TaiRaさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

怒りの刑事(1972年製作の映画)

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ボンド引退後のショーン・コネリー持ち込み企画。戯曲の映画化にしたってここまで地味に作る必要あるのか。

連続幼女強姦魔の容疑者を取り調べする刑事ショーン・コネリーがどんどんおかしくなってく話。最初の学
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

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リメイク版観ながら、オリジナル版全然覚えてないわってなったので録画しといたやつ観た。普通。

ディズニーの中でも大したことない作品だと思うけど、やっぱ90分以内だから楽しく観れる。あと音楽だよね。ミュ
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

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子供シンバがずっと遊んでる映像だったら最高だったのに。子供シンバかわいい。

オリジナル版は小さい頃から何回も観てるけど、全然覚えてないしそもそもあんま面白いと思ってなかった。今回のリメイク、話の筋も
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

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初ロジェ。ネタバレ避けて観た方がいいやつだったからあんま詳しい事言えないや。面白いよ。

予告編にある事は言ってもいいのかな。母親と娘たちが激ヤバ殺人鬼コンビに襲われるパートがあり、続いて大人になった
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男の傷(1981年製作の映画)

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めちゃんこ変な映画だけど、鬼泣ける。時代の狭間に落ちてた遅過ぎて早過ぎた映画。

ジェフ・ブリッジスが殺人事件の目撃者になって命でも狙われるんかなと思ったら違った。ベトナムで身体の左側吹っ飛んだ帰還兵
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たそがれの女心(1953年製作の映画)

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やっぱオフュルスの流麗としか言えない撮影好っきゃわ。特にダンスシーン。

結婚の記念に旦那から貰った耳飾りを売っ払っちゃう貴婦人。この貴婦人、ダニエル・ダリューがやってるけど、とにかくあんま先の事とか
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メルビンとハワード(1980年製作の映画)

5.0

以前、字幕なしで無理矢理観たが、今回やっと字幕付きで観ることが出来ました。中原さんありがとう。

大富豪ハワード・ヒューズの遺産相続人の一人として何故か名前が挙がった田舎のビンボー兄ちゃんメルビンの実
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真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

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出会った人々に即興で一つの物語を紡がせる変わったドキュメンタリー。ちゃんと物語の再現もドラマとして入ってる。

町で働く人々や村で生活する人々にインタビューして回るドキュメンタリーだが、内容はその人の
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世紀の光(2006年製作の映画)

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カメラが動き出した瞬間のカッコ良さランキング第一位なのでは。

アピチャッポンの父と母はどちらも医者だったらしい。自らの記憶の映画化。異なる2つの同じ夢の映画。自然に囲まれた田舎の病院と無機質な都市に
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THE COCKPIT(2014年製作の映画)

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ヒップホップの記録映画として正しい尺。バンドやシンガーの記録映画なら90分でも100分でも良いけど、ヒップホップはこのくらいがベスト。

OMSBとBIMがアパートの一室で曲作って完パケするまでの2日
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失われた週末(1945年製作の映画)

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依存症映画の名作ですね。酒は飲んでも飲まれるな。お酒は怖いぞ。

作家志望のプータロー33歳アル中が、金も酒もない週末を乗り切れるかという話。禁断症状に苦しむアル中を第三者の視点で見せるのではなく、観
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

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楽しいけどつまらない映画の典型って感じ。アクションの過剰供給もある一線を超えれば面白いけど、この程度ではただやかましいだけ。

ホブスとショウのバディものをスピンオフで作りましょう、アクションメインで
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TOURISM(2018年製作の映画)

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劇映画とフェイクドキュメンタリーの中間というか、手法として一番近いのリアリティ番組かな。

女二人と男一人が何の問題もなく同居してて、みんな自然な口語で喋ってる。という演出のドラマってある意味テラハだ
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

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10年ぶりに再見。初めて観たイ・チャンドン作品だけど、これが結局一番良いかな。

宗教に救いはあるのかって普遍的なテーマだし散々語られて来たものだけど、イ・チャンドンみたいなテーマが強過ぎるタイプの人
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ニノチカ(1939年製作の映画)

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よく考えたらグレタ・ガルボの映画初めて観たので「ガルボが笑う」(公開時のコピー)って言われても意外性とか感じなかったわ。

39年に作られたっていうのが重要というか凄みがあるね。フランスのブルジョアと
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オアシス(2002年製作の映画)

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イ・チャンドンの良いとこと悪いとこ段々分かって来た。

ムショ帰りのジョンドゥ(名無しの権兵衛)という男が冬の街中アロハシャツ着て鼻すすりながら彷徨う姿の寄る辺なさ。家族からも社会からも見捨てられてる
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七月のランデヴー(1949年製作の映画)

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青春群像劇の傑作。もの凄いテンポ良くて情報量めっちゃ多いのに余裕で整理して見せてるのスゲえ。

冒頭の家族がぞろぞろ集まって食卓につくまでの流れが異様なテンポ感。そのテンポを崩すことなく電話を用いて次
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この手紙を読むときは(1953年製作の映画)

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メルヴィルが脚本書いてない唯一の作品ってことで本人も嫌ってるらしい。他の作品に比べれば見劣りする、というか珍作だと思う。

メロドラマのパロディなのか純粋に下手なのか分からないが、とにかく変な展開が続
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XYZマーダーズ(1985年製作の映画)

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サム・ライミの非モテヒーロー映画の原点でもあるし、コーエン兄弟のポップ殺戮映画の原点でもあるのでめちゃくちゃ重要。

コミカルな演出と荒唐無稽な殺人連鎖がテンポ良く展開して楽しい。非モテの主人公が惚れ
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三人の夫(2018年製作の映画)

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フルーツ・チャン初めてだけど、なんかピンと来ないわ。他の映画はどうか知らんが。

映画の全体がセックスで埋め尽くされてるタイプの映画なんだが、そういうのダレるからあんま好きではない。香港の経済成長と貧
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サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

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10年ぶりくらいに観直した。初の再見なので例のアレに注目しながら観た。よく出来てる。

ショッキングな部分以外は結構忘れてて、かと思ったら記憶にあるあの場面やこの場面がなくて戸惑う。完全版なのでカット
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

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完璧な形で終わった『トイ・ストーリー』シリーズがまだ語っていなかった事。ウッディの物語として必要な着地。

おもちゃが子供に遊ばれる事をしきりに「仕事」と言って来たウッディ、ついに定年。おもちゃの未来
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天気の子(2019年製作の映画)

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鬼のようなプロダクトプレイスメントの連打が日本の総ドンキ化を反映してる様で面白かった。

日本の繁華街をリアルに見せるって今の実写だと上手く出来ないけど、アニメにはまだ出来ちゃうんだなと。バニラトラッ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

5.0

デヴィッド・ロウリーとは好みが似てる感じがして好きなのよ。それ俺も好き!って要素の多さ。

レッドフォード引退、有終の美。フォレスト・タッカーという実在の老銀行強盗を題材に、レッドフォードの人生そのも
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

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無事に無限ループから脱出した主人公がまたループに入る続編。ていうかそもそもこれ続編作るタイプの映画じゃないだろ。

前作はループSFとスラッシャーホラーを掛け合わせたコメディだったけど、今回はよりSF
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凪待ち(2019年製作の映画)

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やっぱあんま得意じゃない監督かな。個人的には。悪い映画じゃないと思うけど。

ギャンブル中毒のヒモを慎吾ちゃんがやっててまぁ観た感じは良い。あの人の持ってる軽さが軽薄さ、空っぽさとして活かされてる。香
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

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観ている間中、全くどんな話なのか理解出来てないのに、約2時間半一瞬も飽きないの凄い。

とにかくずっと奇っ怪で凄い。全編アフレコだから台詞以外の音が全くしない会話シーンとかあって不気味。サラサーテが「
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儀式(1971年製作の映画)

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大島渚そんなに観てないけど音楽の使い方いつも良いよね。今回は武満徹。

戦後日本をひとつの旧家に象徴させた様な作品。満洲からの引揚者の満洲男(ますお)が家督を継がされる話。ここで大島渚がやってるのは家
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楢山節考(1958年製作の映画)

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木下恵介としては『日本の悲劇』のお母さん大事にしろよエンディングから続いてる感じかね。

姥捨伝説はあくまで民間伝承なので、木下は事実として描くよりも寓話の様な形で描いている。それに伴って歌舞伎の舞台
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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MCU世界でやっとピーター・パーカーの話始まった感ある。ただ観た後はゼンデイヤたそ〜としか言えない。

『ホームカミング』では不在とされたベンおじさん、その事でピーターに与えられた葛藤は良くも悪くもラ
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

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要するに何が言いたいかって山戸結希の『リバーズ・エッジ』が観たかったって話なのよ。

原作読んでないんで、こんな少女漫画の満漢全席みたいな設定あるかよと面食らっちまった。有名人になって帰って来た闇落ち
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麦秋(1951年製作の映画)

5.0

この前後に撮られたやつの中では一番良い。前回父娘やってた笠智衆と原節子が今回兄妹なの凄いな。

冒頭の朝の家族を映す場面からして凄い計算してあってビビる。これが日本家屋の正しい撮り方かぁ…って、いつも
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

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ミカエル・アースって『アマンダと僕』以前からこのテーマやってるのね。

恋人がまだ眠るベッドから女だけが起きて、支度して、職場へ行って、帰り道でパタンと倒れて昏睡状態、直ぐに生命維持装置は外されて亡く
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

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『恋はデジャ・ブ』×スラッシャーホラー+ギャルとオタクのピュア・ラブもの。

スラッシャーホラーなら殺される順番めっちゃ早そうな大学生のビッチギャルが覆面殺人鬼に殺される一日を無限に繰り返す。もはや擦
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

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ラストでボロ泣きしてしまった。客席人少なくて助かった。

今のパリって常にテロと隣り合わせなんだよな。突然訪れる暴力と悲劇に向き合わざえるを得ない状況から生まれた映画。20代前半のまだ地に足もついてな
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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「ヒトラーの気持ちも分かる」発言でカンヌ出禁になった事へのトリアーからのアンサーみたいな。これでカンヌ復帰はよく出来てる。

芸術家に憧れた凡人がやがて大量殺人に傾倒して行く、というジャックの行動遍歴
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