『ライ麦畑でつかまえて』級の思春期暴走超特急。主人公のネイディーンは一見すると行動に一貫性がなくクレイジーに見えるかもだが、承認欲求とコンプレックスという二つの方程式が、全ての突飛な行動の解へと繋がっ>>続きを読む
例えるなら、パシフィック・リムの人間側が負けた世界線のような物語。これは敗北から始まる人類の復讐の物語である。
ゴジラというよりはSF映画の様相が強く、ストーリーもほとんど序章であり、この映画単体だ>>続きを読む
メンヘラ彼女と凄腕の殺し屋。何も起きないはずはなく……。目と目が合えばそれはミラクルで、恋に落ちるのは必然である。
殺し屋のほうが一目惚れに近い形でゾッコンになるというのは中々に珍しく、さらにヒロイ>>続きを読む
ヨガ大好きのおバカJKコンビがイケメンとのパーティに浮かれてコンビニバイトをサボっていたら、いきなりミニナチ軍団が現れた!
最高にくだらない映画なのだけど、つまらないというよりは肩の力が抜けるくだ>>続きを読む
たとえば「それ」は黴臭い臭いのする地下室であったり、一人きりの洗面台の排水口であったり、誰も来ない書庫の薄暗がりであったりと、「それ」はどこにでも存在する。ひっそりと佇み、時に手招きをし、迷い込んだ人>>続きを読む
ディズニーの送る海洋冒険ロマン。今作は特に冒険要素が強く、RPGの冒頭のようなワクワク感がある。
また、今作の主題歌である「どこまでも ~How Far I’ll Go~」 は近年の映画主題歌の中で>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
非常に評価が難しい映画。何を言っても野暮になるだろう。シャマランファンであればあるほど、この映画は下調べや事前情報など一切なしで見たほうがラストの衝撃は大きいと思う。抱いていたイメージがガラガラと崩れ>>続きを読む
最高の「息」ホラー。視聴者の呼吸との同調具合が素晴らしく、鑑賞中に肺と心臓を鷲掴みにされているような錯覚に陥る。登場人物の息遣いにこちらも釣られて息を飲んでしまう。タイトル通りの息を潜めるような地を這>>続きを読む
いいネクタイの男が出てくる神映画。ムエタイvsカンフーから幕を開ける骨太かつ硬派なアクションの満漢全席。
前半こそやや説明口調で散漫な印象を受けるものの、それらは全て後半のアクションに向けてのタメに>>続きを読む
劇場型犯罪の最高クラス、アメリカ版ルパン三世といった感じ。
冒頭のツカミとキャラクター紹介は素晴らしく、観客を一瞬で虜にする。手品と魔法の境界線を曖昧にするマジックという言葉は素晴らしく、ファンタジ>>続きを読む
実際にあった監禁事件をベースにした原作の映画化。生まれた時から納屋以外の外の世界を知らない少年と、同じく監禁されている母親の物語。
この映画では劇的なことは何も起こらない。あえて言うなら発端の監禁事>>続きを読む
ドラッギーなアトラクションムービー。話は良く言えばプロローグ、悪く言えば盛り上がりに欠ける内容で、映像ぐらいしか見所がない。特に心に残る台詞、シーンが皆無なのは致命的。
ドクター・ストレンジは立ち姿>>続きを読む
キャプテンアメリカの3作目だが、実質アベンジャーズ2.5と言ってもいい作品。アクションは超一流で、キャラクターが多いながらも群像劇としては素晴らしく、力関係や能力の差別化などがしっかりとできている。た>>続きを読む
ストーリーはほぼあってないようなもので「伐採」が口癖のバミューダの亡霊に若き日のルパン一味と五ェ門が狙われるだけのターミネーターチックなストーリーである。変にごちゃごちゃせず、話の動線がすっきりしてい>>続きを読む
トラブルにより火星に一人残された男。残り少ない食料の中、人類の叡智を結集させ極限の火星サバイバルへと挑む!
それだけ聞くととても孤独でハードな物語だが、映画全体のトーンにネガテイブさはなく、前向きに>>続きを読む
仕事で忙殺され家庭を顧みなかった一人の男が、自在に時間を操る万能リモコンを手に入れた。早送り、一時停止も思いのままの夢の機械に夢中になる男だったが……。
アダム・サンドラー主演のブラックコメディ。筋>>続きを読む
「卵が先か鶏が先か?」
無慈悲かつ理不尽なタイムパラドックス・ミステリ。物語は謎の男のフォレスト・ガンプのような自分語りから始まるが、そこにタイムリープものの要素が加わり、倫理観も常識もはるかに飛び>>続きを読む
裏の世界の会計士という設定ながら、話は意外と重厚的かつ丁寧な作り。死んだ目のベン・アフレックが暴れまくるハードな殺し屋アクションかと思いきや、蓋を開けてみればハートウォーミングな物語なのでパッケージ裏>>続きを読む
かつて一帯を束ねていた伝説のチーム、それと互角に渡り合った伝説の兄弟、それらがある事件を境に消滅し、その後に生まれた五つの自治区の派閥争いの中、外部から謎の侵略者がやってくる……。
つまりはEXIL>>続きを読む
良くも悪くもハリウッド大作といった感じの映画。新生X-MENの三作目らしいスケールの大きさと、まさにオールスターといったお祭り感はいいのだが、反面、ストーリーは無難の一語で、個々のキャラクターの行動理>>続きを読む
目覚めたらそこは謎の山小屋の一室。主人公は自分が誰だか分からない。壁には自分の筆跡で「REMEMBER」(思い出せ)の文字と、「誰も部屋に入れるな」の文字が……。混濁する記憶を何とか繋ぎ止めつつ、主人>>続きを読む
新章突入。まずモデルの質の向上によるグラフィックの進化に息を飲んでしまう。空気感がガラリと変わった上、感情表現が前作よりさらに豊かになった。ゲームと映画の合いの子のようになっており、とにかく美麗。作品>>続きを読む
結婚式を控えたプータローが目覚めたらなんと裸でエレベーターの中だった!前代未聞の全裸×タイムループが始まる!
結婚に至るまでの選択を一度でも間違えるだけで即座にゲームオーバー! 無慈悲のリセット! >>続きを読む
自分の人生を変えた作品、と言われると、真っ先に思い出すのはこの映画である。長く映画視聴を続けていると、まるで自分のために生み出されたとしか思えない、一個人にとっての特別な意味を持つ映画というのに出会う>>続きを読む
彼より早い男など(ノーボディ)いない。
NHKBSプレミアムで鑑賞。まず冒頭の髭剃りシーンの没入感が凄い。ジョリジョリと髭をあたる音、剃刀が喉元に向けられたのと同時に床屋の股間に当てられる銃。窓の外>>続きを読む
金ローで鑑賞。当初想像していた話と違って若干戸惑ってしまった。
小道具の使い方はとても面白く、小人暮らしのリアリティがよく出ている。洗濯バサミの髪留めに始まり、クッキーを砕いての小麦粉作りやピアスを>>続きを読む
リメイク版。原作はネットの無い時代の作品ではあるのだけど、人の本質や、悪意に変わりはないせいか、時代性のアップデートを受けても特に違和感がなかった。動画公開のイジメなどは今の時代ならではといった所。>>続きを読む
何回も見たはずなのに涙腺がやばい。年を重ねれば重ねるほど、この映画は重みを増していく。
青春の鮮やかさへの憧憬と共感に目を奪われがちな本作ではあるが、この映画は単なる子供の冒険譚に終わらず、つねに死>>続きを読む
前作よりバトル成分マシマシで、バトルの比率を増やしたそうだが、全体としてはやや冗長に感じてしまった。この辺の戦闘描写の配分は難しい。あとフリーザはやはり「敵役」ではなく「悪役」だなあと改めて思った。フ>>続きを読む
僕らが幼少の頃観てた、戦闘バリバリのアニメ映画ドラゴンボールを期待すると、若干肩透かしを喰らうかもしれない。全体的な雰囲気は非常に緩く、Zではない無印ドラゴンボールの空気感に近い。
なのでセル編まで>>続きを読む
映画大好きの悪戯っ子の少年トトと映写技師アルフレードの年の離れた交流を描いた作品。物語は故郷を離れて成功し、年をとったトトがアルフレードの訃報を受け取り、ベッドに横たわりながら思い出を回想するシーンか>>続きを読む
嫉妬に狂った女二人が、永遠の若さと美しさを求めて禁断の秘薬に手を出すブラックコメディ。アンチエイジングを真っ向から茶化した皮肉っぷりに、スラップスティックな脚本が華を添える。
基本的にはドタバタだが>>続きを読む
超人類ビル・ゴールドバーグが演じるサタンサンタが、とにかく片っ端から人をブチ殺しまくるというキリスト教に全力で喧嘩を売ったスラッシャー映画。もはや出オチだが逆にそれがいい。リングと銀幕の区別がついてい>>続きを読む
「人は優しい言葉より銃の言う事を聞く」
アンタッチャブルーーそれは手出しできない不可侵領域のことである。禁酒法時代を舞台にした警察vsギャングを描いた作品だが、一皮剥けば『荒野の七人』のような変則的>>続きを読む
テンポが良く没入感が凄い。フォレスト・ガンプの半生を通しての現代アメリカ史の追体験とでもいうべき映画で、思想としては驚くほど保守的ではあるのだが、そういった作品にありがちな頑迷さはなりを潜めており、歴>>続きを読む
キャンパスの掃除を仕事にしている青年ウィル・ハンティングが、たまたま解いた数学の難問。そこから明らかになる天賦の才能と抱えたトラウマ。それに向き合おうとする一人の心理学者の物語。
才能を持つ人間の社>>続きを読む