書庫番さんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

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グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

3.9

2012年12月11日劇場鑑賞。

好きな俳優陣が織り成す、一風変わった家族の物語という事で鑑賞前から期待はあった。
結果、僕の期待などヒョイっと超えて、2012年劇場鑑賞邦画作でも上位に飛び込んで来
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浪人街 RONINGAI(1990年製作の映画)

4.5

2012年11月1日 (最近購入した)所有DVDを鑑賞。

日本映画の黄金時代を築いたマキノ 雅弘監督の傑作時代劇を、日本映画界の鬼才と謳われた黒木和雄監督がリメイクした作品。

10年以上ぶりの再鑑
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みなさん、さようなら(2012年製作の映画)

4.2

2013年2月1日 テアトル新宿にて鑑賞。

本作は、観た人の好みが真っ二つに分かれると思う。
予告篇や設定から、笑いの部分を期待していた人は恐らく満足していないだろう。
しかし本作は一人の少年の風変
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ザ・レイド(2011年製作の映画)

4.2

2012年11月2日 シネマライズにて鑑賞。

インドネシア発のアクション映画。
各国の軍隊で採用されている、東南アジアの格闘術「シラット」を前面に出した、凄まじい殺陣が秀逸。

ラマ(主人公)の正統
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

4.2

2012年10月10日 購入Blu-RayDiskを自宅鑑賞。

本当に久しぶりの再鑑賞。
初鑑賞から25年以上は経っていると思うが何時までも色褪せない。
キレキレのアクションと、圧倒的存在感で魅せる
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.7

2012年10月21日 購入したBlu-RayDiskを鑑賞。

黒澤監督が手掛ける現代劇、初鑑賞。
ともすれば”身代金奪取”のトリックに焦点が当てられがちだが、この作品は丹念に人間を描いた演出が胆だ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.9

2012年10月1日 Blu-RayDiskを自宅鑑賞。

ほぼ初鑑賞と言っても良い、日本映画の傑作中の傑作。
いやぁ、3時間27分があっという間の面白さ。
時代考証が細部に渡ってリサーチされているの
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.1

2012年10月8日 購入DVDを自宅鑑賞。

フェデリコ・フェリーニ監督の最高傑作と評される作品。
抜群のカメラワークと照明が生み出す幻想的な映像美に魅せられる。
映画制作に行き詰まった監督(主人公
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テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

4.0

2012年9月7日 「ル・シネマ」にて鑑賞。

初めて味わうミシェル・ウイリアムスの演技たるや、想像以上の素晴らしさ。
平凡な人妻を演じる為に敢えてボディラインを崩し、その上でオールヌードや濡れ場とい
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

2012年9月15日劇場鑑賞。

『運命じゃない人』の内田けんじ監督の最新作。
全編に渡って笑いの絶えない、上質なエンターテイメント。
主役の堺雅人はどちらかというと狂言回し的な役割で、実質の主役は香
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パッション(1982年製作の映画)

3.9

2012年7月8日 所有DVD自宅鑑賞。

『勝手にしやがれ』、『気狂いピエロ』に続く、ジャン=リュック・ゴダール監督作品鑑賞3本目。
「映画撮影隊の混乱した現場を描く」と言う以外、一切の予備知識を入
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.5

待望の後編。
 『Vol.1』に比べて、陰鬱な展開が続く本作。
 主人公・ジョーの生き様が痛々しいのは、キャストがステイシー・マーティンからシャルロット・ゲンズブールにタッチした事に、大いに寄与したも
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.9

ラース・フォン・トリアー監督作品初鑑賞。
 飽くことのない性への渇望を多彩な知識に絡めての表現には引き込まれる。
 生々しく奔放でともすれば嫌悪の対象に成りうる性の営みが、「釣り」や「宗教」、
 「音
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クヒオ大佐(2009年製作の映画)

3.5

2014年11月14日 レンタルDVD自宅鑑賞。

 荒唐無稽な人物設定とパイロットの扮装で多くの女性を騙した実在の結婚詐欺師の実話に基づいて創作されたドラマ。
 虚構の中でしか生きられない男女の機微
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

4.2

本谷有希子による戯曲を映像化した作品にして、吉田大八の映画監督デビュー作。
携帯の電波も入らない北陸の山間部に住むある家族の愛情と確執をブラックな笑いで描いたドラマ。

その存在は知っていたが、重苦し
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紙の月(2014年製作の映画)

3.9

角田光代の原作を吉田大八が監督し、映画主演は7年ぶりの宮沢りえがヒロインを演じる。
 平凡な主婦が勤め先の銀行で引き起こした大金横領事件の顛末と彼女の心の闇を描いた、ヒューマン・サスペンス。

 今ま
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パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.5

吉田大八監督最新作『紙の月』公開記念鑑賞第2弾は、西原理恵子原作漫画を映像化した『パーマネント野ばら』。
 高知の田舎の漁師町を舞台に、男運の無い女性達の様々な恋模様をシニカルな笑いを交えて描いたドラ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.8

2012年8月11日 劇場鑑賞。

自然にヒエラルキーが確立された学園生活。
そこで日々過ごす高校生達の其々の視点を通して描かれるのは、日常的には良く有る事柄を起点にさざ波の様に拡がる奇妙な不安の波紋
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ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

4.2

2012年5月18日 劇場鑑賞。

秀作揃いの2012年日本公開作品の中でも、個人的には上位獲得間違いなしの優良作。

仕事に感けて家庭を省みなかった事から、娘二人とのコミニュケーションが取れず、
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.9

2012年3月25日 所有DVD鑑賞。

ゴダールがイマジネーションを好き勝手に散らばらせて、後から取り敢えずストーリーを取って付けた様な感じ。
「その件(くだり)、必要?」とか、『あれ?その前の死体
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.5

012年3月31日 劇場鑑賞。

寡黙な主人公だからこそ、その表情に浮かぶ優しさ、怒り、狂気が観る者の心を鷲掴みにする。
それを見事に表現したライアン・ゴズリングの演技力に拍手を送りたい。
彼の佇まい
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

2012年2月11日 劇場鑑賞。

アバンタイトルからオープニングクレジットに入る所で鳥肌がゾワワワー!
あれは絶対に大画面で観ないと。
本編も期待を裏切らないフィンチャー節全開。
心切り裂くような残
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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.0

2012年4月14日(TOHOシネマズ サービスデー) 劇場鑑賞。

いやぁ、噂に違わぬ"超大作の皮を被ったおバカ映画"。
冒頭の、主人公とその彼女になる女性の親密度を高めるエピソードの場面に、「ピン
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

2012年9月22日 Blu-RayDiskを自宅鑑賞。

至福の96分。
いやぁ、何この満足感♪
三船敏郎の豪快な二十人斬りと、鮮烈なラストの居合に痺れ、三十郎と睦田夫人(入江たか子)のやり取りと、
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.4

2012年3月18日 所有DVD鑑賞。

いや、これはお見事。
冒頭から暫くの間、ゾンビの存在を上手くはぐらかし、本格的なゾンビの活躍に雪崩れ込ませての笑いのテクニックも冴え捲り。
過去のゾンビ映画の
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.4

2013年12月14日 ユナイテッドシネマとしまえんにてIMAX3D鑑賞。

『トゥモロー・ワールド』で知られるメキシコ出身の鬼才、アルフォンソ・キュアロン監督が手掛けたSFサスペンス。
スペースデブ
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.5

2013年12月23日 吉祥寺バウスシアターで鑑賞。

『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、『ナイト・オン・ザ・プラネット』のジム・ジャームッシュ監督が撮り上げた吸血鬼映画。

吸血鬼映画と言えども
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麦子さんと(2013年製作の映画)

4.0

2014年1月14日 劇場鑑賞。
『ばしゃ馬さんとビッグマウス』も好評だった吉田恵輔監督が構想に7年かけ、自分の母への想いを託し込めたハートフルドラマ。
主演に堀北真希を起用した吉田監督の最新作は、同
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.7

2015年3月31日 所有DVDにて鑑賞。

次々と飛び出す、アクション、(ナンセンス)コメディ、そしてお色気と、まるで原作漫画の「ルパン三世」を忠実に映像化した様な快作でした♪
(本作と鈴木清順監
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.1

2014年1月31日 劇場鑑賞。
近年のアカデミー賞に於いてノミニー常連となった
デヴィット・O・ラッセル監督が、70年代後半の
アメリカで実際に起きたアブスキャム事件に基づいて撮った、人間ドラマ。
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

2014年2月10日 劇場鑑賞終了。
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ。
彼等の5度目のタッグとなる本作は、実在の株式ブローカーであるジョーダン・ベルフォートの回想録をシニカルな笑
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.8

2011年1月29日 所有DVD自宅鑑賞。

ガイ・リッチー、初の長編映画にしてクライム・アクションの傑作。
多数の登場人物が織り成す群像劇だが、ガチャガチャしている部分が一切無し。
スタイリッシュ
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別離(2011年製作の映画)

4.9

2012年3月30日 「映画の天才」試写会にて劇場鑑賞。

結論から言うと僕の中で、本年度の劇場鑑賞作品ベストテンに確実に入る(それも三位位内)傑作。
普遍的なテーマをシンプルに描いているのに、心を捉
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.9

ポン・ジュノ監督作品初鑑賞。
スローで流れる痛みの伝わる肉弾戦の美しさと、
列車に押し込めた世界の縮図を突き付けてくるドラマパートの面白さに気分高揚。
劇場鑑賞して良かったと思える、SFスペクタクル作
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エンディングノート(2011年製作の映画)

3.9

「段取り命!」をモットーに働き続け、67歳で退職した熱血営業マン。
第二の人生を謳歌し始めた矢先にガン宣告を受けた彼がとった行動は、
残された家族と自分の人生を総括するために"エンデ­ィングノート"を
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フラッシュバックメモリーズ(2012年製作の映画)

4.2

2013年1月26日 新宿バルト9にて鑑賞。

上映開始と共に曲が流れ始めた途端、涙が頬を伝うのが判った。
こんなに激しく心地良い曲なのに涙が途切れない。

僕はこの映画の存在を知る前では、ミュージシ
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