lvsさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

『用心棒』の続編的作品。
リメイク版しか観たことがなかったが、ストーリーは同じでもここまでキャラクターの風格が変わるとは思いもしなかった。恐るべし三船敏郎。
こっちを観た後では、織田裕二版は失敗かも…
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

物凄く不快で過激なエログロだと聞いていたので覚悟していたが、ちょっと覚悟しすぎてしまっていたせいか、正直思っていた程だった。性的な不快要素は多いが、グロさのレベル的にはたぶん『グリーン・インフェルノ』>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

3.5

「人間の心の底のエゴイズムは醜悪無惨である。 しかし猶、人間は、人間の善意を信じないでは生きていく事はできない。」というテーマの映画。
子供の頃に観たっきりで今観たら印象が変わるかと思ったが、この映画
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用心棒(1961年製作の映画)

3.9

昔何度か観た、織田裕二が演じた『椿三十郎』が好きだったのだが、リメイク元があると知って今更ながら視聴。

1960年代の映画なので仕方がないが、本当に何を喋っているのか聞き取れない事が多く、途中までは
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.7

男女間に友情は成立するかという事をテーマの1つにした映画だが、友情以前にハリーの言動が失礼すぎて、10年越しとはいえよくこんな男と友達になってくれたなと思う。

96分の割に結構長く感じたので、話の割
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

玩具に搭載したAIが暴走し殺人人形と化すストーリーは、2019年の『チャイルド・プレイ』が1番近いと思う。

両親が亡くなって不安定だとはいえ子供が中々のクソガキで、最後は守ってくれるはずのミーガンに
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.6

何回見ても鉄板で泣けるストーリーなのに泣けなかった。
リメイクのために色々足してみたものの、昔のアニメが完成されすぎていて、何をやっても余計な要素になっているように感じる。

昔の泣けるストーリーを3
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

3.5

ドラえもんの映画第1作目。
のび太達もだが、しずかちゃんの顔がやたらスッキリしていたり上裸になったり、のび太がスイスイ海中を泳げたり、ジャイアンの歌の威力が弱かったりと、色々古さを感じさせてくれる。
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的には微妙。
こうなんじゃないか?という考察を読んでみたが、だからといって特に評価が変わることはなく、面白い風そんな面白くない映画だと思う。

肝心のタイムリープも、叔母のビンの中身の力なのかヴィ
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

2時間というやや長尺な上映時間とテーマの重さから、随分と長い間マイリストに放置してしまっていた作品。

1969年に本当にあった、とある医師と嗜眠性脳炎患者達とを描いたノンフィクション作品で、脳炎患者
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.9

恐らく15年振りくらいの鑑賞。
ストーリーは完全に記憶していたのに、10代の頃に見た印象とはまた違って面白かった。
これぞジャック・ブラックの真骨頂。

ザックのギターソロが気持ち良くて、思わず自分の
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.6

ニコラス・ケイジが好きなので視聴。
90分弱のコメディだが、体感120分くらいに感じた。
ちょいグロのアクション爽快で、ニコラス・ケイジも超ハマり役。普通に面白かったけど、ヒロイン役がオークワフィナと
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

映画『怪物』がめちゃくちゃ良かったので、公開当時には全く興味が湧かなかった同監督の有名作を視聴してみたくなった。

万引き、ネグレクト、年金不正受給等、現代日本の暗部をテーマとして取り扱っており、リア
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

今年観た映画で一番。邦画の中でなら歴代一番面白かったかもしれない。
前情報一切なしで観始めたので中盤まで完全に舐めていたが、これは間違いなく名作。

うちもまさにこんな感じのシングル家庭だったので、母
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劇場版 幽☆遊☆白書(1993年製作の映画)

3.5

幽遊白書初の劇場版でありながら、上映時間は25分。ドラゴンボールとDr.スランプとの同時上映だったらしく、昔のアニメ映画ってそんな感じだったよなと懐かしくも感じた。

映画版ドラえもんのように作画がと
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オルカ(1977年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

サメ映画が好きでこれまでに何十本も観てきたが、シャチ映画は恐らく今作が初めて。
映画の冒頭から、シャチってこんなに洗練されたフォルムと可愛さを持ち合わせていたんだなという事と、比べるとサメってこんなブ
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.6

何作目かのヒッチコック作品。
同監督の『めまい』でもそうだったが、古い映画特有なのか、じわじわとミステリーを積み上げた後の、そこから終わりにかけての急激な早足と唐突な終わりにいつもビックリしてしまう。
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デビルズ・メタル(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

B級映画繋がりで再生したが、今日観たB級3本の中では1番イマイチだった。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのスタッフが手掛けたとあるが、特にその要素は感じられない。
要所要所でクスクスと笑えたが、
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悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

3.6

思わずなんでやねんと言いたくなるめちゃくちゃな展開だらけではあるが、B級映画としては割と当たりな方だと思う。

ジムの清掃員をしていたマヌケな男が、不良グループに騙され有毒廃棄物が入ったドラム缶に頭か
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.7

変なB級映画だと思って見始めたら思いのほか面白かった。
内容はB級SFホラーって感じなのに、ブラックコメディに振り切っていてそのセンスも良いので、最初から最後まで全く退屈せずケラケラ笑えた。主役の子の
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悪魔の調教師(1974年製作の映画)

2.8

よく分からん監督の監督デビュー作らしいが、内容もよく分からんすぎた。

ベガスへ向かう途中のショーガール3人が頭のおかしいサーカスの調教師に捕まってしまうという冒頭だけならば、サスペンスやスプラッタ映
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ピンクパンサー2(2009年製作の映画)

3.7

前作に引き続き、コメディ全開のジャン・レノが出演。
今作ではアンディ・ガルシアや『スパイダーマン2』でドクター・オクトパスを演じたアルフレッド・モリーナが出演する等、前作に負けず豪華な絵面。

バカコ
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情婦(1957年製作の映画)

4.0

アガサ・クリスティ原作の法廷サスペンス。1957年の映画なのに全く古さを感じさせない法廷ミステリーで、最後30分くらいまでは見事に騙されてしまった。
邦題の『情婦』には違和感があるので、原題そのまま和
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still dark(2019年製作の映画)

3.8

ユウキ役の髙橋雄祐が、自ら監督・脚本・主演を務めている短編映画。

盲目の少年が店で食べたナポリタンの味に感動し、その店の厨房で働くというシンプルなストーリー。
正式に採用されるには、ひと月後までに1
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封印映像57 心霊(2022年製作の映画)

2.7

よくある〝出処不明の心霊映像〟詰め合わせ。色々と雑。
こういうジャンルが大好きというわけでないなら時間をかけて観る価値があるとは思えないが、『誘拐』の紙粘土で作ったみたいなお化けのフォルムは結構好きだ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

掘り当てた金塊をナチスの残党に強奪された元フィンランド特殊部隊の爺さんが、俺の金を返せとナチスを皆殺しにする映画。

ほとんど台詞無しの画面だけで魅せる映画でありながら、いちいちアクションのクオリティ
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知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.6

40~50年代のアルフレッド・ヒッチコック監督作品といえばジェーズ・スチュワートというくらい、この頃のヒッチコック作品でよく見かける。

今作は、犯罪に巻き込まれ、子供を誘拐された医者夫婦の話だったが
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裏窓(1954年製作の映画)

3.8

1954年でこのクオリティ、素直にすごい。
サスペンスとしてはもちろん、シチュエーションとしてもかなり面白いしオチも笑えた。

サイコを観て以来アルフレッド・ヒッチコックの作品を観るようになったが、こ
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ピンクパンサー(2006年製作の映画)

3.6

子供の頃、何かのレンタルビデオを借りた時に、そこに収録されていたCMで観た記憶があったが、結局本編を観るまでに物凄く時間がかかってしまった。
勝手にピンクパンサーのアニメが実写化されたものだと思ってい
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.4

部屋の中で感じる物音、イタズラ電話、事故物件等、視聴者が現実で身近に感じる不安や恐怖を上手く使っている点は凄く良かった。イタズラ電話の内容の気味悪さと床下の猫の部分は特に良い。
ただのホラー映画とする
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フットルース(1984年製作の映画)

3.6

ケヴィン・ベーコンの若かりし頃、84年の青春映画。

健全でないと言う理由で様々なことが強く抑圧された田舎町に越してきた少年が、町と戦いプロムを開くまでが描かれている作品だが、本当にそれだけのストーリ
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.6

動物映画だと思って子供に見せると、とんでもない下ネタラッシュで気まずくなるので注意。

子供に見せても良い泣ける犬映画『僕のワンダフル・ライフ』『僕のワンダフルジャーニー』のオマージュがチラホラ、主演
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

いつか観たいと思いつつ、上映時間の長さで避けてしまっていた作品。助演男優賞を授与されるだけあって、アル・パチーノの盲目の演技は凄まじい。

マフィア映画のイメージが強いアル・パチーノだが、ジャケットの
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サイコ3/怨霊の囁き(1986年製作の映画)

3.3

主演のアンソニー・パーキンスが自ら監督を務めた続編だが、ノーマンの病状は完全にオリジナルの時と同じになってしまっており、目新しさは感じられない。前作のような攻めた姿勢も感じられず、ただただ凡作になって>>続きを読む

サイコ2(1983年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作から23年後の続編。
作中でもそれくらい時間が進んでおり、精神病から回復したノーマンが退院してモーテルに戻って来るという内容。

ノーマンの境遇にはいささか同情してしまうが、いくら精神病だとはいえ
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