爽さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

爽

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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

余命モノだけど、前向きで、その設定を振り翳すこともなく、非常に好感を持てる作品だった!
このタイトルがどういう意味だろうって、主人公のモノローグからも想像を掻き立てられてたけれど、あぁそういうことなの
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.8

鈴木清順作品はツィゴイネルワイゼンぶり。
清順作品には台詞をわざと上滑りさせてるような感じがある。
林海象さんが解説で仰ってたけど、カットとカットが繋がらない部分も多く、相手の返答を待たないダイアロー
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

4.0

軽妙なタッチで観やすかった!
監督の若い感性が反映された移民映画で、ホームドラマの一面を持っているところは是枝作品に通ずるテーマ性があった(「家族は血か時間か」)。
韓ドラのような居酒屋で若い男女が飲
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ホテル(2022年製作の映画)

3.4

眠くなる展開ではあったけど、最後にしっかりオチが付いた。。
展開がどうのというより、コロナによって時が止まった感じと寂しさ(虚無感?)を映すことがメインの作品だと感じた。
2年前に撮影されたっぽいけど
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スパルタ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

いや色々と物議を醸している作品だけに言いづらいけど、めっちゃ良かった。。刺さった。。

ただ主人公が小児性向かどうかって点が今ひとつ引っ掛かる。まぁ過剰な(直接男児に手を出すような)描写がなかったから
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コンビニエンスストア(2022年製作の映画)

3.5

如何にもベルリンらしい、搾取される側の視点から歪んだ社会構造を描いた作品。
正直この手の作品は食傷気味で、またかよと思わずにいられなかったが、これはセレクションの問題ではなく観ることを選んだ自分の問題
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独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.2

ナルシストがお互いに貶し合うようなやり取りが延々と続く作品。
作り方がユニークで面白かったけれど、何が描きたいのかピンと来ず。
この手の映画は会話の中から浮かび上がるものがあるのだろうと思って眠気を堪
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.2

うーん、あんまりノレなかった。。
主題が多くて、どれにフォーカスを絞って読み解けばいいか観ながら混乱してしまった。
ラストで愛人が謝ってたのは何故?
結局スリランカ人を追い出すのに与した的な?罪悪感?
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パシフィクション(2022年製作の映画)

3.5

なるほどねぇ、、、
今回のTIFFの本命だった本作だけど、去年「パワーオブザドッグ」を観た時と同じような印象。
非常に滋味で、スペクタクルを捨ててウィットに富ませることに注力した作品。
「政治はダンス
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ラ・ハウリア(2022年製作の映画)

4.0

まだ高評価の人おらんみたいやけど、俺は結構好きですね!
まずこのアングラでジャングルな感じが如何にも南米のイメージ通りで、いやステレオタイプとの合致でしかないけど、期待を裏切らなかった。

こういうど
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世界が引き裂かれる時/クロンダイク(2022年製作の映画)

-

内容が内容だけに、何も言えないね、、、
評価も出来ないね、、、

ただ戦争の惨さってスペクタクルばかり撮りたがる報道では伝わってこないものがあるから、こういうパーソナルな描き方でこそ強調されるし、映画
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ナナ(2022年製作の映画)

3.5

物凄く静かで穏やかに進行する群像劇。
初めの5分を見逃して、上流階級に馴染めない奥さんの話かと思いきや、戦争で傷ついた心の回復を描いた話だったと上映後フィルメックスのパンフを読んで知り。
心の回復って
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.0

これは何が言いたい映画なんだ????
と思いながら1時間観て、
そうか、分かったぞ!これは黒澤明の「夢」だな!
とヒラメいてそっからは無心になってスクリーンを注視してた。
案の定...な展開がラストに
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

いや切ないって、、皮肉過ぎるって、、、

追記
エモさで牽引してた映画だから、日が経つほど印象が薄くなってきてしまった
クリーチャーのデザイナーって設定から先の展開が読めてしまった(読んでしまった)人
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.3

シニカルというか何というか...
現実は小説より奇なり、をそのまま企画にしたような作品。
いや現実的ってプロットじゃないけど...
クレジットの画が良かったな
クスクス笑える感じ。印象には残らない
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.2

現代イラン社会の閉塞感と緊迫感。
誰も自分を助けてくれないという嘆きと、国境を越える=死という断崖絶壁感。
身近な温もりの喪失と、行くあての無さ。
淡々としているパナヒ本人の内にある感情の波を周縁のキ
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良かった。
絵の強さが映画に乗り移っていた。
ブルーピリオドはモノクロの漫画でも涙ぐむような迫力があって、それがアニメ化で損なわれたのが残念だった。
この映画には水墨画の「線の強さ」が、「
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

家が1番印象に残った。
和洋折衷ならぬ中洋折衷?みたいな...
赤茶けた感じのカラートーン。
ロボットとお茶を嗜む。
お茶の深みは分かち合えるけど、「幸せ」という感覚は分かち合えない。

もしかしたら
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書かれた顔(1995年製作の映画)

3.8

ひたすら踊り×映像のシンクロが美麗だった。
愛でる映画だな、これは、

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

なんだろう、いたたまれない...という表現で合ってるのかな。観ていて息苦しくなる作品だった。
でもそれもこの作品にとってはきっと褒め言葉で、とことんパーソナルにダイアナを追った映画だった。
ここまで劇
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.0

ゲームムービーでいい内容だろと正直思った。
だってストーリーは桃太郎なんだから、、
1つ1つのモチーフにもさほど重要性を感じなかった。
あまりにも分かりやすいと、かえって退屈してしまうタチなので、、
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

-

今日は日曜ということで、昼からビールを会社の同僚と呷ってそのまま突入したら前半少し危なかった、、(眠気)。

静寂と環境音が気持ち良過ぎる、、
森のさざめきって1番眠気促進するやつだよ、、

燃ゆる〜
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

未来において息子くんが自分自身からリモコンを受け取っていた点と、「今日」という過去の会話を主人公が忘れていた点が少し気になった(後者はスルーできるくらいのズレだけど)。

全体的に脚本の、というかギミ
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.9

もう本当に素晴らしかった。
映像表現、世界観、キャラクター性、ストーリー、裏テーマ、SF性(≒予言力)、何を取っても一級品。
次作に更なる期待をという意味を込めて星4.9にしておく。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

話があまり好きじゃなかったからこの点数やけど、すごいよく出来てるなと。
練りに練られている印象を受けた。
面白くてあっという間だった分、後から考えさせられる。
話が重い分風船やパーティーシーンを所々挟
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.8

フィルメックス上映で随分と話題になって、俺も3Dで観たかったなぁ、、、
ビーガンは映像的な感覚に極めて優れた作家なんだなと感じた。内容は大して覚えてない。

金剛経(2012年製作の映画)

3.2

冗長!
なんとなーく言いたいことは分かるし、ルックはこの頃から上品なんだけど、短編なのに眠くなる。地味。

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

無性に白米が食べたくなって、ソッコー家に帰って炊きました。
松山ケンイチの米が炊けた匂いを嗅いで「スゥーー↑ハァーー↓」ってアレを1人でモノマネしました。
米、美味しい。

現場からは以上です

勝手に逃げろ/人生(1980年製作の映画)

3.6

ゴダールは何処までも隔絶を描き続けた人なのかなと思う。
人と人が肉体的に接触しても、心が触れ合うことは無い。あるいは、それは見せかけの「触れ合い」である。
それを強調するかのように、接触の瞬間映像は止
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