創さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

創

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ミスト(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

初めて観た時のラストシーン、
おっぴょー。。。みたいなよく分からない声を出し、一緒に観ていた友達に笑われ雰囲気を台無しにした。という、軽いトラウマ。

最初に主人公が描いている絵からしてどことなく気味
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.5

大人になってからこんなに仲良くなれる人に出会えるとは思わなかったよー。みたいな人が、
子どもの頃の話を面白おかしく、時に真剣に、時にその時の妄想交えて語ってくれて、
別れた後の帰り道、なんだかまた一歩
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で3Dで観たのだけど、そもそも暗いせいかあまり3Dを実感できず、眼鏡疲れるから2Dにすれば良かったなぁ。と思った。

そこに山があっても特に登りたいと思わないし、なんなら街中で駅でエスカレーター
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

カメ止めのおかげで、長回しの面白さや大変さがより深く分かった後の公開で本当に良かった。

そうか。伝令なら長回しできるんだな。
私が知らなかっただけかもしれないけど、もっと早く誰かが思い付いてそうなぐ
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こっちの人形使いの声は女性。
そして、こっちは3DCG。

無印では、人形使いの声という違和感が世界観を補強していたと思うんだけど、
2.0では3DCGが混ざっている違和感の方がその役割を果たしている
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野火(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キッツ。


※監督としての塚本晋也も、俳優としての塚本晋也も好きです。


酷く暴力的な映画だと思う。
悲惨さや残虐さをドストレートに投げつけて来るので、ちゃんといろいろ整えて挑まないと、飲み込まれ
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こっちは人形使いの声が男性。

これだけを観て攻殻機動隊を理解するのは難しいと思う。
それぞれのキャラクターの持つ個性や背景、関係性なんかは、
こんなにベラベラ説明台詞を喋ってくれるのにも関わらずイマ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.0

何を観たのかよく分からなかった。
新しいホラーなのであれば、時代の目撃者になってしまったようだ。

とてもお行儀の良い映画で、怪しいところに目を付けておけば先の展開がある程度読めてしまう。
今起こって
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

みんな、最初から兵士だった訳ではなくて、
子供の頃もあるし、ちょっと良い感じの女の人も居たし、
戦争が終わって国に帰れば、時代が違っても我々とそんなに変わらない日常がある。

その感じと、主要キャスト
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大声で威嚇する
優しくする
スネる
無言になる
ヤバい嘘をつく
相手の大事な誰かを人質にとる
相手の価値を下げ囲い込む
簡単なルールも守れない

より大きな罪は相手にやらせて
決して自分はやらない
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

雑音が気になって、観るか観ないかものすごく悩んで、
でもやっぱり、坂本慎太郎が好きだから観た。

結果、それで良いんですよ。
坂本慎太郎が好きだからという理由で雑音は一回忘れて良いんですよ。
好きとい
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

YouTube、観ました。
舞台も、いくつか観ました。
本家の白黒映画も観ました。
そして、この映画も、何度か観ています。

なんで密室で話し合いするだけのお話が、国や色や時代を越えて、媒体を越えて、
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

音が怖い。はっきり見えないのが怖い。

無事に収容所を生きて出られる可能性が低い事は分かっていただろう。
もしかしたら、自分の着ているのと同じ印が付いた衣類を処分した事も既にあったかもしれない。
中に
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.5

時々、鳥肌が立つというか、全身の毛穴が開くというか、寒気がするというか、
何か肉体に具体的な変調を来すほどグッとくる何かに出会うのだけど、
何度も何度もビデオでDVDで、レンタルでCATVで観て来たA
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.0

もともと、原作漫画が好きで、そもそもゾンビが好きで、だからすごく期待値が上がっていたと思うのだけど、本当に面白かった。

冒頭の日常が非日常に浸食されて行く感じが本当に好きで、CATVで見かけるとそこ
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0

自分の好きなものを、誰かも同じように好きなのが嬉しい。

リアムタイムで連載を追い、用意されたいくつもの仕掛けを味わうことができた幸せ。

制作が決まってから、前作の公開まで、文字通り胸が高鳴るワクワ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

ザ重い映画。

母の遺言に従い父と兄を探す旅に出た双子のお話。

双子の旅を通して母の過去が少しずつ明らかになるのだけど、
時間も場所もかなり行ったり来たりする。
その割には、大きな混乱なく物語に着い
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハッピーがたくさん詰まってる。

敵や悪のいない、優しい世界の優しいお話だった。

主人公の欲しいと思ってた物を手に入れたら、本当に欲しいものは別にあった感、すごくありきたりで良い。

側から見てると
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楽園(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ムラ社会の恐ろしい所が凝縮されている。

少女失踪事件とその後、ある男が村八分にされるまでとその後。
大きくふたつの物語が展開するのだけど、これは申し訳ないけど別々の映画が良かった。

リンクするとこ
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百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

3.5

葛飾北斎自体もお栄さん自体も、とてもドラマチックな人だと思う。
でも、特別ドラマチックな事は起こらなくてむしろ淡々と日々の営みが続いていく。

淡々とはしているのだけど、ふと主人公が目を上げたその先に
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

1.5

わざわざ前編を映画館で観たんだから。という意地だけで、後編も映画館で鑑賞。

そして、再びの、もう一周回り切って面白い。

前編からの伏線回収があったり、
前編に比べると違和感を感じるのが少なかったり
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

1.5

もはや一周回り切って面白い。

あれ?私、進撃の巨人観に来たんじゃなかった?何観に来たんだろう???

進撃の巨人が原作です!って言われると全く納得できないのだけど、
むしろ漫画もアニメも知らない人が
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

タランティーノのお伽話として最高だった。

タランティーノが用意した結末はもちろんなんだけど、
本当、こういうの嫌いだからさ!好きなように懲らしめてみたよ!感とか、
今となっては全てが良かったように見
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールにこの映画の音楽の良さが詰まってる。あと20回ぐらい聴きたい。

突き抜けてしまうとそれはもう、演出されたものとして時に美しく時にお洒落に時にかっこよく
とにかく良いようにしか受け止められ
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よこがお(2019年製作の映画)

4.0

好きという感情は複雑で儚く脆い。

感情の歪みは時にヒトに本人も思いも寄らぬ言動をさせるけど、案外、紙一重で、いつか自分にもこういう事、あるんじゃないかと怯える。
映画の中の人々が特別おかしい訳ではな
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曇天に笑う(2018年製作の映画)

2.0

申し訳ないのだが、冒頭のサカナクションがピークだったし、
なんならダンスMVが一番良かったかもしれない。

みんな身体能力高そうなのは伝わってきたからもう少し見せ場があれば良かったのに。

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

非常に男臭くて良い。好き。

喫煙も殺人も死体も喧嘩も、害がある、残酷的等とされると表現が難しい昨今、
映画の世界には、こういう表現の限界を求めるものがあっても良いと思う。

すぐにネットでなんでも調
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

ゾンビが好きです。

多くのゾンビものの、
人はゾンビになる直前、人生最高の多幸感を味わうみたいな、何の意味もない設定が大好きです。
人生最高の多幸感の後に一回死んで蘇ったらとりあえず目に付いた他人に
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バハールの涙(2018年製作の映画)

4.0

女に殺されたら天国に行けない

夫と息子と平和に暮らしていたバハールは弁護士だから、きっとイスラム圏の女性の扱いにも思うところがあったと思う。
綺麗に化粧して爪を塗り、スーツでバッチリ決めて、愛し合う
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

ゴジラは人類の脅威でありさえすればいいと、頑張ってアニゴジを肯定したものの、やはり怪獣はこうだよね。という圧倒的、これこれ!!これよー!!!感。

塩ビのモスラの幼虫は気持ち悪いから要らないけど、
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ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

2.5

光と影、カメラワークがざっくり言うと古めかしくて良い。
アンティーク家具にはまだなれない、おじいちゃんの家の天井に付いてた扇風機みたい。
そんな感じの、時代的にはすぐ近くに感じる古めかしさがいろんなと
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

IMAXで高い金を払っているのだ!

という意地の元、初めて全編通して寝ないで観れた。というか、案外眠くならなかった。
やはり大きなスクリーン、整った音響で観ると圧倒的な迫力で、公開当時のインパクトは
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GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)

3.0

後に残ったのは見届けてやったぜ!という満足感。

大勝軒で中盛頼んでみて食べ切れちゃった満足感に似てる。

ゴジラの怪獣たちをどう捉えどう再現するか、それ自体はとても面白かったと思う。
ただ、最後まで
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.5

すごく良い映画だと思うんだけど、二度と観たくない。

15年経ってもまだ2回目いきますか。と思えない。

でも、15年前の印象を長文で書き残せるほど印象深く忘れられない映画ではある。


悲劇は全てシ
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ヒトラー最後の代理人(2016年製作の映画)

3.0

誰もやりたがらなかった
羨む者もじきにいなくなった
アウシュビッツの所長というお仕事を全うしたヘスが、取調官を相手にただただ語る。

再現映像も、資料映像も一切なく、
どこか他人事のように、淡々と自分
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

沖野に奥行きを感じられず残念。
彼に関して分かったことは正義感の強い優等生らしいということだけだった。

他の登場人物たちは皆それなりの背景を感じさせ、奥行きを感じる。

諏訪部と最上、松倉の語られな
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