巧みさと華やかさ。
これはどうってことない物語だけど、綺麗な映画館(恵比寿ガーデンシネマ。大好きです!)の大画面で、奇蹟的魔法作「シェルブールの雨傘」から立て続けにこっちも観たために、もう、“映画と大>>続きを読む
「台詞が全部、歌」にすぐ馴染んで、序盤から陶酔スイッチ入った私は涙が溢れて溢れて「ずっと終わらない映画であってほしい……」なんて早々願った。
そのあと主題歌が出てくるたびに、普通に泣いた。泣かずにい>>続きを読む
手に汗握らなかった。
手際よいモーリス・ロネは、犯行のところまでが作品内モテ期だった。閉じ込められてからの彼は、冷静さを失いかけるでもなく(それはそれで精鋭兵士上がりらしくはあるけど)最低限マストな必>>続きを読む
さいしょだけちょっときたいしちゃった
えいがはみるものじゃなくつくるものなんだね
“監督の強い希望により”3時間48分ぶっ続け上映。それって、もしインターバル設けたら客の大半がそのまま途中で帰っちゃうからだよね。
まあ、それは半分冗談だけど、この作品、トイレの心配しなくっても全然>>続きを読む
序盤以外はテキサスチェーンソー(&もちろんゾンビ)状態ノンストップ! そして終盤、私はポカーンと口を(本当に丸く)開きっぱなしになりました。
楽になれたんだから、ハッピーエンドだね。
でも、その女主>>続きを読む
わかってる子のつもりで期待して観たけど、これはムリ。
ごく限られたターゲット(中高年男性の中のごくごく一部)に向けられた、大人げない絵本みたいだった。
一人の台詞。次の一人の台詞。その間が必ず、コン>>続きを読む
キートンを嫌いになりようがない。この “ちっちゃな大作” での良き夫ぶりを観ちゃったらもう!
蒸気機関車は、あれだけ頑張った『キートンの大列車追跡(The General)』よりも、当作のさりげない(>>続きを読む
私はやっぱりロイド派!
遊園地シークエンスって、どんな映画でもハズレがないね。「へーぇ、1920年代のアメリカの遊園地ってこんななんだ~」と刮目、刮目。
キートン、かわいい。
彼の短篇はどれも大好き。今回、シネマヴェーラの「甦るニコニコ大会」で長篇を初鑑賞。
う~~ん、ぶっちゃけ、キートンのちょこまか系の動作は短篇向きかも。相当の自信作だってことは知っ>>続きを読む
マルクス兄弟、わかんない。そのうちのハーポはイイかも。
笑わせたいのか動き回りたいだけなのか判然としない。ハーポのピアノ~ハープから、ちょっとノレたけど。
ロイド、好き。
高所恐怖症だから私、見ていて下腹かお尻の奥あたりがキーッと痛くなる感じがずっとで、あんまり笑えなかった。すごく面白かった!
誰かの恋人役が定位置の、ロイドずるい。イケメンかどうかはわか>>続きを読む
粗悪品。邦画嫌いの人を増やしそう。
冒頭でもう、監督の力量不足、露呈。“ほら、言われたとおりに動いてるよ。お利口さんでしょ”以外にメッセージを持たない幼女たち。その年齢の子供は、動き回る遊びに本当に>>続きを読む
悪童顔の少年ワレルカ(実際、悪童)と、所帯じみたような顔の少女ガリーヤの、つきすぎず離れずの憎からぬ距離感。まずはそんな映画。超時代的に。
脇役らによるいろんな歌詞が、耳につどつどハチミツやゴマドレ>>続きを読む
眉間がちょっと凹んでるヴィヴィアンの顔、そんなに綺麗だとは私は思わない。スカーレット色の唇だけが形も艶も完璧と思い、口紅ばっかり見てた。
男女の三角・四角関係は、日本のほぼすべての少女漫画の原型がこの>>続きを読む
21世紀の日本社会からは、「ストーリー」も「色」も既に失せてる。
日本中の映像作家(をはじめ文化芸術の担い手)たちが、こういう色も流れもない無愛想な挑戦作に競って取り組むところからしか、人間性再生の道>>続きを読む
期待通りのテンションだった。談笑・言い合い劇。石橋さんがいるおかげで『テラスにて』、渋川さんのおかげで『PASSION』、超絶的会話で成り立つ両傑作をちょこちょこ思い出しながら観れた。
でも、もうあと>>続きを読む
困った佳品。
ソン役の主演少女(の顔演技など)がすばらしすぎる。顔立ちももう、ツルツルと清らかで、日本人と全然変わんないわけだし……。……カメラがずっと接写で行くもんだから、私たちは彼女を不憫に愛しく>>続きを読む
ロッテンマイヤー役(カタリーナ・シュットラーさん)がとっても綺麗だった。本当はすっごく優しい女優さんだってことが時々刻々伝わってきた。くしゃみ、上手。胡椒使った?
とにかくもう、ハイジもクララも脇へお>>続きを読む
ベベの貢献、マックス。
彼女は「オーラ」や「勢い」による曖昧勝負なんかしてない。髪・顔から足の爪先までしっかり・きっちり舞踊家ばりに使って、「演技力」そのもので魅せてくれてる。
そんな彼女が成りきった>>続きを読む
母がこれ若い頃から大好きなので、親孝行のつもりで(?)劇場で観てみました。
古っぽい、とか、ヨーロピアン、とか、ギターはジェフ・ベック?とかあれこれ思ったけど、髪相撲(?)させるところがすごく気に入り>>続きを読む
後味悪い。全然ほっこり系映画じゃなかった。
知性に裏打ちされてる上にどこも破綻してない物語だから、深田監督の「淵に立つ」よりは立派。
どっちかっていうとシリアス基調の映画だけど、友人一家の四人組(怖>>続きを読む
最初の20分ぐらいまでは主人公ジュリーに「ファイトだよ!」だった私。でも、お婆さんたちの「ダイナマイト♪」や「誘拐♪」に引いてしまい、以後は(隠れがちとなる主人公もふくめて)誰にも感情移入できなくなっ>>続きを読む
「日常のイヤなこと全部忘れさせてもらえて、なおかつ、普段忘れている何か大切なことを一つ二つ思い出させてもらえる」というのが、映画館に行く意義。でも、この“名画”の鑑賞中、私はここ数日の気懸かりだったこ>>続きを読む
神はきっといない。でも、もしも神がいるとしたらどんな気持ちでこの世を導いているのか、この映画でわかる。
主役パパの“復讐に燃えるチャールトン・ヘストンの目”にこれだけ長時間つきあわされれば、「ほら、>>続きを読む
当然、こういう映画は複眼で観る。右目は「良し悪しを厳格に裁く」、左目は「古典名作を学ぶ」で。
1、良し悪し
前半(第一部)の催眠性。雨中の紅茶カップの茶面(ちゃのも)と、何でかしら…の日本のモータリ>>続きを読む
ノンジャンル的に、佳作。
絵師vs抜刀娘、など、研ぎ澄まされた場面多し。
惜しいのは、白黒で暗くて見えづらいのと、音が籠もっていてセリフが聞き取りづらいことだけ。
スコセッシ監督の「沈黙─サイレンス─>>続きを読む
この映画は、日本の国宝。
数年前、レンタルDVDでこれを初鑑賞した時は、ハナさんが五階級特進ぐらいに男を上げまくる列車内のラストシーンに、大泣きさせられ、返却までの数日間のあいだに、そのラスト五分ば>>続きを読む
さくらが現れた途端、私は泣きだした。以後も、さくらの出てくるすべてのシーンで泣いた。
寅次郎の映るシーンでは、ほぼ必ず私は笑っていた。
その二人が同時に出てくると、私は泣きながら笑っていた。
そんな状>>続きを読む
2011年以降の日本社会のすべてがここに詰まっている。何とも拙劣な作品だけど、あっぱれ!
恐ろしい感激作。このレビューは、熱コールへの本気レスポンスになっちゃうかも。
浅く観るか、部分的に深読みするか、洞察全開で行くかによって、当作は全然違う様相の映画になる。
浅く観れば、無気力に褒め>>続きを読む
映画としての決め手を欠いたまま淡々と曜日だけ進み、そのまま終わっちゃうんじゃないか───と危惧してたら、後半とりあえず事件が相次ぐ。
しかし、終盤の滝公園のところ、がっかり。何だこの日本人。期待して>>続きを読む
駄作すぎて、迷惑。(オールタイム・ワースト5入り内定。これに比べりゃ、あの悪作「クーリンチェ」もキラキラの秀作に想えチャウゼ)
話が全然つまんない。ノレる場面、一秒もなかった。
それと、沖縄の>>続きを読む
世界映画の最先端。古典サイレントに恭しくほほえみかけつつの。
映るほとんどすべてが「言語してる」。簡潔かつ巧妙に。もちろん、あちらこちらが本物の現代詩で飾りつけられて。技の連続だが少しも難解でなく。>>続きを読む