まりぃくりすてぃさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

まりぃくりすてぃ

まりぃくりすてぃ

映画(1207)
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君は僕をスキになる(1989年製作の映画)

3.2

主要四人(斉藤由貴さん・山田邦子さん・加藤昌也さん・大江千里さん)の体当たり的な熱演はどれも厭味なし。特に、斉藤さんの“和製エイドリアン”(メガネ女子)ぶりは妙に初々しい。

けど、美男美女筆頭同士が
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美貌に罪あり(1959年製作の映画)

2.3

若手「スター」たちの硬直した演技。
そんな中、杉村春子さんだけが異次元的に巧い。主役は絶対、杉村さん。

スモーク(1995年製作の映画)

4.5

JTの宣伝映画、みたいな印象。エンドに『煙が目にしみる』をクラプトン風ギターつきで“ヘビスモ上等”とか言いたげに流してるのとか、整えすぎ。
煙草の煙とニオイは大嫌いだから。
でも、さすがアメリカの人た
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火事だよ!カワイ子ちゃん(1967年製作の映画)

4.4

「消防署主催の美人コンテスト」? その素材だけでもう合格っぽい。
チェコといえばチェコビール、が長年のわが全チェコ知識だったので、冒頭からジョッキがちょくちょく傍らに出てきて、あぁ、あたしも飲みたくな
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ほうきに乗った女の子(1971年製作の映画)

4.2

童心に返れた。笑えた。中だるみはあったけど、車で逃げるところで盛り返した。“予定調和”ともちょっと違う、ああいう慌ただしくて愛らしくて誠実?でもあるエンドもよいね。魔法物のわりには物語のスケールが小さ>>続きを読む

52Hzのラヴソング(2017年製作の映画)

3.1

花屋にて、(ウィザードの『毎日がクリスマスなら』をサラ・ブライトマンがカバーした時みたいな)古風な超キャッチー曲で幕開け。(主要俳優全員が律儀に歌っていく中で、結局、その花屋のシャオシン役のジョン・ジ>>続きを読む

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

-

泣かされた時間の長さ (2017年公開作で)
1位 『タレンタイム』
2位  今作!!!
3位 『真白の恋』『新感染』

これ原作未読ですが、、、病気がらみの最高の純愛実話としては、ずっと昔読んだ『永
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女の一生(1967年製作の映画)

4.7

19世紀のモーパッサンという“球根”を、20世紀日本(敗戦後まもなく)での“咲き溢れ”まで持っていった傑作! 21世紀の私たちでも普通にリアルに最旬みたいに共感できる普遍性(これは原作の普遍性とはまた>>続きを読む

女の一生(2016年製作の映画)

3.0

暇な人向けの綺麗な映画。眠れる。

貴族階級の弱者、である善良なお嫁さんの田舎物語がぽんぽん進む中、序盤のヤマである“初夜”と中盤の“廊下で息子暴れる”の2シーンだけが奇妙に長い。ほかに、のちに「家を
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

奥崎謙三さんが、裕仁に、もちろん圧勝。

奥崎さんの求めるものが「平和」よりも「理不尽じゃない世の中」だった以上、世界第1位のこのドキュメンタリー映画は『彼の人生は間違いじゃない』へと改題可能。201
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.9

底力に降参。厳しめの私をヒューマンドラマの大構成は正面突破した!

傑作アニメ2作『我は神なり』『ソウルステーション』を既鑑賞の私は、じつのところ、この最新作のエキストラたちの実写ならではの無芸さには
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モンローのような女(1964年製作の映画)

1.0

たとえ全体ダサくても古臭くっても小粋なガジェットに多少は彩られた映画なんじゃないかと期待しちゃった大間違い。オープニングクレジット時だけはまずまずだったのだが。
せめてラストシーンでカーンと脱げば……
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こいのわ 婚活クルージング(2017年製作の映画)

2.2

一応プロ中のプロ(?)たちが演じてるわりには、ガチっぽい恋愛感情が誰からも一瞬も伝わってこなかった。設定や展開がどんなにバカバカしくても情さえきちんと揺さぶってくれれば「あり」だったのに。
いっそ及川
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なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)

2.3

前半・・・ほぼ満点(鮮度のいいお刺身感)
後半・・・0点(完全に蛇足。映画として発狂状態)

なっちゃんの甘ったるくてパシャッとしすぎたあの俗キャラなんだけど、あれ以外に造りようがいろいろあった中から
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コルチャック先生(1990年製作の映画)

2.3

大量のヒゲが何とも美しい。

でも、そのコルチャック先生を聖人善玉にしすぎて、役者もその方面にばかり燃えすぎて、画面からの放散エネルギーが一本調子。最初の最初に「私は愛の塊でも何でもない。子供が好きな
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

3.7

ズビグニェフ・ツィブルスキが演じる胡散臭いサングラスの兄ちゃんが、わりとすんなりバーの女性の心を盗む。イケ好かないキャラ立て。でも「カウンターのグラスをサーッサーッ」にだけは逆らえなかった私。
そして
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祝福~オラとニコデムの家~(2016年製作の映画)

3.3

かなり演技させてる、いわゆる“汚れたドキュメンタリー”であることは、序盤のうちに見抜ける。でも、仮にヤラセ度が5割超えだとしても、下手な劇映画よりもよっぽど面白いしダレてない。
ガンバる不機嫌少女オラ
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過ぎて行け、延滞10代(2017年製作の映画)

3.0

題名が、いかにも“花奈ちゃん映画”。今後はこの路線の(奇をてらった、かまびすしい)タイトリングはやめた方がいい。そりゃ楽しいことは楽しいけど、覚えにくいと結局みんな困るから。今回だって『夏子のダイアリ>>続きを読む

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

1.9

ストーリーが悪ければ、役者が何をやったってしょうがない。

オープニングはまずまずで、第1章「夏空とオシッコ」は、祖父役の感情失禁演技が半端だった点(涙出てないし)以外は、問題なかった。人物もカメラも
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ブルー・バタフライ(2014年製作の映画)

4.8

まともな人たちが本気で物づくりしたらザクッと凄味に届く。その好例。少なくともシナリオと演技(全員の)は、私に唾を簡単にはゴックンさせないキツイ素晴らしい時間帯をたくさんくれた。いい意味で、しょっちゅう>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.5

東京都美術館の大混雑のゴッホ展(巡りゆく日本の夢)観てからTOHO上野へ行ったら吹替え版には間に合わなくて、後悔多い字幕版鑑賞。
“動く油絵”に感じ入るのと字幕を追うので忙しすぎ、前半は人名整理もつか
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プレイグラウンド(2016年製作の映画)

4.7

剣山(けんざん)のような映画であり、少し似たエドワード・ヤンの『クーリンチェ』の千倍こっちが優れている。最後まで全然飽きさせない以上、それはもう確かなこと。

そして、つらい。これはつらい。いったい、
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

1.0

駄作は滅べ。何様よ?

これを「11分間の現実」として受け取ることは、生理感覚的に不可能。悪い意味で不可能。つまんなすぎる上に不可能。
一見、スピーディーにドラマの技を繰り出しつづけてるみたいだけど、
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早春(1970年製作の映画)

1.0

駄作は滅べ。バカバカしい。「スー」「スー」うるさい。全員処刑。こんなのをもしも岩波ホールで上映したら、暴動が起きる。

ピーチガール(2017年製作の映画)

2.9

何カ月も前にヒュートラ渋谷で観て、キラキラ映画の保守本流(悪い意味で)って感じだったので、ドウデモイイと思ってレビューしなかった。このたび原作漫画をやっと読んだので、一言二言。

なぜ、超デリシャスな
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覆面系ノイズ(2017年製作の映画)

4.5

完璧じゃない。けど、確かな満足感があったよ! 素直な作りだもん。こういうのを「けれんみがない」っていうんだね。

シネマファンにとっての、この作品へのエントランスは、大雑把にいえば三通りだと思う。
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.9

これぞ、今年の最重要作!!

『マジカル・ミステリー・ツアー』(1967年)の歴史的二大名場面───太った婦人の皿に給仕役レノンが大量の食べ物を盛るところと、セイウチのところ───を全編にわたって彷彿
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(2016年製作の映画)

1.1

まったくどうでもいい話。こんなの撮る暇あったら、日本と世界の明るい未来のために汗流せば? ほんと、どうでもいい映画だ。

幼少期の兄ちゃん役の演技だけがお上手。
ほかは全要素がダメすぎ。虫たちが糞尿こ
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労働者の日記(1967年製作の映画)

-

♧フィンランド特集(於ユーロスペース)

たぶん駄作ではないけど、観た意味あまりなかった。
ひたすら眠かった。芸のないアップショットに飽きたし。
オープニングのタイトルロールのところの群集だけが少しよ
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白いトナカイ(1952年製作の映画)

4.2

♤フィンランド特集(於ユーロスペース)

“カップルでXマス期に観たいムーヴィー”な、愛らしさ!
雪を純白には撮らない(翳って濁ってに任せる)のがフィンランドの当たり前なのね?
神話ネタだか何だか知ら
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

1.4

内戦終結を寿いで真の平和を願ってこれ作ったのかは、はなはだ怪しい。悪い意味で不真面目な映画だから。
主要女優二人(スロボダ・ミチャロヴィッチとモニカ・ベルッチ)の自己アピ臭がものすごく鼻についた。老若
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充たされた生活(1962年製作の映画)

3.9

有馬稲子ファンか羽仁進監督のリスペクターじゃなければ、この重っ苦しい映画はキツイだろうなと思った。私は有馬物なら全部イケる口だ。
どんなカビ臭い凡作でも彼女がスカーフ巻けばその映画観た私(たち?)の目
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緑の大地(1942年製作の映画)

3.2

真珠湾攻撃(1941年)の少し後ぐらいの、日本のいわゆる“国策映画”。怖いもの見たさ・学びたさ・嗤(わら)い飛ばしたさ……イロイロ考えあって、観てみた。

二時間物だから厭な予感がちょっとしたとおりに
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.0

トイレ我慢みたいな、落ち着きのなさすぎる映画。 
「ちょっと一息つかせてよぉ……」と開始30分にして大脳生理学的に弱った私。でも、普通に健全に親切に上品に「緩急」がついたら個性なくなっちゃいそうだし、
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わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

2.0

攻めの映画。サッカーに譬(たと)えれば、“ボール支配率7割以上で、シュートも驚異的な数”。しかし、“枠内”は一つもなく、………勝ちあぐねる。
理念上の説得力はもちろん大あり。東京裁判史観の正邪は措(お
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猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

2.1

娯しめた。とっても猫派な私なのだ。が、この映画の中に「発見」はなかった。猫を撫でたい人たちが、自分のキモチを語ってるだけだから。
つい最近観た日本作『世界ネコ歩き』の方が、命ある者としての猫たちの崇高
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