第二次世界大戦から90年代までのユーゴスラビアの歴史を御伽噺的なファンタジーで描く作品かなぁと思ったけど、最後の最後で冷や水ブッカケられる感じでビックリした！全体的にコミカルな感じだけど、後半に行くに>>続きを読む
レスリー・チャンとトニー・レオンの付かず離れずの恋愛関係を愛でる映画。イグアスの滝の使い方はあんまり上手くは無いと思ったけど、日常の一瞬一瞬をエキゾチックに描くスタイルはウォン・カーウァイならではとい>>続きを読む
面白かった！若者がドラッグでハイになる感じを、「コックリさん」的な降霊術ホラーに上手く移し込んでいる。
主人公がかまってちゃんな所が結構イライラさせられるけど、最後のオチの演出の上手さで腑に落ちる感じ>>続きを読む
アメリカの人種差別の歴史を知っている人であれば、誰もが知っている「エメット・ティル事件」。本作ではその事件を母親の視点から描いている。
事件の大まかな内容しか知らなかったので、この事件の全容については>>続きを読む
正統派の児童向けアニメーション映画だけど、トットちゃんの想像力の羽ばたきを様々なアニメーションで見せる映像の力に脱帽！
子どもから見える視点を大事に描いているからこそ、トットちゃんが終盤に疾走するシー>>続きを読む
児童向け映画としては良く出来ていると思うけど、色々と惜しいなと感じる作品だった…
想像力で作られた世界の描き方はとても素晴らしいけど、母親が観ているはずの視野にラジャーがいたり、いなかったりするのでそ>>続きを読む
ブラッドリー・クーパーのバーンスタインへの成り切り具合も凄いけど、前監督作に引き続きこういう正統派ラブストーリー撮るの上手いなと思った。引きの絵で登場人物の関係性を表すのが本当に上手い。
奥さんは大変>>続きを読む
社会のシステムの狭間に入ってしまった女性を関わった様々な人たちの視点から描いた作品。
杉咲花を始めとして俳優たちの演技は素晴らしいし、社会問題的にも非常に意義のある映画だと思うけど、群像劇としては対立>>続きを読む
エロ・グロ・ナンセンス・ゆかいなファニーフェイスたちをギュッと集めた一作。
最初から大人のエロス満載なのは面白かったけど、いくらなんでも演技がバタ臭すぎる笑
というかあんなズル剥け人間、声が同じでも同>>続きを読む
心臓に病を持つ映画評論家の夫と認知症の妻の高齢夫婦がゆっくりと坂を転げ落ちてゆく様子をスプリットスクリーンで描いた一作。最初はスプリットスクリーン観にくいなと思ってたけど、後半に行くに従って高齢夫婦を>>続きを読む
祖母が倒れてしまった事をきっかけに、家族それぞれがバラバラの方向に向かってしまう様子をエドワード・ヤンらしいワイドなショットで描いた一作。
楽しそうな邦題とは裏腹に現代の核家族が抱える問題をゆったりと>>続きを読む
小さな酒場というスモールな舞台ながらも、戦争が落とした暗い影に苦しめられる人々のドラマが生活感をもって描かれていて素晴らしかった！やはり戦後直後の1940年代は皆んな貧しくて、盗み、暴力、売春ありの暗>>続きを読む
最近のリドスコ作品と同じく、階級システムの魔力に囚われる男性と、そのシステムに苦しめられる女性を描いた作品。
だからナポレオンをあえて魅力的に描かず、無骨でセックス下手な人間として描いていて、リドスコ>>続きを読む
台風が来るの前にして、中学生たちの抑えられた衝動が暴走する様子を不条理コメディ的に描いた作品。同時代では『家族ゲーム』があるけど、こちらは中信州あたりの地方の中学生の様子を描いているのでこちらの方がど>>続きを読む
主人公のコロコロ変わるファッション・メイクが印象的だけど、高校を卒業して何かにはなりたいけど何になりたいかは漠然としている女性の姿を等身大に描いているのが印象的。
イーニドは一見ワガママに見えるけど、>>続きを読む
沖縄の美しい青空と白い砂浜。そんな絵に描いたような景色の中で、徐々に破滅へと向かっていくヤクザたちを描いた本作。沖縄の浜辺でゆったりと流れる時間とそこに一瞬にして入り込む暴力と死の緩急がたまらなく素晴>>続きを読む
序盤からどう考えてもそうはならんやろ！の連続だけど、オタク高校生が風邪の時に見るゴキゲンな夢みたいで楽しかった。
ストーリーだけ見ると結構陳腐だけど、そこをアメリカン・ニューシネマ的なザラザラとしてた>>続きを読む
もしも戦国大名が金と男と権力にしか目がないただの泥臭いおじさんだったら！ドゥドゥドゥドゥッ、ドゥッドゥッドゥドゥドゥドゥドゥドゥ〜！…という感じのバイオレンス戦国コント、それが『首』だ！
合戦シーンの>>続きを読む
前半は松岡茉優がプロデューサー陣と対立して、一見リアルで無いものを映画として撮るという話だったのに、後半は凸凹家族の良い話に回収されてしまってちょっと残念だった。なんとなく良い話ではあるけど、闘う相手>>続きを読む
日本でもブームになったから砂糖菓子のような甘いファンタジーを想像してたけど、暴力・死・セックスが結構入ってるブラックコメディ的な話でビックリした。
まだ携帯電話が普及する前のすれ違いラブコメディは今見>>続きを読む
イタリアのカプリ島の美しい景色を背景として、劇作家とブリジット・バルドーの間で延々と繰り広げられる痴話喧嘩。
映画版『オデュッセイア』の書き直しを劇作家が迫られる所なんかは、この映画自体がメロドラマを>>続きを読む
現代っぽい傷つき易い若者たちの物語。世間が期待するような「正しい」自分になれない若者たちと、自分の「正しさ」を信じて疑わない検察官の稲垣吾郎のバトルは面白かった。群像劇的な描き方だけど、登場人物の関係>>続きを読む
スペースオペラっぽい雰囲気とか、3人の入れ替わりアクションは楽しかったけど、なんかグッと来ない感じ。
ドラマシリーズがあるから主人公たちの背景が省略されるのはしょうがないけど、3人の主人公たちがどう関>>続きを読む
あれ？アンディ・ラウだけ因果応報になってなくね？(奥さんには正体バレたけど)という部分にキッチリとケリをつけた最終章。アンディ・ラウが想像通り結構苦しみます。
一作目の直前と一作目の後を行き来しながら>>続きを読む
優れた前作のエピソード1を描く本作。描かれるテーマが親族の絆だったり、擬似兄弟の絆だったりする所が『ゴッドファーザー』っぽい。マフィア皆殺しになる所なんかはモロにそれ。
因果応報の切れない鎖をきっちり>>続きを読む
汚れ仕事にクタクタになるトニー・レオンのやさぐれ具合を愛でるドラマ。
マフィアに潜入する捜査官と警察に潜入するマフィアのヒリヒリした感じは堪らないけど、途中で入るBGMとかが結構メロドラマっぽいのが意>>続きを読む
良い面でも悪い面でも山崎貴監督作っぽい、ポスト敗戦ゴジラ。『3丁目の夕日』のように戦後庶民の団結を描く所なんかは、エリート主義的な『シン・ゴジラ』とは真逆のアプローチだなと感じる。
ゴジラが大戸島、海>>続きを読む
カッコつけDIY殺し屋の悲哀！完璧主義っぽいのに、所々チョンボしちゃう感じはデヴィッド・フィンチャー自身の似姿なのかも。ハンバーガーのパテでタンパク質取ろうとする所はちょっとダサくて笑っちゃった。
序>>続きを読む
いいな〜！やっぱりスコセッシ作品は良いよな〜。ギャング映画を撮り続けてきたマーティン・スコセッシの真骨頂！200分以上もあって流石に長いとは思うけど、後半の畳み掛けが素晴らしかった…
これはギャング映>>続きを読む
昔の戦争映画に近未来SFアクションを入れたいよ〜、ドラえも〜ん⁉︎ そんな感じでギャレス・エドワーズのオタク心を所狭しと詰め込んでる！とにかくオタク的な映像のパワーで魅せる一作だ！
主要な舞台は近未来>>続きを読む
派手派手ド派手！もう序盤から火薬の量が凄い！流石にここまでしないだろという大爆発に銃撃戦！80年代韓国の政治状況を背景にしたスパイアクションなんだけど、今作はどちらかというとアクションモリモリでエンタ>>続きを読む
最初は辺鄙な村を訪れた映画監督のほんわか田舎村コメディに見えるんだけど、監督が村人の写真を撮った事によってその村のトラブルに巻き込まれてしまい、次第に笑えない状況に…辛い…
イラン国外への外出を禁じら>>続きを読む
色々な意味でイタい！SNSが日常生活に浸透した事によって、自己承認への欲求が肥大化する現代を皮肉った一作。これは現代女性版『キング・オブ・コメディ』だ！
凡庸なカフェ店員だった主人公が、犬に噛まれて血>>続きを読む
最終章はもうなんでもあり！ある事でイタリアで大怪我を負ったロバート・マッコール。彼を優しく受け入れてくれた港町の人々のため、イタリアマフィアをボコボコにする！マルゲリータぐらいシンプル！でもそれが良い>>続きを読む
『ヘルドッグス』はそれなりに楽しめたんだけど、こっちはちょっとな…
『ヘルドッグス』はヤクザと潜入捜査官の話だったから多少奇天烈な感じも受け入れられたけど、これは詐欺事件の受け子にまつわる話だったから>>続きを読む
夏休みの間に子どもたちを合宿所に集めて、一夏の演劇サマーキャンプをやるっていう、いかにもアメリカンな映画。
創設者の女性が昏睡状態になった事で窮地に陥る講師陣の面々をドキュメンタリータッチでコミカルに>>続きを読む
