penさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

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なぜかタイムループに陥って、同じ1日を何度も繰り返している若者がいる。この朝は既に数え切れないくらいに迎えていて、些細な動き、誰かの失敗、いつ車が通り過ぎるか、全て覚えている。それを手慣れた動きで、華>>続きを読む

ダニエル(2019年製作の映画)

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早々にダニエルがイマジナリーフレンドであることが明らかになるので、その役割で終わることは無いんだろうなぁ…と思ってたら斜め上の方向に進んでいったので普通に驚いた。
スティーヴン・キングの成分が若干ある
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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憎めない映画だった。
街で会社員?に絡むチンピラの描写こういう感じかーとか、介護施設の陰口のこういうのかー、最後の最後でこういう展開かーと細かいところで気になることが積み重なる。

にも関わらず感動し
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ザ・セル(2000年製作の映画)

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石岡瑛子展の予習で。どツボだった。
幻想的な精神世界に踏み込んでいく妖しい雰囲気が良い。美しさとグロテスクの共演。その中で迷い込んだように片隅にいる無垢な面。しかしどれもすべてシリアルキラー自身。人間
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ペンギンが教えてくれたこと(2020年製作の映画)

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不慮の事故によって下半身不随となった女性、その家族は、心を痛めていた。そんな人々が見つけたのは怪我をしたカササギカラス。持ち帰って手当てした後、子どもたちは「ペンギン」と名前を付けて育て始める。
空を
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ドラキュラ(1992年製作の映画)

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石岡瑛子展の予習として。

互いの血の交わりから生まれた繋がりによって芽生えた感情は愛なのか、それとも血の奴隷ともいうべき支配関係か。
ブラム・ストーカーの原作未読の為に比較は出来ないので、映画のみか
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

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公開まで山あり谷あり過ぎて若干贔屓目で観てしまうところはあるものの、結構好きだなーという印象を持った。
『X-MEN』シリーズって能力覚醒のパートは外さない印象があり(作品全体に対する評価は別として)
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白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

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石岡瑛子展に向けての予習で観た。
その前に観た『落下の王国』同様、装飾や美術が素晴らしい。貧富の差を表現した色合いのコントラスト、豪勢さと奇天烈さが混じり合った見事なドレスと、異世界の昔話を成立させる
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ルーザーズ(2010年製作の映画)

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製作にジョエル・シルバーとあってとても歴史を感じる。切り捨てられた特殊部隊がその黒幕への復讐を企てて挑むアクション映画。何か心が掴まれるような意外な展開は正直無いし(想定の範囲内の驚きは幾つかあるが)>>続きを読む

時の面影(2021年製作の映画)

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イギリスのサットン・フーで実際にあった遺跡採掘の功績を基にした映画。時代は1939年のドイツとの戦争開戦間近の頃。次第に戦争の影響が色濃くなり始める中、多くの人が発掘に力を注ぐ。

静かで端正な作品で
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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何となく開けた引き出しの中に入っていた日記を最初から読み返し始めた。そんな風に感じる映画だった。後でパンフを読んだら、脚本の坂元氏も一度書いたものを捨てて、主人公二人の日記を書いてそれを基に脚本にした>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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韓国で実際にあった大統領暗殺事件を実行犯の中央情報部部長の目線から追いかけた実録映画。この映画で描かれた事件の後に全斗煥の軍事政権が始まり、映画でいうと『タクシー運転手』『1987』へと繋がっていくの>>続きを読む

デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

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ロボットが兵士として軍事利用される時代として2036年と設定されているのは、ちょっと生々しい。ロボット技術を紹介する動画を見ると、どんどん進化しているから。
本作に登場する無骨なデザインが結構好み。
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

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事前にマルコム、モハメド・アリ、サム・クック、ジム・ブラウン、マルコムが所属していたネーション・オブ・イスラムとその関係について調べておく必要があるなと思った。
その人物背景を事前に仕入れておけばおく
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

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同日に観た『拳銃(コルト)は俺のパスポート』と当時同じ公開日だと調べて知って、驚いた。一応同じ殺し屋が題材の作品で、その内容の随分の違いに笑う。当時続けて観た人もびっくりしたんじゃないだろうか。

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拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)

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西部劇かマカロニウエスタンを観ているような味わいがありました。音楽がそれっぽさを一層引き立てている気がしている。
ストーリーも、身を隠すモーテルってのはつまり宿場町の置き換えでしょうか。
途中にギター
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あばよダチ公(1974年製作の映画)

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『太陽にほえろ』でブレイクした松田優作の映画初主演作らしい。いただいたDVDで鑑賞。日活ニューアクションと銘打っているけど、それっぽさは無軌道なドタバタからは感じられず。このコメディ具合はのちのドラマ>>続きを読む

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

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アクションが非常に素晴らしい。
あらゆるものがいたるところで破壊されるのは気持ちが良いし、ドニー・イェンの動きはやっぱり凄い。
新宿歌舞伎町での集団戦アクションはその辺にあるものを使って倒すこともあっ
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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そもそもこのシリーズは前作の『新感染』だけでなく、アニメーション映画の『ソウル・ステーション/パンデミック』が前日譚として存在している。それを含めると同じ世界観で作られた映画は本作で3作目だ。
『新感
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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ひたすらにポン・ジュノ監督の演出が巧く思えて唸っていた。縮図が見せる重さをこんな軽快に、時に毒のある笑いも含んで描くことに。
通常版とモノクロ版を続けて鑑賞。

会話の端々から微妙なすれ違い、ある一瞬
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

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監督は『フリーバッグ』で演出を務めていた人で、あの作品を連想させるように主人公のエノーラはことごとく第4の壁を通り越して、画面の向こうにいる私達へと語りかける。この演出は一人称小説のようなドラマに非常>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

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マ・レイニーとレヴィーはそれぞれが持つ方向性や考え方は異なっていたとしても、同じよう音楽は愛していたように思う。しかし音楽への情熱を語る時、二人は別々の場所にいる。そして同室にいる時は必ず衝突。蒸し暑>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

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足を怪我したスタントマンの若者と腕を骨折した少女。どちらも落下が原因で怪我をし、入院する。そんな二人が出会い、若者の口から紡がれる愛と復讐の叙事詩。その冒険は自由奔放で、どこかいい加減で緩くもあるが、>>続きを読む

劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本(2020年製作の映画)

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TVシリーズ本編が非常に連続性の高いストーリーで時々置いてけぼりをくらってしまうので、映画はどうするんだろうと思った。20分という短い尺はスーパー戦隊と仮面ライダーの2本立て上映の際、前者がよくそうな>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

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冒頭の始まりと同じ場所で終わりを迎える綺麗な円環構造だが、その始まり方と終わり方で良いのかと首を傾げつつ見ていた。言葉に出来ない想いに縛られてすれ違ってしまう2人の関係性は良いかなと思ったけど、二人に>>続きを読む

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME(2020年製作の映画)

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杉原輝昭監督のアクションの盛り込み具合、スケールの見せ方が結構気に入りました。画面前方へ向かってくる撮り方が多い気がしたけど。冒頭のサイケデリックなタイマンから痺れる。戦闘機戦、集団戦、バイクアクショ>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

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トレヴァーとの別れがヒーローとしての選択を意味し、走り出して増していく加速に、胸が躍った。選択を背負って戦いに赴くヒーローというシチュエーションは大好きなので。

とはいえ、飛び上がってからの飛翔が個
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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物音、息遣い、曲線を描く音で描かれる感情の繊細さに、観てるこちらも息を止めといた方が良いのだろうかと何度か考えてしまった。
耳をすましながら、互いに視線を交換し距離を詰めていく二人の挙動に魅入る。
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

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『市民ケーン』の脚本家が主人公なので、その作品のモデルと云われるメディア王が作品上映を阻止しようとした逸話さえ知っておけば、さほど問題ないかなと思っていた。
実際はナチス・ドイツが台頭しつつある当時の
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

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じっくりとした間で魅せる映画らしいという話を目にしていたので、眠くなったらどうしようか…などと、観る前は少々不安だった。それは杞憂で、むしろそのじっくりと流れる時間が楽しく、ずっと観ていられた。

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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

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LINEタイプのSNSの通知音の連続と、砂のように崩れ落ちていく「if Anything Happens I Love You」の組み合わせが、雨を思わせる演出で胸に残る。その後に夫婦に向けて窓からの>>続きを読む

ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

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ジャンル的にはポリティカル・サスペンスになるのだろうか。謎の爆破テロに娘の命を奪われた父親の復讐劇と、北アイルランドの副首相の政治的駆け引きが並行して描かれる。

物語のメインはアイルランド内の過激派
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

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取り上げた題材、党大会当日をあえて最初にすべて見せずに少しずつ明らかにしていく描き方、あまりにも豪華な役者陣の熱演と揃えてきていて、ずっと観ていられた。

同じ場所に同じ目的でその場に集まっていたとし
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

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『おジャ魔女どれみ』シリーズにハマった女性たちが主人公。彼女たちがそれぞれ抱えた悩みと向き合いながら、どれみを通して友達と呼べる人達と出会い深まっていく絆。新しい明日の為に歩き出すまでの物語。

この
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

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映像が気持ち良い。アクションに推進力が溢れていた。上から下へ、下から上へ。奥から手前へ迫ってきたり、左から右、またはその逆へ進んでいくことで展開する活劇。
この移動によるアクションが軽快で、非常に楽し
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

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【2020.12.19 再見】
人との付き合いには考えることが意外と山ほど多いし、ほんの少しの思い違いや違和感が、大きな断絶を生んでしまうことがある。面倒くさいと簡単に切り捨ててしまうことだって出来る
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