RIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 57ページ目

ソウル・フード(1997年製作の映画)

3.9

Sunday Dinner

人生、間違いだらけで大変です
家族が揃って南部料理”ソウル・フード”を食べる
ミシシッピの教会で始まった習慣
喜びと苦しみを分かち合っている
怒りも愛情表現もおもいっきり
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血と砂(1965年製作の映画)

4.4

戦争って何だっていうぐらい若い兵士たち
中国 北支戦線
日本陸軍は中国国民革命軍第八路軍の激戦地へ赴く13人の軍楽隊の日本兵の前に現れた小杉曹長

岡本喜八だけあって独特な戦争映画でしたが日本兵13人
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.0

大草原に立つ一本の樹
土でできた家に父親と暮らす少女

ヒツジの羽毛が水色に光っている

草原の空に広がる白い布
乾いた大地に泉のように沸いている井戸の水
トラックに飾られたビーズのぶつかる音

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風が吹くとき(1986年製作の映画)

2.5

イギリスの片田舎に住むジムとヒルダ
戦争が始まる
政府が作った戦争に必要なリストを片手に
一つ一つ用意するジム 
皮肉っているのか細かすぎるリスト

ーー閃光 爆風で周辺一帯は灰色の景色

とことん国
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ボクと空と麦畑(1999年製作の映画)

4.2

夕焼けの帰り道 
空き缶を道連れに帰る

当てもなく飛び乗った緑と黄色のバス
窓から見える 
果てしなく広がる青空と麦畑
少年は夢の中

1970年代 スコットランドのグラスゴー
ゴミ溜めの街 
悪ガ
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PK(2014年製作の映画)

3.7

一人一人のキャラが濃かったから
裸で現れた宇宙人の事を忘れた頃に
再び登場して笑えました
すごいサイケデリック

自分の星に帰りたい!
ただその願いを叶えてほしくて
地球人が何でも叶えてくれる
という
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イリュージョニスト(2010年製作の映画)

3.9

Sylvain Chometのピアノが響く

1950年代のパリ
多くを人に与える人 タチシェフ
世界のあちこちでマジシャンの
旅を続ける

スコットランドの離島 
小さな島で知り合った少女
いかにも
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沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

4.5

全編を通して流れる武満徹の音楽と宮川一夫の撮影
セバスチャン・ロドリゴが白昼夢を見るように
彷徨う姿と海の対比が素晴らしかった

最極東に位置する日本は仏教を受けいれ
多くの文化を取り込んでいく不思議
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

4.0

21世紀半ば、銀河開拓の旗艦
光速探査船ダーク・スター号で人類は
はるか宇宙に新天地を求めて航海していた

適当に話しかけてくる探査船
おもちゃっぽい船の操作ボタンがセンスいい

ちょっとネタバレして
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

5.0

倉岡銀四郎が核兵器みたいな強烈な存在
こんな人が傍にいたら絡みつかれて大変
だけど 大好きになっちゃうかも
何振りかまわずが好きですね
この映画の出演者の全員がそうなのかも

蟹江敬三が大好きなんです
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

まさかのやっちまった!の展開が苦しい
これは、焦ります 絶対にしたくないミス
仕事でこの立場にはなりたくないかも
司令室のオペレーターとしてスラスラ速やかに話すアスガー

切羽詰まった女性からの電話
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.4

「台風来ないかな…」とリエが言う
その後 
台風が学校を襲う
学生達は自ら閉じこもった

男子のパンツ脱がせて
溺死寸前までプールに沈めたり
命のぎりぎりまでの加減が分からない
大きな子供達の危うい感
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副王家の一族(2007年製作の映画)

3.1

19世紀半ば イタリア統一を目前にしていた
ブルボン王朝支配下のシチリア
スペイン王家の代理を植民地で行う副王
名門貴族のウゼダ家の哀しい歴史を
シチリアの白い光が包んでいる

ヨーロッパでは各地で革
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.0

激しい雨の中、パナマ運河地帯の密林を走るレンジャー部隊
捜索ヘリが彼らが銃で撃ち合っているのを発見する

あっという間にサミュエル.L.ジャクソンが死んじゃって
えーー!となったけど大体において出て来
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耳に残るは君の歌声(2000年製作の映画)

3.3

1927年ロシアの森 
白い綿毛が優しく舞い散る
幼いフィゲレ
小さい妖精が父親と遊んでる

フィゲレの
クローディア・ランダー・デュークは
ポネットを凌ぐ可愛らしさ
久しく彼女を超える子役はいなかっ
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

4.5

1969年 ロンドンのカムデンタウン
ウィズネイルと僕は旅路の果てに向かう

リチャード・E・グラントと
ポール・マッギャンが圧倒的なかっこよさ!
お洒落ですね ファッションに大満足

役者志望だけど
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.1

ハロルドの長身でチェックのパンツスタイルが良い
何をおいてもサントラが最高‼

息が詰まりそうな毎日を
19歳のハロルドは自殺することで解消
ハロルドがモードを見かけたときに
「あっ 天使だ」と思った
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.3

アリシアの無防備に晒される姿が
あまりにも美しい

きわきわのすれすれライン
よもや、
まさかそんなことはするまいよ…
独善に陥っているぺ二グノのした事は
中世ならギロチンの刑ですね

やっぱり女の側
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オーロラの下で(1990年製作の映画)

3.6

冬になると見たくなる白銀の世界

アラスカからシベリアに広がる氷点下の地
シベリア・ヤクート 猟師として生きる源蔵

三本指のブランは狼と犬のアイの子
猟師アルセーニーが傷ついたブランを助けるのが良い
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略奪の大地(1988年製作の映画)

5.0

「デウシルメ」血税
オスマン・トルコ帝国がキリスト教徒を
改宗するために橋を渡ってくる

始まって数分で既にカライブラヒムの哀しさが
映し出されて泣きそうだった…
誰にも知られていない過去の秘密

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鷲の指輪(1992年製作の映画)

4.2

「灰とダイヤモンド」から35年
時を経てワルシャワ蜂起を描いた

1944年8月1日 ワルシャワ蜂起
赤い旗がはためくシーンが極めてかっこいい

ロンドンにある亡命政府の指揮下にある
ポーランド地下軍
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マレーナ(2000年製作の映画)

5.0

1940年 シチリア島の漁村カステルクト
12歳の少年レナートが恋に落ちた
島で一番美しい女性マレーナ

青い空 開放的な風景
モニカ・ベルッチの非の打ちどころのない美しさ

第二次大戦末期 夫の戦死
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山椒大夫(1954年製作の映画)

4.2

マーティン・スコセッシ監督が映画監督を目指す若者に
勧めた映画の中に「山椒大夫」があった

「生きるとは何か」人間の価値を改めて見る
美しく映し出される生きることの不条理

人身売買にあった安寿と厨子
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最初の人間(2011年製作の映画)

4.1

「一度モロッコの山の頂で散り散りになった雲はアルジェリアの高原地方で再び群れを作り今やチュニジアとの国境に近づくとチレニア海の方に抜けてそこで姿を消そうとしていた…」

アルジェリアはフランスではない
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ハチ公物語(1987年製作の映画)

5.0

秋田の大館から列車に揺られてやってきた

人格というものがあるように犬格というものがある尊重しなくてはいけない!
上野教授との距離が近いですね
ハチの顔をクリクリと曲げた感じが堪りません ちびの時のし
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バビロン A.D.(2008年製作の映画)

2.4

ヴィン・ディーゼルを初めて知った映画

モンゴルにある修道院
カザフスタン、ロシアを経由してベーリング海峡へ
さらにアラスカからN.Yに
傭兵トーロップがオーロラを連れていく
彼女は人類存亡のカギを握
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.4

一人の人間の愛が人を殺すこともある
大学教授が愛する人を失って絶望の淵に立った
一人になってしまった孤独感は埋めるものがない

ニコラス・ホルトが物憂げな教授を心配する姿が美しい
この美しさと音楽が映
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わらの犬(2011年製作の映画)

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坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
自分にないものに嫉妬する人間の怖さ

わらの犬は
「護身のために焼く取るに足らない物」という意味
人の物は自分にはあまり意味がない
とも取れる

結構みんな恵まれていて
うま
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.2

イギリスの田園地帯にひっそりと佇む寄宿舎
美しい自然に囲まれ外界から完全に隔絶された
ヘールシャムで育ってきたキャシー
自分達は特別な存在

救える命のために救えない命がある
過酷な運命のもとに生まれ
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ガタカ(1997年製作の映画)

5.0

毎日ロケットが打ち上げられる空を見上げている
あらゆる不可能なことが消える
遺伝子工学が進み遺伝子組替えで造られた人間で
統制された社会  そう遠くない未来…

高水準な遺伝子をもつ優秀な宇宙飛行士が
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.7

通り過ぎていくトレーラー
 アイオワ州 エンドーラ

自分のことより家族を守って生きるようとするギルバート
弟アーニーから片時も目を離すことができない
家族を捨てて町を出ていくことはできない
大変な毎
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

リング状の船はゆっくり回りながら
土星近くを航行

母船エンデュランス号は
人類が移住できる惑星を
探して宇宙空間を探索する

巨大な惑星の横を
静かに通り過ぎる宇宙船

土星に延びる光
静かで美しい
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.8

オープニングから絶望的な暗さ

家族がいながら
ひとりぼっちの少年イカール

ついには両親がいなくなってしまい
孤児院フォンテーヌ園に入ることに
そこにはイカールみたいに心に傷を負った子供達が暮らして
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ルイ14世の死(2016年製作の映画)

3.0

かつて”太陽王”と呼ばれたルイ14世の黄昏
国王が死にゆく姿を描いている

夕暮れ時 虫や鳥の鳴声の中を車椅子を引く音
”太陽王”ルイ14世の姿
僅か5歳にしてフランス国王に即位
17世紀から18世紀
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187(ワンエイトセブン)(1997年製作の映画)

3.8

運命に支配され変えられない!前世から決まってんのか?
違うんだな、どうしても誤解されて
そうなっていってしまうんだな…

教師のガーフィールドは多くを語らない
余計なことを一切言わないから噂が流れる
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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

見慣れた目の前に未来から来た人がいるのかななんてノーラン的発想に考えだしてしまいそう
分かんなくてもいつもは考えないことだから刺激的で自由に溢れる感覚が観た後も醒めません

同じ人物が同時に存在してい
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