keecoliquoriceさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.3

東京国際映画祭で、前編に続けていっき見。


抑えめに渋い印象の前編より、後編は、劇画っぽい。音楽の使い方とか、実は過去に…みたいなシーン多めだし、あ、それはセリフで言って欲しくなかったなぁみたいのが
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

3.8

東京国際映画祭で。


前編は、丁寧に淡々と3人の主人公それぞれを追う。音楽のない場も重低音がみぞおちに食い込んでくる感じで、森山未來ファンとしては、ああこういうロウテンションのお芝居見たかった、いい
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旅愁(2019年製作の映画)

3.7

テーマをかかげることなく、日常の営みのなかにあるのを、そっと見守るような。

民泊をやってる風くんの、心ねの優しさが、いとおしかったです。

生まれた国は同じでも、3人それぞれに故郷への思いがあり、違
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新しい街 ヴィル・ヌーヴ(2018年製作の映画)

3.6

ケベック独立投票問題はよく分からないけども。別れた夫婦とその息子の心情と状況が、微細な濃淡のモノクロ、ささっと描いたような筆画を様々な手法で表現。

象徴的に出てくる鐘の柄に似た花瓶、ガラスの透明感に
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蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

4.0

ひとりの女優さんをめぐる、4監督によるオムニバス。という情報のみで、どんな人が出てるのかとか、知らずに観ました。
情報なしで観るのいいね、やはり。それだけでサスペンス。

どれも良かったし面白かったけ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.0

スノーピアサーでインセプションでオール・ユー・ニード・イズ・キルで島鉄雄で盲獣でヘドラで……


この前たまたま夜遅くにテレビで見かけた、兄妹VS頭から手が生える鬼、のが面白かったなー…

と思って、
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スーパーミキンコリニスタ(2019年製作の映画)

4.0

2019年ぴあフィルムフェスティバルで2つの賞を受けた作品。

ポレポレ東中野で。(30日まで上映中)

役者として売れる!私はスーパーになる!。ていうかもうその気分で、エキストラ参
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甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.2

「勝手にふるえてろ」でもそうだったけど、あれじゃタンスの引き出し開かないよね、なベッドの置き方が気になる!

川嶋佳子さんは、“二” (渡辺大知くん)が一瞬の登場で、ひとこと言う「川嶋
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VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

3.9

どんな人のどんな話なのか、事前情報ゼロで向かった。顔のない眼、みたいなポスターだけを頼りに。

しかし観終わったいま思うと、どんな人のどんな話なのか…何も知らない、というところからすでに『VIDEOP
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

5.0

いきなり、カブトムシの色が違う気がする! と、スクリーンで観る気持ちがどこを向いてるか、ドラマで観てた時との、自分の違いに驚いた。

クラウドファンディングに参加し、放送直前に毎回先行して、役者さん交
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.6

楽しんだらええやん、は、時に、真面目な人を苦しめる。でも、確信をもって選択しない人の自業自得、ともいえる、悔しいが。ちゃらく遊びにいってるようで、ちゃらく、しかしちゃんと仕事してるパパも、遊びにくるの>>続きを読む

刑事(デカ)まつり(2003年製作の映画)

4.0

アテネフランセ文化センターでの、篠崎誠監督特集で、『忘れられぬ刑事たち』(2003)と『霊感のない刑事』(2005)

篠崎監督いわく「ジャンル映画でも、そこに生きる人間の自然な芝居をしっかりやる」。
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.9

おもしろいつくりだったなぁ。

始まりは、70〜80年代日本のアイドル映画か!と思うような音楽の使い方、

と思うと、ミレーかスーラかターナーか、(画家の名前これくらいしか知らない私💦)みたいな、絵画
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ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション(2018年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーの作りとしては普通だけど、出てくる人たちが皆興味深い!

しかし、70年代にロックバンド始めて今日まで、女だってだけで相当大変だったんだなぁ、てのひしひし感じた。

信頼してたマネジメ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

マ・ドンソクさんでスカッとしたい気分で、見逃していた本作を。

同じ敵を追うことになるヤクザと刑事が手を組む。バディものになるかと思いきや…
あくまできっぱり利害関係。

人柄をさらっと忍ばせるだけで
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アボカドの固さ(2019年製作の映画)

4.0

ユーロスペース満席の初日!🥑

脚本の山口慎太朗さんが自然と進行でトーク。

主演:前原瑞樹さんが5年付き合った彼女に振られ、愚痴を聞いた城真也監督が「おもしろいから映画にしてイイ?」と、傷
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

5.0

これまた素晴らしく胸躍るドキュメンタリー!

創設者ベリー・ゴーディと、盟友スモーキー・ロビンソン、爆笑しつつ語り合う2人は、音楽と彼らが育んだアーティスト達への慈愛に満ちていて。

デトロイト、大好
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

IMAXで観たかったけど(なにやら画角がえらい違う!らしい)とりあえず、残業帰りに間に合うとこで。

いやー、アルゴリズムが、とか、エントロピーが、とか、解ってるほうがいいとかなんとか。ですが、

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インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

9/10オープンしたばかりのTOHOシネマズ立川立飛で。シアター内は新しい匂いがしました。相変わらず1つおきだけど、満席。


『ようこそ映画音響の世界へ』からの流れでそのまま、取り上
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ファナティック ハリウッドの狂愛者(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・トラボルタすげー。
私の知るなかでのトラボルタのカケラもなかった。歩く後ろ姿からしてまったくの別人だった。

イギリス英語ふうなしゃべりかたを一生懸命に練習してるの、けなげた
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.8

実話が元だから、ほんとに、映画観ただけで何かがついてくるんじゃないかとビクビクしながらも、好奇心が勝って観てきた。

話題になってた
“たすけて”

て、『回路』みたいな声かと思ったけど、普通に聞こ
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

さまざまな映画において、感情の間合いや質感を映像の物語につくりあげる、という才能に心から敬意を抱きます。

ドールハウスのようでいて、端々に生活が残した傷がある室内 〜 小雪が舞う街角と赤いコートの女
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ひかりの歌(2017年製作の映画)

4.0

約半年ぶりだった!池袋・新文芸坐。コロナ、が聞こえ始めてからもうそんなに過ぎたの……。

本作は、短歌をもとにした物語4作が、ゆるやかにつながるオムニバス。

初めて観たとき、ゆっくりと丁寧に染みてく
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ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

3.9

ポルトガル、イザベル・ユペール、の文字を見ただけで観に行ってしまった。

会話を通してだんだん、ゆっくりと、人間関係が分かっていくの、いいね。

フランキーは街でも山でもヒール、仲良しのヘアメイ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

5.0

追記: 3回観たけど毎回目の奥がじんと熱くなる。まだ観るであろう。
キネノートは同じ映画でも観るたびに記録できるのに、これできないので、ここに追記。

すっっっっっっっっっっっっっっっっっごく良かった
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オラファー・エリアソン 視覚と知覚(2009年製作の映画)

3.5

昼間、現代美術館で、オラフォー展観たあとすぐに観たので、おぉ10年前はこんな感じだったのか、と。

彼の、人間として地球でどうあるべきかを、展示物のナチュラルな美しさがどう造られたかを通して皆に問いか
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STIGMA -スティグマ-(2020年製作の映画)

4.3

“あの日から私は不要不急”

今のこの状況、この世界で、今つくられる、この視点の映画はあったろうか?とハッとしました。

主演・Ann役のMiokoさんが、さすがモデルさん、しゅっとしててカッコよ
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

好きな役者さんだらけだし、玉田さんだしで楽しみに観に行きました。

気まずい間合いとか、大学からの仲間+ひとり後輩の女子混ざるノリ、みたいなあれこれがほんともう…😆。

が、奈緒さんが、どうしても、“
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.1

タイトルから想像したようなことではあったのにまったく違ったという。なんと言っていいか分からなすぎて呆れ、顎が外れそうでした(笑)。

アメリカの田舎のこういう町だから、というのが同じようにあり、観なが
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横須賀綺譚(2019年製作の映画)

4.0

音楽の入れ方や映像に、えっ今のは…?と引っかかり、あぁでもそんなことってあるよね、と微妙な違和感を少しずつ肯定しながら観ていた自分は、まんまと春樹に取り込まれてたというか、監督の手中にあったのだ。最後>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

5.0

NHK愛宕山8Kシアターにて。

おみごと!!!!!!(としか)

早くまた観たい!!映画館で!!!



*書き忘れてた

そして4ヶ月経ち、ついに劇場公開。

映画の、最高の魔術に魅せられる。
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.7

怖かった…

みんなどうしたの? それともオカシイのは私なの? という、最近ほかの映画で観たような状況ですがその質がまったく違った。

オカシイのはあなたよ、と精神病院に入れられるわけでもなく、職場の
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オーバーナイトウォーク(2019年製作の映画)

3.7

ヒモな男の安楽涼さん観たさで行ったのですが、いやぁこの軽いノリ、「えーと俺、どうしたらいい?」の頼りなさ、フワフワした若者・安楽さんは私には新鮮でした。
熱く怒ってるひと、の映画が印象的だったので。
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予定は未定(2018年製作の映画)

3.5

27分という短さのなかで、アラフォー主人公の、過去のプロフィール、仕事先の人間関係、プライベート、本音、が滑らかに分かる展開で、なんてことない会話の運びのなかに、さらりと思いもよらない言葉やリアクショ>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

2.9

それを意識してなくても、ずーっとほめられないと、人は壊れてゆくのだ。

所々、なにこのわざとらしい演出(光の入れ方とか)などと感じた部分は、最後の最後に、あ、そうか〝劇場〟だったんだ、と思ったものの、
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