木曳野皐さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

悪童日記(2013年製作の映画)

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「1人では出来なくても2人でなら出来る」を極限まで希望から離したところで描かれていた。双子であった意味を私はここに感じる。これは生きる希望を与えてくれる物語なんかではない。狡賢く世を渡る為の指南書であ>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

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読み難い展開と馬鹿共のバランスが良いね。実際に起こってるからなのか、映画だからオーバーなのか“小説より奇なり”を望まずとも体現しちゃうソニーの運の悪さ…
でも間抜けさの裏側にある優しさが滲み出てしまう
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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計算された不気味さを兼ね備えたゴキブリ退治。
ゴキブリが知能持ったらウチら勝ち目ないぜ、私ゴキブリと和解できねぇ…

何かと“発展”には犠牲が付き物。
人間に飼われてるかわいい動物達は皆どんな気持ち?

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

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私はラッパもラッパ吹きも知らないし、ヘロインもチェット・ベイカーも知らなかったけどこの映画を観たいと思った理由が“ブルーに生まれついて”というロマンチックなタイトルに惹かれたからだった。
まぁそれが
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

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私の下調べ無さで数年前に「ファイナルデッドコースター」から観て遂に…!!!
やっぱこのシリーズ面白いんだわ…

クレア役の子見た事あると思ったらバイオハザード出てた子なのね、めちゃくちゃ綺麗✨

ソワ
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CUBE(1997年製作の映画)

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結局“外”でも“中”でも人間って愚かな事に変わりはない。
極限状態で人の本性が出るとは言うが、そんなん日常生活にも紛れ込んでると思うよ。

終わり方が最高に皮肉ってて好き、知らん場所では動かない方が良
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

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草を煎じて飲むところからシレッと“グループ”から外れてるのがほんと好き。
そう言った子供らしさと、誰かが誰かを救おうとする時の純粋で優しい紳士さが凄くいいバランスで溶け込んでる。
ところどころ泣けると
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アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年(2018年製作の映画)

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「君を見たい」「あなたを食べたい」って言うキャッチコピーがハマってない。
これキャッチコピーにするならもっとその描写あっても良かったな〜…と。
勿体ない気がした。

人外(アンデッド)と盲目の少年の話
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Every Day(2016年製作の映画)

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日常にコロリと転がった非日常“幽霊のサキちゃん”、そんな彼女が差し出すお弁当を見つめる三井くん。
ありふれた日常、三井のスベったギャグ、酔っ払うと吉田さんより面倒臭い女とか都会をバックに走り下る急な坂
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


まずキムダミちゃんの演技スゲーマジでスゲー。
結局最初から全てを知っててあの家族を選んだあたりが1番ゾクッとした。
全て計画済みって事なのね〜。
自分、カッコイイ女の子大好きだからあーゆー系はゾ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

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1視聴後、2Uへ、、2Uとは上手く言ったもんだな、ダジャレが効いてる(笑)

金髪くんが主人公かと思ってたけど、まさかまさか今回もツリーちゃん😱
(あらすじ読んでなかった)
なんかもうツイてなさすぎて
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

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普段、映画なんか観ない友達が誘ってきた。私がこれ観ようって言って観に行った。私の名前は「イシイ」、友達の名前は「ユウジ」、観に行った人なら分かると思う、マジでどんな偶然なの?しかも監督さん、新潟出身>>続きを読む

君が君で君だ(2018年製作の映画)

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うんうん、分かるよ君たちの言いたい事は。分かるんだ。確かに気持ち悪いしこの愛は理解できないよね、うん、分かる。
私も気持ち悪いと思ったからね。
だけど、なんかこう、“イイナ”とも思ってしまったから聞い
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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カッコイイ。
なんか、凄く見てて恥ずかしくなるくらいカッコイイ。
ダサいんだけどカッコイイ。
特にあの最後の一悶着の流れ映し方映され方が好きだった。
自分は自分が思うよりも無敵かもしれないし、自分は自
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

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「犯人を見つけるまで同じ時間を繰り返す」的な設定は在り来りだったけど、なんせ主人公の女の子のキャラ良すぎ。
あと犯人が「お前かよ〜」って感じで割とどんでん返し要素あるかな〜。

でもまぁ何よりも主人公
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葛城事件(2016年製作の映画)

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希望なんて抱かない方がいい。
理想が明確な程、ズレも明確になってしまう。
悲しい、虚しい、「こんなはずじゃなかった」が積み重なって行く。
人生こんなもんだな、って思った。
誰が悪いとかじゃなくて、本当
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

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“男ですもの 女なんだよ”

そうなんだよ、こっちは女なんだよ。
だからぜってーあんな事されても嬉しくねぇんだ、ぜってーお前なんかとはくっつかねぇしぜってーもっと察しが良くて優しい男と結婚してやるんだ
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

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私、ラップって弱さを強さに変える力あると思っちゃってる。
思っちゃった。
思わせてもらっちゃった。

イカしててシビれるその感覚が満点。

音楽、友情、恋愛、家族、全てに於いてのバランス感最高。
最初
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

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レトロな雰囲気を引っ張って来たかと思えば急に現代チックなビビットの文字が出てくるこの感じ、私好きだった。
だってこの時代にThe Beatles題材にしてるんだもの、表現の仕方エグい、天才なの?
「聴
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PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星(2016年製作の映画)

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こ の 映 画 、 誰 が 主 人 公 な ん で す か ?

ぽわんぽわんぽわ〜ん‪💭‬

という効果音が観終わった後、私の頭に浮かんだ。


明らかにビンビンに勃っちゃったフラグを秒で回
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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花江の演技力に何度も泣かされた。
本誌読んでて、結末知ってるから煉獄さんの些細な一言が胸に刺さった。
多分漫画読んでなくて初見で観に言ってたら完全に精神お亡くなりになってました。

さすがのバトルシ
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E.T.(1982年製作の映画)

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トムとジェリー、セサミストリート、ピーターパン、懐かしい作品がズラリ。
可愛らしいクローゼットにバランスの良い得体の知れないE.Tという存在。
どう見ても可愛くはないその見た目に可愛らしい人間味。やは
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

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「私はまず地理を教えるわ、人生で迷った時自分がまずどこにいるのか分からないと」

私は、地理がサッパリなのでまずはこのオリエント急行がどこ経由でロンドンに向かってるのか分からなかった
かと思えばユダヤ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

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BUMPの『アルエ』が綾波レイ(R・A)と知って早6年くらい。
当時中学生の私は社会人に。
そして尚愛され続けているエヴァは【新劇場版】として。
時代を流れを感じるくらいの名作っスね…
もう私も歳です
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

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下手な少女漫画より恋愛描写が秀逸すぎる。
やっすい愛じゃない、けどとても現実的、適度な壁の数と些細なすれ違い。狂っていく歯車、言いたい事とは真逆の事を言う口、相手を試すような事をしてしまう裏腹。相手の
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

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原作を読んでない人がこの映画の評価を下げるのがとっても勿体ない、下げるのは映画の評価だけで本は全く関係無くして欲しい。いや、全く関係無くするというのは無理だと分かっているんだけど、この映画に関しては小>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

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“どんでん返し”が魅力のコンフィデンスマンシリーズ、ドラマは未視聴。
コレ、映画だったから良かったけどドラマ版って1話完結だったのかな?もしそうじゃなかったら気になりすぎて1週間待てなかったと思う、私
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今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

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久しぶりに人と映画を観ました。
1個ずつ開けながら座った座席に「普段もこうすればいいのに」とか考えてしまう陰キャな私ですが、こんな映画を観ました。

面白い!
そりゃもう勇者ヨシヒコ時代からずっと追い
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

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「生意気でも、反抗期でも、あなたが娘で良かった」

いや、安い。実に安すぎるキャッチコピー。でも、その安さがまた“良い”のかもしれない。

私はお母さんが居ない。
シングルファーザー家庭。
かと言って
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

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これが現実にあった話というのも平和な日本で暮らす私には信じ難い。が、事実であればある程目を逸らさずにはいられない。

まず「ファニーと運命の旅」というタイトルではなく“少女ファニー”だった意味について
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

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『ドーナツの穴はそこに“在る”のか“無い”のか』という議論を皆はした事があるだろうか。
私は今まで“在る”だと思っていた。
けれどこの映画を観て“在るべくして開いた穴”なのだという認識に変わった。
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カニバル(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

“好きだから欲しい”のではなく“好き”と“欲しい”はカニバリズム的には全くの別物という事がよく分かる。

ニーナを愛した事により“殺せない”“食べれない”カルロスが爆誕したわけだが、若い頃から“女の肉
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アメリ(2001年製作の映画)

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百発百中とはアメリの思惑、アメリのニタリ顔が最高だった〜!

たまにカメラ目線になるところが「人に人生を覗かれてる様」だったし、展開の早いところが「謎に生き急いでるアメリそのもの」だったし、人生そのも
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[リミット](2010年製作の映画)

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「こうなって欲しくない」と「こうなるんだろうな」の境目でブラブラしていたモノが、終盤一気にドタドタと私の心に駆け込んできて観終わってからはあのヘンテコ長閑なエンディングロールを放心状態で観ていた。>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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彼女が“ミュージカルを空想”してる時ほど彼女が現実逃避したい時なんだと気付いてからは涙腺が手遅れだった。
自己犠牲の最終形態とでも言えばいいだろうか、セルマの母としての愛を私がジーンだったら受け取りき
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