sunflowerさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.4

素晴らしい。。

これは、”笑って泣ける”ではなく、”笑っているのに何故か泣けてきてしまう”作品ですね。

彼らの楽しそうな、或いは嬉しそうな笑顔を見れば見る程に、胸を締め付けられるような切なさを感じ
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.3

ミステリーとしては悪くはないと思うのですが、

でも、、、
終始、彼女も自業自得なんじゃ...と思えて仕方がなかったです。

ただ、決して美化も正当化もせず淡々と描いている点は、好感が持てました。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

「あの子は大丈夫か?」

「 ああ。」

たったこれだけのやり取りに、号泣させられるなんて...。

どんなに言葉を尽くしても、この作品の中にたゆたう多くの人の
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美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)

3.7

このドキュメンタリーを観て胸が締め付けられるような痛みを覚えるのは、私だけでしょうか。

彼の行動の全ては、その寂しさから来ているように思えてなりませんでした。

母親を亡くし独りになってしまった彼の
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キューティー&ボクサー(2013年製作の映画)

4.0

これは愛のドキュメンタリーですね。
こんな愛を掴んだお二人がとても眩しくて、羨ましくて、美しくて、そして泣けました。

乃り子さんの内助の功っぷりがすごいですね。
ちょっとハーブ&ドロシーに似ているお
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

これは、、、
泣かずにはいられなかったですね。。

息を呑む120分の先にある、あのラスト。。

静謐。静寂。圧倒。

エンドロールが終わる最後の最後の最後まで、誰一人として席を立つことなく微動だにし
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.8

お洒落ですね。

終始漂う緊張を伴う退廃感の中で、このお洒落感をキープするギリギリのバランスを保てるあたり、ジャームッシュ監督のセンスなのでしょうか。


「ここからここ」の「ここ」は「ここではないど
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パターソン(2016年製作の映画)

4.5

幸せとはこういうもの

人間の営みとはこういうもの

生きていくとはこういうもの

そして 愛を育むとは こういうこと

なのかな。

これぞジャームッシュワールド。
素晴らしかったです。
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マルメロの陽光(1992年製作の映画)

5.0

唯一無二。
そして、人間賛歌。

そんな言葉がふっと浮かびました。

個人的には「ニーチェの馬」に出会った時くらいの衝撃で、片時も目が離せず、あんなに静かにゆったりと時間が流れていくにもかかわらず、物
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

もう、、、
なんて美しいのでしょう。
なんでこんなに美しいのでしょう。

こんなに清らかなものを真っ正面から見たならば、泣かずにはいられません。
ここ最近流した涙では、一番清く幸せな涙だったように思い
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すてきな片想い(1984年製作の映画)

3.0

アメリカの高校生って、あんな感じなんですかね。
ぶっ飛んでるようで、ハチャメチャなようで、でもどの子もみんな正直で素直で嘘がなくて、なんだか微笑ましくすら思えました。歳を取ったものです。

この作品は
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.7

たくさんの人に観てほしい。
それが率直な感想です。

どの立場からでもいい。
きっと、懐かしい温かさに包まれることだろうと思います。

帰っていく父親を見送って、姿が見えなくなった瞬間にブワッと涙が溢
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.4

良かったです。

この静かなトーンの中でこれだけハラハラさせられるとは、思っていなかったです。
最後の最後まで、固唾をのんで見守りました。

これだけ抑えた演技をするベン・アフレックは初めて見たのです
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人生タクシー(2015年製作の映画)

4.0

本人達はいたって真面目で真剣であるのが、かえって可笑しみを増幅させていました。

メッセージ性の強さを、感じ取れるか取れないかのスレスレのラインで醸してくるあたり、そうせざるを得なかったからにせよ、手
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.7

期待値が高かったためか、、
残念ながら、可もなく不可もなく、、でした、、。

周りがこれだけ沸き立っている中ハマれない自分に少し複雑な気持ちがある一方で、それもまた私らしいかなと思ったり。。

エマ・
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.8

相米ワールド全開で、なんだかワクワクしながら観ていました。

ストーリーそのものを楽しむというよりも、相米監督の世界観を堪能するための作品な気すらします。

ラストに屋上で追悼する佐久間さんの影が、向
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

もう、オープニングの池の映像とあのピアノの調べだけで、涙を誘われました。

あんなにも深く強く、、、。

あぁ、なんて切なくも美しいのでしょうね。

エンディングも、出来ればあのピアノ曲を流してほしか
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

恐ろしかった。。

なんとか頑張って最後まで観ましたが、、かなり怖かったです。。
(あまりの怖さに、3回に分けて観ました。)

正直なところストーリーの厚みは比較的薄い気がしますが、恐怖に歪みまくる役
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.9

実は、私が日本の中で最も好きなシンガーのお一人であるAkeboshiさんのあの曲が、一体どんなシーンでどのような使われ方をしているのかを知りたくて、見ることにしました。

思わずこちらが気恥ずかしくな
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.7

必死に努力する姿って、美しいですね。神々しくすらありました。

安藤サクラさんのあの眼、あの気迫。美しくて、涙が出ました。
と同時に、自分を甘やかしてばかりで何一つ努力していない自分に、焦りを感じまし
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

愛の作品ですね。

人は誰しも、その人なりの悩みや孤独を死ぬまで抱えていくんではないでしょうか。

本当の意味で分かち合うということが果たして出来るのか、私にはまだ分かりませんが、少なくともこの二人は
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愛しの青いワニ(1966年製作の映画)

3.5

あのラストは、どう捉えればよいのでしょうか。

少々唐突とも言える終焉、そしてあの突如として焦燥感を煽るような曲調。

非常に皮肉めいた中、あの一輪の花が、救いを示唆しているように思いました。

四季(1969年製作の映画)

3.8

チャイコフスキーの音楽が、とにかく流麗です。
思わず目をつぶって、音楽に聴き惚れてしまいました。

非常に叙情的で、観る者それぞれに委ねる懐の広さ、余裕を感じました。

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

3.7

これは、とてもシンプルでストレートですね。

勧善懲悪が成り立ち、正直者が馬鹿を見ないで済む世界。
まさに、子供向けアニメーションですね。

ユーリ・ノルシュテイン作品集の中では一番シンプルかつストレ
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話の話(1979年製作の映画)

4.7

なぜか、無性に泣けて泣けて、仕方がありませんでした。

オオカミ君は、いつも一人ぼっちでしたね。
おそらくは"寂しい"という感情を理解することすらなく、いつも一人ぼっちで、淡々と人間界の様子を観察して
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

4.8

何ですか、この可愛さは。久々にこんなに愛らしいものを見ました。
こういうことを言うのでしょうか、悶絶寸前というのは。
あんなに可愛らしい「スパシーバ。」は、聞いたことありません^_^

ただ、このスコ
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アオサギとツル(1974年製作の映画)

3.7

とても皮肉めいていて、そして同時に、教訓めいてもいるように感じました。

絵がカワイイので子供が観ても楽しめるでしょうが、大人にこそ、耳が痛いというか、"刺さる"のではないでしょうか。

誰しも多かれ
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.7

さすが、風刺が効いていました。

終始何かに追われているかのような焦燥感を感じたのは、音楽の効果でしょうか。

決して心地良くはないのですが、逆に言うと、台詞もなくたった10分という短時間で、それ程の
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25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.7

赤色から連想されるもの。
色の使い方が、上手いですね。

テイストがジョージ・オーウェルの「動物農場」に少し似ているなと思いました。

こういった政治色の強い作品は、アニメーションだからこそ、世に出て
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野いちご(1957年製作の映画)

4.4

生まれ落ちた者すべて、生を受けた瞬間から、その孤独は始まっているんじゃないかと思います。
孤独を背負って生まれてくると言った方が近いでしょうか。

生きる者すべてが背負う"孤独"にどこまで向き合い、そ
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麦秋(1951年製作の映画)

4.0

安定の素晴らしさでした。

小津監督の作品を観ると、家族を、人を、思いやり、心配しそして気を揉んだりする気持ちというのは、いつの時代も変わらない普遍なのだと、再認識させてもらえるように思います。
どの
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あ、春(1998年製作の映画)

3.9

母親の話は、果たして真実だったのかどうか。

真実がどうであるかよりも、この作品はもっと何か他の大切なことを示唆しているような気もします。
そういうあたりは、映画『SMOKE』に少し通ずる部分があるの
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

美しい。
映像がなんとも美しいです。

一瞬、あの丘に立ち、風のそよぎを頬に感じるような錯覚に陥りそうになりました。

父にとっての振り子とは、自分の心の在り処を探し求めるツールだったのではないかと、
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.8

破茶滅茶でハツラツとしたシーンが続いたと思うと、突然切なさがドーンと来たので、ハッとさせられました。

胸がチクチクッとしたような。

ユウが精一杯作ったお礼の花束。
あんなに可愛くて不器用な花束は、
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おこんじょうるり(1982年製作の映画)

4.0

命懸けで恩を返してくれた、おこん。

だけど、おこんがいなくなってしまった後のお婆さんの寂しさを思うと、、、

やりきれない。。泣

岸辺のふたり(2000年製作の映画)

4.8

ズシンと来ました。
そして余韻の続く中、静かに泣けてきました。

台詞もない中、映像と音楽のみでこうも普遍的なものを提示してくれる作品には、なかなか出会えないのではないでしょうか。

情報量が少ない分
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