ある程度大人になってから第一作目を観ると、やっぱり志村喬の挨拶シーンで思わず泣いてしまう。
Amazon primeで鑑賞。来年早々にBSでも一作目放映するけどね。
若き頃実際にテキ屋稼業を経験し>>続きを読む
『散歩する霊柩車』。
のちにあの『吸血鬼ゴケミドロ』を手掛ける佐藤肇監督だけあってコメディながら人間の欲が渦巻くどす黒いホラーテイストの作品だった。
実は昨日がたまたま33歳の誕生日で、ケーキを食>>続きを読む
絵の道に生きることの厳しさ・難しさを冷徹なまでに描いた傑作。
ジャック・ベッケル監督、ジェラール・フィリップ主演の伝記映画『モンパルナスの灯』。
同時代に『赤い風車』『炎の人ゴッホ』と画家を題材に>>続きを読む
今回の舞台は競馬場に隣接する療養所。そもそも療養所というのは静かで穏やかな場所にあるものであって競馬場の隣に作っていいものだろうか。
療養所の経営難に頭を悩ませているモーリン・オサリヴァンは、患者で>>続きを読む
宗教映画はあまり好きではないし、尺が長い映画も苦手なのだが、やはりこれだけ手間とお金をかけた作品になると純粋に面白いネ。
750本目レビュー、ついにウィリアム・ワイラーの『ベン・ハー』です。
かか>>続きを読む
この映画を観たあと、町で話ながら歩いているカップルを見かけると「あの二人はどんな会話してるんだろう」とつい余計な考えをしてしまう。
それだけこの『浮雲』は二人連れて歩く場面が印象深い。
原作は「花>>続きを読む
ジャン・ルノワール監督が恋愛ゲームにいそしむ上流階級(今流行りの言葉だと上級国民か)の姿をシニカルに描いた群像劇『ゲームの規則』。
フランス映画史上最高傑作といわれるが個人的にはやっぱり『大いなる幻>>続きを読む
ずっとあの歌の歌詞を"パラジウム"だと思っていた。"バナジウム"だったのね。
小さい頃、ビデオでこの映画を観て一発で「水銀、コバルト、カドミウム 鉛、硫酸、オキシダン♪」って覚えた。
学生時代に元>>続きを読む
アルコール依存症の恐ろしさを全面に描いた作品第一号はビリー・ワイルダー監督の『失われた週末』ではあるが、依存症とその治療のリアルな描写に関してはこの『酒とバラの日々』の比ではないと思う。
なぜならば>>続きを読む
ケイパー・ムービーの元祖。監督はワーナーを辞めたばかりのジョン・ヒューストンで、華々しいイメージのMGMスタジオで作られたとは思えない硬派でいぶし銀の作品である。
同じスターリング・ヘイドン主演の犯>>続きを読む
観終わった後、しばらくあのメロディーが頭の中でループしている。当時、日本でも歌(田谷力三のカヴァー)が大ヒットしたそうだがそれも頷ける。
ルネ・クレール監督の恋愛映画『巴里の屋根の下』はトーキー初期>>続きを読む
フランク・キャプラは凄い。
本作を観て改めてそう思い知らされた。本作は現代でもそのまま通じる内容である。
キャプラの演出のキレも『或る夜の出来事』や『オペラハット』の頃と比べると格段にレベルアップ>>続きを読む
『ミクロの決死圏』の最大の見せ場は、抗体が貼りついたラクエル・ウェルチの身体から、男どもがひっぺ剥がすシーンではなかろうか(笑) 意識してるのか胸辺りを中心にやっているのが可笑しい。
特撮シーンはチ>>続きを読む
『脱出』は不思議な映画だ。
いよいよこれから本当の脱出という時に、物語は呆気なく幕を閉じてしまう。
ホーギー・カーマイケルのピアノに合わせて、肩をクネクネしながら歩くローレン・バコールの姿(撮影当>>続きを読む
『おしゃれ泥棒』に引き続いてオードリー・ヘプバーンの映画を。
この『昼下りの情事』というどぎつい邦題については談志師匠が生前テレビで「『午後の恋』でいいじゃないか!」と文句を言っていたのを見たことあ>>続きを読む
オードリーとウィリアム・ワイラー監督のコンビ3作目にあたるロマンチック・コメディ。
原題は『百万ドルを盗む方法』なのだが、これを『おしゃれ泥棒』と題をつけたセンスも良いと思う。ちなみに本作のオードリ>>続きを読む
ポスターのデザインを見てもわかるように、本作品はチラリズムの作品なり。
エッチぃ作品ではあるものの今観ると微笑ましい内容で、ほのぼのとしたコメディでもある。
撮影がスゴいんですよ。のちに『地獄の黙>>続きを読む
ゴケミドロという名前からしてバッタもんのような如何わしさが感じられ、実際に特撮シーンもちょっとチープなところもあるんだけど、それもまた本作の個性なんだという気もする。
タランティーノにも愛された『吸>>続きを読む
主人公の猫のペロを筆頭に、ねずみの盗賊団、ペロを追う猫の殺し屋たち、そして敵役である魔王ですら、みんな可愛いいデザインなので見ていて心が癒された。
脚本は『ひょっこりひょうたん島』の井上ひさしと山元>>続きを読む
「お楽しみはこれからだ!」
世界初のトーキー長編映画『ジャズ・シンガー』で知られるエンターテイナーのアル・ジョルスンの半生を描いた音楽映画。主演はラリー・パークスとイブリン・キース。
厳格なユダヤ>>続きを読む
僕が初めて劇場で観たドラえもん映画である。が、最も内容を覚えてないドラえもん映画の一本でもある。
幼心に嵐で船が沈没しそうになる場面ははっきり覚えている。当時はまだ映画館が途中入場できて、ちょうど母>>続きを読む
ジャン・ギャバンの『現金《ゲンナマ》に手を出すな』が当たったものだから、邦題を『現金《ゲンナマ》に体を張れ』と付けたのだろう。
しかし、そもそも体を張らないで強盗なんてできっかい!っと私なんかは思っ>>続きを読む
この間、久しぶりに金曜ロードショーで本作を観た。ラグビーW杯開催ということで本作を放映した日テレの判断は良かったと思う。
地上波の映画番組って観なくなって久しいけど、ここ最近、日テレとフジが結構いい>>続きを読む
好みで言えば『カリオストロ』『ラピュタ』『トトロ』『魔女宅』の方が断然好きだけど、日本映画最高興行成績を叩き出しただけあって『千と千尋の神隠し』も凄い傑作だと思う。
昔観たときは何か物足りなさを感じ>>続きを読む
この映画が作られたのが1930年。第一次世界大戦を痛烈に批判した作品であるが、それでも第二次世界大戦の勃発を止めることはできなかった。
映画・文学が大衆に与える影響がいかに大きかろうが、最終的には時>>続きを読む
久しぶりに黒澤作品を。
ある日、黒澤明監督から「本木、ここに大きなどぶ池を作れるか?」と突然聞かれたプロデューサーの本木荘二郎が「できると思うよ」と回答して作られたのがこの『酔いどれ天使』で、晩年の>>続きを読む
どうも~。朝起きるといつも寝癖でエイゼンシュテイン監督みたいな頭になっているほーりーです。
それでは早速レビューに行きゃあしょう。
セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督がモンタージュ理論を確立した記>>続きを読む
ある夜、霊能力者の女性が刃物でメッタ刺しにされ殺害される事件が発生。
たまたま凶行を窓越しから見た主人公は被害者の部屋に急いで向かうが、既に犯人はその場から逃げたあとだった。
現場検証の最中、主人>>続きを読む
誰にでも欠点はある、大切なのはそこから自分の強みに転換することだ。ストーリーもメッセージもシンプルだけどいつまでも心に残るアニメ映画『ダンボ』。
自分はこの作品を最初に観たのが結構遅くて、中学生の頃>>続きを読む
忠臣蔵四十七士のひとり堀部(旧姓・中山)安兵衛が一躍名が轟くことになった"高田馬場の決闘"を描いた傑作時代劇『血煙高田の馬場』!!
阪妻の猛ダッシュシーンが有名な本作品の感想を一言で言うと、べらぼう>>続きを読む
『チャンピオン』と同じく40年代のボクシング映画からもう一本。
『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』のロバート・ワイズ監督の出世作『罠』は、ヒッチコックの『ロープ』と並び、"劇中>>続きを読む
極貧生活から這い上がろうと、ただ呼び捨てではなく"ミスター"をつけて呼ばれたいが為、兄貴、恋人、恩人を踏みつけてまでスターダムを昇ろうとした男の末路を描いた拳闘映画。
監督はのちに『トコリの橋』や『>>続きを読む
「いい考えだと思ったんだがなあ……」
ジャン・ギャバンの台詞が切なすぎる……。
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の悲観主義が炸裂した名画『我等の仲間』。
ちなみに原題の『ベル・エキップ(我らの家)>>続きを読む
名優チャールズ・ロートンが最初で最後に監督した映画『狩人の夜』。
ある男(演:ピーター・グレイヴス)の絞首刑が執行された。彼は妻(演:シェリー・ウィンタース)と二人の幼子のために一万ドルを強奪した罪>>続きを読む
かつて新文芸座でこの映画を最初に観たとき、スクリーンで何が起こっているのかわからなかった(笑)
のちにDVDを購入して我が家で観ても、結局何だかわからなかった。
鬼才・川島雄三監督による、奇人変人>>続きを読む
昔、同級生二人と我が家のDVDで観たのだが、その時はちょっとチープに感じてツッコミながら楽しんでいたが、この前、久しぶりに観たら映画として純粋に面白かった。
今観ても空飛ぶ円盤の特撮はアカデミー視覚>>続きを読む