読む
ラインシリーズ第1作。意外にもドキュメンタリータッチの犯罪捜査ものだった。トルコ孃の殺人事件から、売春組織が浮かび上がるという展開。
残念ながら、三原葉子の出番はあまり多くないけど、すごくオーラがあ>>続きを読む
原作・脚本が石原慎太郎、監督・脚本に舛田利雄のノワール。
テンポの良さ、豪華キャスト、雰囲気のあるロケ地。スケールが大きく、堂々とした作品で、当時の映画のレベルの高さが伝わってくる。
ストーリーは>>続きを読む
中平康と新藤兼人だけどあまりらしくないサスペンス。姫田眞佐久、伊福部昭、西村昭五郎のそうそうたるスタッフ。
設定はラングの「激怒」を参考にしてると思うけど、同じ話ではない。さまざまな登場人物が微妙に>>続きを読む
男女のロマンスと男たちの友情と確執。
おしゃれなセリフと小道具のうまい使い方、登場人物が多くて読めない展開。最後は泣かされた。ホークスはうまい。
ケイリー・グラントが郵便を運ぶ小さい航空会社の社長>>続きを読む
田舎で暮らすディーズは、多額の遺産を相続し、ニューヨークで暮らすことに。
ディーズは田舎者の詩人で、誰もが彼を侮っているが、実は彼は聡明な善人(ケンカも強い)。ゲイリー・クーパーがこのディーズを、ち>>続きを読む
賞金稼ぎのイーストウッドとリー・ヴァン・クリーフが、強盗のボス・インディオを追う。
格好よくて、魅力的で、面白過ぎる。いかにも西部劇なしゃれたシーン、めちゃくちゃ映像がキマってる場面、後半はストーリ>>続きを読む
作品中のクレジットでは脚本・原作は小国英雄。「女賊と判官」「江戸っ子判官とふり袖小僧」「盗賊と判官」などにリメイクされたオリジナルがこれかも。
「鴛鴦歌合戦」ほど歌が中心ではなく、弥次さん喜多さんの>>続きを読む
ヒッチコックはいまひとつどこがうまいのかよく分からないけど、これは好きな作品。ミステリーらしくないとぼけた内容で、ほのぼのと楽しい。
スモールタウン・ミステリーとでもいうか、田舎町の変わった人たちが>>続きを読む
話は1作目から続いているので、そちらを先に見た方が人物が分かりやすい。
過剰な作品。見せ場が連続する上に、エモーショナル。カット割してるだけなのに、とてもドラマチックに見える場面があったりする。>>続きを読む
坂本武が喜八というキャラクターを演じる「喜八もの」の第1作。
「生れてはみたけれど」で重役を演じていた坂本武が、浅草の長屋で暮す庶民の役。父親としてはだらしなく、調子のいいキャラクターだけど、坂本武>>続きを読む
シリーズ第19作。「角兵衛獅子の巻」と話がつながっているので、こちらを後に見た方がいい。
勤皇派を狙う山獄党というグループと鞍馬天狗の対決に、鞍馬天狗が育てている新吉とその両親のエピソードが絡む。後>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
50年代の東映時代劇でやってることの多くは、ここで既にやってる感じがする。
監督はマキノ雅弘、松田定次の兄弟コンビ、撮影は宮川一夫と、とても豪華。細かく丁寧なカット割。
モブシーンで、人の動く方向>>続きを読む
リリアン・ギッシュが指で笑顔を作ることで有名な作品。グリフィスの作品の中では短いし、見やすいかも。
各カットは、全体・中間・アップの3種類。全体のカットは、一方向だけ壁のないセットを固定したカメラで>>続きを読む
平三郎は、善良だったが、曲がったことが嫌いで気性が激しいため、失敗が重なり、無頼漢と恐れられるようになる。
サイレントなのに、カメラの位置を変えて、すごく丁寧なカット割をしているので驚いた。こんな作>>続きを読む
イギリス初のトーキー。もともとサイレントとして作られたせいか、部分的に音楽のみになっている。
同じ時代の米国の作品に比べると全体的にシンプルと思うけど、ヒッチコックらしいシーンがかなりあって面白い。>>続きを読む