話は1作目から続いているので、そちらを先に見た方が人物が分かりやすい。
過剰な作品。見せ場が連続する上に、エモーショナル。カット割してるだけなのに、とてもドラマチックに見える場面があったりする。>>続きを読む
坂本武が喜八というキャラクターを演じる「喜八もの」の第1作。
「生れてはみたけれど」で重役を演じていた坂本武が、浅草の長屋で暮す庶民の役。父親としてはだらしなく、調子のいいキャラクターだけど、坂本武>>続きを読む
シリーズ第19作。「角兵衛獅子の巻」と話がつながっているので、こちらを後に見た方がいい。
勤皇派を狙う山獄党というグループと鞍馬天狗の対決に、鞍馬天狗が育てている新吉とその両親のエピソードが絡む。後>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
50年代の東映時代劇でやってることの多くは、ここで既にやってる感じがする。
監督はマキノ雅弘、松田定次の兄弟コンビ、撮影は宮川一夫と、とても豪華。細かく丁寧なカット割。
モブシーンで、人の動く方向>>続きを読む
リリアン・ギッシュが指で笑顔を作ることで有名な作品。グリフィスの作品の中では短いし、見やすいかも。
各カットは、全体・中間・アップの3種類。全体のカットは、一方向だけ壁のないセットを固定したカメラで>>続きを読む
平三郎は、善良だったが、曲がったことが嫌いで気性が激しいため、失敗が重なり、無頼漢と恐れられるようになる。
サイレントなのに、カメラの位置を変えて、すごく丁寧なカット割をしているので驚いた。こんな作>>続きを読む
イギリス初のトーキー。もともとサイレントとして作られたせいか、部分的に音楽のみになっている。
同じ時代の米国の作品に比べると全体的にシンプルと思うけど、ヒッチコックらしいシーンがかなりあって面白い。>>続きを読む
原作はエド・マクベインの87分署シリーズの1作(仲代はキャレラだろう)。
ワンシーンしか出てこない俳優まで有名な人が多いので、俳優に詳しい方が面白い。特に、借金取りの3人、沢村いき雄、織田政雄は、サ>>続きを読む
ある町に夢遊病患者の予言を見世物にする男が現れ、同時連続殺人が起きる。
これはすごい作品。まず、全てセットでできてるけど、曲がったドアの家といった、アバンギャルドで芸術的なもの。
このセットは演劇>>続きを読む
貨物船の機関長が殺される。犯人不明のまま船は2人の新入り船員を乗せて出港するが、新入りは1人のはずで…。
裕次郎主演のサスペンス。個性的な船員の日常といくつかの謎、裕次郎とルリちゃん、夢路さん(監督>>続きを読む
出会ってすぐ結婚したカップルの数年間を描いた名作。
映像の見せ方は当時のサイレントらしくシンプルだと思うけど、デートやピクニックなど、一つ一つの場面を作り込んであったり、時間の経過でキャラクターがさ>>続きを読む
第9作。舞台は長崎。黒頭巾は弾薬運搬のために中国の曲芸団に身を隠す伏見扇太郎に力を貸す。
話はいつものパターンではないけど、第3作の唐人街がまた出てきたり、第4作に出演した丘さとみが今回は黒頭巾の相>>続きを読む
舞台は中国。さまざまな客を乗せた特急列車で事件が起きる。
ディートリッヒの初期の作品。30代前半の彼女がため息が出るほど魅力的。
映像はサイレントにありそうなシンプルなパターンだけど、監督は当時デ>>続きを読む
第8作。前作が今までと違った内容なので心配したけど、今作は今までと同じパターンで期待通り。
黒頭巾が意外な人に化けているし、レギュラーの加賀邦男も何度か出てくる。
映像は、殺陣以外の場面は丁寧にカ>>続きを読む
第7作。これまでのモノクロスタンダードから、カラーシネスコに。出演者も今まで以上に豪華になって、志村喬、山形勲、松島トモ子、大川恵子などなど。
ストーリーは、第5作までのタイトさや、黒頭巾があんな人>>続きを読む
パイロットの裕次郎は、八丈島に破傷風の血清を届けるため、セスナに乗る…。
裕次郎はピンチでも余裕があるヒーローぶり。いづみさんのクレジットが先だけど、メインは中原早苗。
シックなグレーや茶色をベー>>続きを読む
シリーズ第6作。火炎砲を手に入れようとする幕府と勤皇派の争い。
監督・脚本家が前2作と違うせいか、今回は黒頭巾側の人が何人か死んだり、セリフにメッセージが多かったりと、やや趣が違う。
ヒロインの1>>続きを読む
川島雄三の日活第1作のせいか、松竹時代のようなホームドラマになっている。
三橋達也が頼りない長男の役で、義太夫?を披露したり、殺陣をやったり、二役をやったりの、芸達者ぶり。
共演の北原三枝は政治家>>続きを読む
シリーズ第5作。戦艦ブリテン号を巡る三つ巴の争い。
舞台は兵庫。前作に比べると、コミカルで奇抜な要素が強め。
黒頭巾は謎の外国人に化けて馬車で登場し、敵とフェンシングで戦ったり、天命堂の姿でユーモ>>続きを読む
大映の忠臣蔵。大映らしい落ち着いた雰囲気で、セットや衣装も豪華。
雷蔵はじめ、最近見ることの多い大映スターはまだ若い世代の役。時代劇を経験している雷蔵、山本富士子、京マチ子は、時代劇の話し方がうまい>>続きを読む
黒頭巾シリーズ第4作。新選組が薩長の軍用金を狙う話と、偽黒頭巾に絡む仇討ちなど盛りだくさん。
黒頭巾は今回は曲芸師に化けていて、2丁拳銃の芸を見せる。さらに天命堂や、本人と大忙し。加賀邦男(桂小五郎>>続きを読む
清水宏のサイレント(日本では38年ごろまでサイレントが作られていたよう)。
アマプラだけど、タイトルとクレジットは欠落、映像はかなり悪かった。音楽も内容に合わない部分があった。
女優さんが見分けが>>続きを読む
貧しい暮らしをしている祇園の芸者姉妹。妹・山田五十鈴は良い暮らしを求めて人を思い通りに操ろうとするが…。
素晴らしい。ベルさんは男を操るキャラクターで、一見悪い女にみえるが、ラストで女性の立場がいか>>続きを読む
「樅の木は残った」などで描かれた伊達騒動がベースのモダンな時代劇。
「丹下左膳 百萬両の壺」もそうだけど、モダンな時代劇とコメディは相性が良いなと思う。
伊達騒動を知らないと、話が分かりにくいけど>>続きを読む
汚職を巡るサスペンス。
全体で5部くらいの特殊な構成。見ている間は展開が予想できなくて困惑したけど、終わってみたら全ての登場人物に必要性があって、よく練られているのが分かる。オチも納得。
映像はこ>>続きを読む
前半は「七人の侍」と全く同じエピソードもあるが、後半はだいぶ違う。「七人の侍」よりも時間が短く、さらっと見られる娯楽作になってると思う。
最初に敵と対決する場面で、ガンマンがそれぞれセリフを言いなが>>続きを読む
幕末の長崎。幕府側と薩長が探す宝石・マグナの瞳。そのありかを知る商人の家族は黒頭巾に助けられ…。
大友柳太朗の黒頭巾シリーズ第3作。脚本がよく練られていて、黒頭巾側の人が次々捕まったり、マグナの瞳の>>続きを読む
1900年代初頭、メキシコ革命当時、白人の青年ビルは偶然を装い、革命軍に協力する盗賊に加わるが…。
面白い。盗賊の活躍を描きつつ、盗賊のリーダー・チュンチョがどんな人間か、メキシコの人が当時どんな状>>続きを読む
最終話。八犬伝の発端になった伏姫の事件の黒幕・夕顔と浜路を手に入れようとする左母二郎(小柴幹治)が手を組む。
歌舞伎時代に女形もやっていた錦之助が、腰元に化けるサービスシーンあり。原健作が里見の殿様>>続きを読む
内田吐夢の「宮本武蔵」と同じく原作は吉川英治。主に内田吐夢版の3〜5作目の部分が描かれている。長尺とはいえ、3本分の話を1本でほぼ語りつつ、特に後半は見ごたえがある。
加藤泰らしいローアングル、長回>>続きを読む
ジェームズ・キャグニー主演のノワール。先の読めない展開、しゃれたセリフと、「裸の町」のようなドキュメンタリータッチが魅力。
キャグニーは犯罪グループのボスで凶悪だが、マザコンだったり、精神的な病気を>>続きを読む
第四部は片岡栄二郎と藤里まゆみが中心になる話。娘田楽のダンス、月形哲之介の忍術の特撮など、盛りだくさん。面白くて一気見した。
立ち回りのシーンが多い。多数の敵を切っていく場面を、広いセットを生かして>>続きを読む
面白い。強盗団がおばあさんを犯罪に利用しようと考える話。
強盗団とおばあさんという取り合わせが面白い。おばあさんが上品で強盗の調子が狂ったり、強盗がおばあさんに怒られたりするので、笑ってしまう。>>続きを読む
絶対絶命だった第二部からどうやって助かるんだ?と思っていたけど、その手があったか!
メインは怪談のような話。ある道場主(阿部九州男)が妖怪のいる洞窟に入ってから、すっかり人が変わってしまう。八剣士の>>続きを読む
第二部は錦之助は予想したほど出てこなかいけど、片岡栄二郎と加賀邦男が中心に話が進む。仲間も増える。
第一部のように、途中まで謎を含んだストーリーでゆっくり展開し、後半は見せ場が続く。
片岡栄二郎と>>続きを読む
錦之助&千代乃介コンビの子ども向け作品。各話は次に続く形で終わるけど、基本的に1話完完結。1部はすごく面白い。
白黒・スタンダードで、60年代のカラー・シネスコの東映時代劇とは違った素朴な魅力。>>続きを読む