mityさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.5

SPドラマは観たものの、連ドラは半分ほどしか観ていないから、最初はちょっと観るのを躊躇った。でも、例えドラマを観ていなくても、この映画の良さは充分伝わるんじゃないかなと思う☺️

乙女の憧れ京都旅行で
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

歴史に刻まれた9.11事件。日本でも繰り返し報道されたこの事件に、アメリカが躍起にならないわけがないのは分かる。それでも、感情の暴走に支配され、暴力と嘘にまみれた国家には、絶句した。

“疑わしきは拘
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.5

映画が始まってすぐ、怖い子だな、そう思った。躊躇のみえない愛の行動は、私の理解からは遠いところにあって、心がざわざわとした。

好きな人の好きな人を奪えばいい・・・愛のたとえに対する歪んだ真っ直ぐさは
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草の響き(2021年製作の映画)

3.5

以前原作を読んだことがあるけれど、原作はちょっと理解が出来なくて・・・。映画化にあたって脚本は肉付けされているだろうから、原作で理解出来なかったことが解るかしら?と思って、鑑賞。

第一声から、私は宇
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.0

今泉力哉監督作品。ついこの間も新作を観たのにまた新作が観られるとは。そしてこちらもまた、良い映画だった。

父親とのふたり暮らしが突然終わった陽に、突然できた「お姉ちゃん」という新たな役割。小さな怪獣
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

いきなり会社に乗り込んで、半ば強引ではあったにせよ仕事を得て、16歳で家賃を払って家族を養ったジョアンナは単純に凄いと思う。ただ言ってもまだ16歳。言ってもアマチュア。ジョンに恋して冷静さと平等さを欠>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.5

自由を渇望し愛に生きたトーベが羽ばたくまでを描いた映画だったと思う。

同性愛が犯罪だった時代にヴィヴィカと出逢って恋に落ちたトーベ。アトスとも付き合いながら、ヴィヴィカとも付き合ったトーベと、夫がい
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

聞き慣れない単語の数々やその設定を理解するのに時間がかかったけれど、後編が気になる程にはハマれたと思う。

皇帝による身分制度、各惑星を統治する者、先住民の迫害、そして戦争・・・莫大な利益を生む香料メ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

事実はひとつでも、真実は人の数だけある。同じ出来事でも、主観によって食い違う3者3様の描き方が、とても興味深かった。

ジャンの証言とマルグリッドの証言では、夫婦関係の印象が全く異なっていて、ジャンの
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.0

同時代を描いた大河『青天を衝け』を観ていて良かった。視点が違うから、大河で新選組はほとんど出てこないし、徳川慶喜の人物像も異なっていたけれど、起こった出来事は同じ。攘夷から倒幕へ、大政奉還、鳥羽・伏見>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

現金を使うことがほぼなくなった今、実体がなくなれば、現金輸送車を襲う犯罪はなくなるんだろなぁ、なんて思いながら観た。

4章に分かれている本作。Hは一体何者なのか、なぜ現金輸送専門の警備会社に入ったの
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Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

4.0

親友の為にどれ程のことが出来るだろうか、と考えた。私はあんなにも寄り添えるだろうか、と。

自分が一番辛かった時を救ってもらった恩に報いるように、末期癌を宣告されたニコルとマットの側に居続けるデイン。
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

生活保護費の問題・・・その制度の難しさを考えながら観た映画だった。

命の危険さえあるほど困窮してなお、受け取ることを拒む者がいる一方で、国枝のように不正に受給する者がいるというのが本当にやりきれない
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.5

終戦を知らずに任務を遂行し続けた人がいたというので、小野田寛郎さんの名前は知っていたけれど、詳細は全然知らなかったから、色々驚くことがいっぱいだった。中でも、ひとりではなかったというのには、一番驚いた>>続きを読む

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

2.0

ほんとにちょっとよく分からなかった・・・。

ヒーローはガバナーの魔手に堕ちた人々を助けられるのか、っていうストーリーだったと思うけれど、最初から最後まで何を楽しめば良いのかが本当に分からなかった。
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.5

まだ上手く言葉にする術を持ち合わせていなかっただけで、もうロールの中では、ジェンダーとアイデンティティーが芽生え始めていたんだと思う。

自分の意思で「ミカエル」と名乗り、男の子として友達の輪に加わっ
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スクールガールズ(2020年製作の映画)

3.0

1歳差ですらその違いを大きく感じる高校時代。先輩達が大人っぽく見えて、同じことをしてみたり、ちょっとワルいこともやってみたり。セリア達のその感覚は分かるなぁと思った。ブリサに毒づいた子のつるんでるよう>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

『空白』を観てこちらも観てみようと思い鑑賞。

真実を明らかにしたいという信念を持つ由宇子は、取材相手と真っ直ぐ向き合っていたと思う。でも、撮らないでと言われたところを撮ったりするマスコミの嫌な感じは
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マイ・ダディ(2021年製作の映画)

4.0

愛たっぷりの良い映画だった。

ひかりが白血病と診断されて動揺する一男に追い打ちをかけるように明らかになったひかりの出生の秘密。きっと江津子は、自分の口から伝えたかったんだと思うし、一男も江津子から聞
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DIVOC-12(2021年製作の映画)

3.5

COVIDを反対から読んでDIVOC。コロナをひっくり返そう!という想いが込められた、そこに集った個性溢れる12個の物語は、どの作品も濃度の違いはあれ、ポジティブな内容になっていたと思う。

気になっ
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

普通のセールスマンがスパイにスカウトされた、なんてことが本当にあったなんて。そしてそれがキューバ危機回避に繋がっていたなんて。まさに事実は小説より奇なり、で驚いた。

誰にも言えない大きな秘密を突如抱
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

『孤独な少女が家に匿ったのは、覆面バンドの推しメンだった…!?』なんて、少女漫画でありそうな設定だなと思ったけれど、甘ったるい展開なんて全然なかった!

他人の家に火を放って警察に追われていたサイモン
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.5

(鑑賞時)100代目総理大臣誕生間近の今、そしてそれが女性総理大臣かもしれない今に公開なんて、何てタイムリーなんだろうと思った。映画では111代総理大臣だったから、今よりほんの少し先の未来を想定してい>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

5.0

日本制作ではないけれど、でも日本で公開されたこと、制作に関して圧力はなかったらしいことにほっとした。ユージンさんが見た水俣問題がひとつの側面でしかないことは理解しつつ、それでも日本が抱える問題を知る良>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.0

万引きは犯罪。万引き被害でお店が潰れることもある以上、その対策に店側が全力を尽くすのは当然だと思う。だから花音が逃げて青葉が追って、そこから先の悲劇の連鎖は不運の重なりだったと、私には思えた。

正直
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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.5

カール・マルクスの娘エリノア・マルクスの半生を描いた映画。カール・マルクスも「資本論」ぐらいしか知らなかったけれど、エリノアのことはこの映画で初めて知った。女性や子ども、労働者の権利向上に尽力した活動>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

1995年に起きた集団虐殺「スレブレニツァ・ジェノサイド」を描いた本作。わずか26年前にこんな事が起こっていたことに驚いた・・・。

国連保護軍の通訳として働くアイダ。家族の為に、とにかく国連保護区内
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.5

コメディかと思っていたら、結構シリアスな雰囲気の映画だった・・・。食卓のシーンでは特に、不穏さを纏う視線、音楽、漂う空気感にヒリヒリとした。具体的な言葉以上に雄弁で、何か居たたまれなさすら感じた。>>続きを読む

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.5

随分昔に小説を読んだなと思い出しながら、『ムーンライト・シャドウ』を映像化するとこうなるのか、と思った。

「正気を保てない」柊のこの言葉が、突然恋人が居なくなるとはどういうことか、を表しているようだ
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.5

タイトルに込められた想いが気になって鑑賞。

哀しい過去に、憤りの過去に、「その場にいれなかったことが悔しい」と言えるイノギとホリガイ。何て真っ直ぐと真摯なんだろうと思った。イノギに気付いてあげられな
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.0

良い映画だった!よくある笑って泣けるっていう謳い文句が、この映画にはピッタリだったと思う。

もう茉莉子先生が最高だったなー。生徒から人気があるの分かるよ。変に取り繕わないし、良い面だけを見せようとし
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

4.0

前作よりも好みだった!長すぎるOPのアルゼンチンタンゴと既視感のあるラストはどうかと思ったけれど、怪しい人物オンパレードの中進むフーダニットは見応えがあったな。

全ての客を疑う新田と全てのお客様を信
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.5

いやぁ、皮肉たっぷり批判も混じって、楽しい映画だった。

片田舎の小さな町の町長選挙が、民主党vs共和党の代理戦争となり、どんどんどんどん規模が大きくなって、そこまでする?のオンパレードには笑っちゃっ
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.5

予告から感じた印象とは、ちょっと違った映画だったなぁ。

人々の記憶のカケラを繋ぎ合わせながら、真実に辿り着いていくニックだけれど、この映画の場合、記憶は全て正しいことが前提で進んでいっているようだっ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

約3時間と長い上映時間だったけれど、苦なく観続けられた、何とも心地の良い映画だった。

劇中劇として出てくる、チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』。この戯曲の台詞が、家福の心情を表しているように思えた
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ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!(2020年製作の映画)

3.5

愛憎は表裏一体だな、と思ったブラックユーモアたっぷりの映画だった。

チャールズ以外には見えない幽霊として甦ったエルヴィラの、チャールズが好きでしょうがないっていう想いが重かった~。独占欲からどんどん
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