ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.0

金曜ロードショーで鑑賞、絵的に楽しめました。
中途半端なSFスタンドバイミーか?
主要人物のなかにアジア系が一人いたのが、なんだか嬉しかった。

そう感じた原因と関係あるかもしれないのが、日本のアニメ
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フィル・スペクター(2013年製作の映画)

3.6

フィル・スペクターを演じるアル・パチーノの台詞一つ一つに、狂気の情感がこもっていた。

名優はイタコだと初めて認識した。

だんだんフィル・スペクターが赤塚不二夫の目玉のお巡りさんに見えてきた。

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複製された男(2013年製作の映画)

3.5

意味深なフレーズや小道具が繰り返し出てくるので、メタファーだから意味を探ろうとしましたが、ドキドキシーンの波状攻撃に気を取られて、解読できず情けない自分。😅 

複製って何?ドッペルゲンガー?
カナダ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.3

AIは毒にも薬にもなる話。
目的のための道具と割り切って合理的に使わないと、人は、進化したAIに心も時間も奪われてしまう。

英語の音声入力は漢字変換がなくて楽だなあ。

それにしても、主人公はたいし
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ラスト・クルーズ(2021年製作の映画)

3.4

去年のダイヤモンドプリンセス号の横浜港停泊の40分ドキュメンタリー。

不平不満の乗客より、過酷な労働を強いられるスタッフが業務規定を破って世間に暴露するほど追い詰められてるのが気の毒。

コロナがい
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.4

北欧ダークファンタジーサスペンス
森と湖の美しさ、野生動物より野性的な登場人物にビックリ😅

ファンタジーですが家族みんなで楽しめません。😅

Aphex Twin の『Come to daddy』の
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.6

函館の職業訓練校建築課。
そこには「普通の社会人」のレールから外れた男達がくすぶっている。
個性的な俳優陣が、そんな男達を情感を込めて演じる、モラトリアムな一時。

そして主演のバツイチのオダギリジョ
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チング 永遠の絆(2013年製作の映画)

3.6

前作の少年の友情とヤクザの世界から、単調なヤクザ映画かと思いきや、音楽の引用で、前作チングの世界観をうまく基調にしてます。

もっとも前作がどのくらい脳裏に焼き付いているかで印象も変わるでしょう。
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デビル(1997年製作の映画)

3.3

テレビ東京午後のロードショー。ハリソン・フォードとブラッド・ピットの豪華バディーもの。久しぶりの再観賞。

IRAの闘士を演じる、ブラッド・ピットの影のある一般人のように見せて、凄みをソフトに包んだ甘
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト(2017年製作の映画)

3.0

技能という面では超絶な速さで弾きこなすのは、とてもじゃないけど、真似できないし、あっけにとられた。血だらけのピアノもギブスも、星飛雄馬かと思った。映画の演出としてはドラマチック。

しかし私が普段聴い
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.8

第90回アカデミー賞外国語映画賞、主演ダニエル・ヴェガさんは、恋人を失ったトランスジェンダー役を演じた、チリのトランスジェンダーのメゾソプラノ歌手。

周囲の心無い中傷にひたすら耐える、
しんどいけど
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健太郎さん(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

フォローして頂いた高木さんの短編ホラー作品

もっと良い作品を期待するので辛口コメントです。すみません。

画面全体がブルーで沈んだ色調で、途中黄色い色調に中途半端に変わった時の必然性が、わかりません
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ヒミズ(2011年製作の映画)

4.0

復興作業の終了から開始の、夜から早朝にかけて撮影した緊張感のある震災の風景、月日が経つに連れ、資料的価値が増す。二階堂ふみと染谷将太の体当たり演技、ワイルドな窪塚洋介、貫禄のでんでん、、、園子温監督の>>続きを読む

風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

3.2

早朝、桜満開の木の下で浅野忠信演じる、落ちぶれた高級官僚と小泉今日子演じる、ベテランピンサロ嬢が泥酔から目覚める冒頭のシーン。この二人だから絵になる。

二人が、北海道でドライブするロードムービー。
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

3.8

14歳で交通事故、昏睡状態から10年後に目覚めた男の子を、若い西島秀俊が、長髪と小学生が成長したような短パンで演じる、役所広司とのバディもの。

黒沢清らしい不穏なカットの、居心地が悪いけど、癖になる
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.9

米国空軍司令官の常軌を逸したソビエトへの核攻撃指令をめぐるドタバタ劇

指令を受信した米国爆撃機のモノクロのコクピットが緊張感を助長するのに、『ジョニーが凱旋するとき』というダイハード3の金塊強奪シー
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TAKING CHANCE/戦場のおくりびと(2009年製作の映画)

5.0

米軍の海外での作戦実行で戦死した軍人の遺体と遺品を、米国に帰還後、遺族に引き渡す護衛の軍人を、ケビン・ベーコンが、誠実に演じる、実話の映画化。

国益のために犠牲になった命の帰還、
魂に敬意を払う様々
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.0

山下達郎さんが人生の一本と大絶賛し、
テレビには出ないのに、日本映画専門チャンネル1000回記念作品に特別にコメンタリー出演しました。😄

本作は、昭和12年公開、赤紙を受け、中国出兵、翌昭和13年戦
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PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星(2016年製作の映画)

1.0

海に沈んだ世界で、人類の生き残りが、鮫の軍団に挑むウォーターワールド。

壮大なストーリーを台詞と顔芸としょぼいCGでやっつける心意気😊
突っ込みどころしかないB級作品。

ハードディスクがもったいな
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終着駅 トルストイ最後の旅(2009年製作の映画)

3.7

文豪トルストイ晩年の夫婦愛の物語

芸のためなら女房も泣かす♩
泣いた女房はぶち切れる
夫婦げんかは犬も食わぬ
他人は口をはさむな

トルストイも、人間だから、多くの著作を完結させるためには、日々、創
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

3.6

富裕層のホームパーティー、
展開の読めないテラスの一時。

わざとらしい盛り上がりと沈黙のループが、気まずくて可笑しい。

帰るタイミングを逸するとつらいパーティー😅

くだらない台詞をうまく構成する
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

4.0

ルーヴル美術館殺人事件
劇場公開版+25分エクステッド・エディションBD

美術館や教会建築の荘厳な空間、
屋外の雑踏の躍動感を背景に、
世界史、キリスト教の専門用語が飛び交うミステリー。

174分
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静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

3.0

「脳は、空より広い。」映画でも引用されたアメリカを代表する詩人、エミリー・ディキンスンの半生を描いた文芸作品。

独身で56歳で亡くなった彼女は、元祖引きこもり。作品は死後評価された。
ゴッホのような
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エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

4.0

大道芸人の父と育児放棄した母の娘で、娼婦の館で育ち、路上からスターダムにのし上がった歌姫の波乱万丈の生涯

物語の展開が劇的なのはもとより、歌の表現力が増していく演出が巧みです。

カリスマ性という意
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.5

アメリカ版網走番外地?
脳内でデニーロを高倉健、ショーン・ペンを菅原文太に変換して、久しぶりの鑑賞。

おどおどした歩き方、
視線もうつろな挙動不審ぶり、
貫禄のかけらもない脱獄囚の二人、
表情の引き
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セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

3.9

登山のためなら女房も泣かす♩ブラピが若き宗教指導者と育む友情物語

以前に『ダライ・ラマ自伝』を読み、中国の凄惨なチベット侵略の事実を知り、ずっと観なかった。今回CS録画視聴。

ブラピがチベットを訪
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

東大OBと東大生の討論

討論はいかに相手を論破するかのゲームだと思ってたが、本作はとても思いやりのある三島さんの対応が印象的。

現実、討論で相手を論破してもしこりが残るだけ。

開襟を開いた三島さ
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

4.0

ルーニー・マーラとヴァネッサ・レッドグレイヴが悲劇の女性を演じる哀しい物語。

人相にその人の歩んだ歴史が刻まれるとしたら、ヒロインのローズを演じた二人は、深い悲しみをよく解釈して演じている。

私は
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

ボストンのローカル新聞が教会の不祥事をスクープした実話

新しく赴任した局長はユダヤ人、保守的なボストンで、カソリック教会の不祥事を暴くように部下に指示し、記者が奮闘。

88回アカデミー賞作品賞脚本
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さよならドビュッシー(2013年製作の映画)

3.0

ドビュッシーの『月の光』は名曲と再認識。洋館の螺旋階段は憧れ。少女漫画のような映画で美しい。若い人向けかな。

清塚さんが稲垣君に見えるのは気のせい?

ピアノ再開のモチベーションの参考に観ました。相
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トイレのピエタ(2015年製作の映画)

3.0

定職につかないモラトリアムな青年の不安定な日々と、主演の野田洋次郎の朴訥とした演技、それを支えるベテラン俳優陣が生み出す、中途半端な非日常感。

私の知る限り、絵描きだけで食べていけるのはほんの一握り
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僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)

3.0

邦題、私なら『天才少年とピアノ』

凡才としては、あんなに弾けて、羨ましい。けど天才系の弾き方は軽やかすぎて心に響かない。少年が弾いてるシーンがそんな感じ。

彼以外の凡才の大人達の人間くさいふるまい
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.2

ジブリ作品で一番好き
旗の掲揚に関する父親のエピソードが全体を串刺しする、家族、戦争、高度経済成長、友情、青春、横浜、新橋、、、海と小高い丘とバンカラな校舎と満員電車、

勧善懲悪ではなく人間ドラマが
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名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

3.9

キュラソーの天海祐希さんの叫びが心に残る、はっきりいってキュラソーが主人公で大活躍する作品。

迫力のあるカーチェイス、
赤井さん、安室さんの対決シーン、
祭りのような爆笑じゃない爆発シーン、
切なく
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.1

昔甥っ子の付き添いで観に行って、私のほうが感動しました。

その子も、もう30近い役人、、、時が経つのは早い!

昭和の四畳半フォーク、黒のタートル、特撮、走れメロスを彷彿とさせるしんちゃんの爆走シー
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.9

エスニックとパステルを混ぜた画期的な色彩設計の施された宝町という河口の下町を舞台に、二人の浮浪孤児が、ヤクザと渡り合う痛快アニメ。

蒼井優のシロ、二宮和也のクロ、その他ベテラン俳優、声優豪華共演、
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