TaiRaさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

5.0

パヴリコフスキ、『イーダ』でお祖母さんの話やって今作で両親の話やったから次は自分の話かな。

舞踏団のピアニストと若い歌手の出会いから、舞台は東西に渡って、時代も次々移ろいながら、愛と腐れ縁で結び付い
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HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品(2019年製作の映画)

5.0

去年の中継(の再放送)でパフォーマンス自体は観ていたけど、改めて「伝説」の作品化として楽しんだ。

2018年コーチェラ・フェスティバルでのライブ、通称"Beychella"の記録と、そこの至るまでの
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ANIMA(2019年製作の映画)

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ポール・トーマス・アンダーソンとトム・ヨークのミュージックフィルム。

IMAX 65mmカメラの映像はテレビで観てても凄いな。これIMAXで上映して欲しい。撮影はここに来てダリウス・コンジ。かなり凄
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

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清がふしぎ発見のミステリーハンターやイッテQのイモト観ながら泣いてる姿想像して観てた。変な映画。

映画の半分以上あっちゃんが街中彷徨ってる映像。彷徨った先で何かが起きる訳でもなく、只々何にも関わらな
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7月の物語(2017年製作の映画)

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ワークショップから映画になり、過去作と違ってデジタル撮影、スタンダードサイズ、2部構成というスタイル。その分、むき出しで身軽。

第一部『日曜日の友だち』
女友だち二人で週末にレジャー施設へ。コミュ力
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勇者たちの休息(2016年製作の映画)

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自転車乗りのオジさんたちを撮ったドキュメンタリー。ギヨーム・ブラックの映画ってやたら自転車乗り出て来るな。好きなんだろうな。

レマン湖畔からアルプス山脈越えて地中海はニースへ向かう「大アルプス・ルー
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やさしい人(2013年製作の映画)

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純愛とストーカーが紙一重だったり、恋愛と狂気は同質だったり、そういう怖いとこ見る話。話はスコリモフスキっぽいね。

田舎で音楽制作やってる中年ミュージシャンが若い地元記者のオネエちゃんと付き合って浮か
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

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これで19年続いたシリーズも終わりかぁ…みたいな感慨ゼロで観に行った。映画シリーズ世代ど真ん中なのに。結果、言うほど悪くなかった。

そもそも『フューチャー&パスト』のラストで終わっとけばめちゃくちゃ
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

5.0

ひな子がべらぼうに可愛いから傑作。あと生者と死者のラブストーリー大好きなので傑作。バカップル映画としても傑作。全部合わせて超絶傑作。

湯浅政明的ストレート・ラブストーリーはどうなるのかと思ったら、サ
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アラジン(2019年製作の映画)

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ガイリチにウィル・スミス?何それ大丈夫か?って思ってたけど大丈夫でした。ちゃんと面白かった。

まず忘れてたけどウィル・スミスってバディものが世界一上手い役者だったよね。だとすればディズニー史上最高ク
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女っ気なし(2011年製作の映画)

5.0

あまりに素晴らしくて感動しちゃった。めちゃくちゃ笑えるのに切実過ぎて泣けて来る。

『遭難者』に登場した冴えない男シルヴァンの話。演じるヴァンサン・マケーニュのダウングレードしたライアン・ゴズリングみ
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遭難者(2009年製作の映画)

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初ギヨーム・ブラック。『女っ気なし』のプロローグ短編。

帰れなくなった自転車乗りの男と田舎で暮らす冴えない男の邂逅。孤独と寂しさに押し潰されそうなヒリヒリ感と間抜けな笑い。「終電乗らなきゃ」「大丈夫
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

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オリジナル版は予習してない。セルフリメイクだし比較して観た方が良いんだろうけど。

ヤクザに息子を殺された除雪作業員のリーアム・ニーソンがキレて復讐ぶちかます映画。タランティーノやコーエン兄弟の名前挙
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

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70分台だから良いんだよね。これが適切な時間と分かって作ってる。

田舎に越して来た少年がミッション系の小学校に通う話。話というか導入。『魂のゆくえ』と二本立てしたいくらい聖なる映画。雪景色と大きめの
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

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『誰もがそれを知っている』ってタイトルから来る田舎ってイヤよね〜感凄い。田舎はイヤ。

ファルハディの映画はいつも面白く観るんだけど、一年くらい経ったら話の筋忘れてる。観てる間はジェットコースター乗っ
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海獣の子供(2018年製作の映画)

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作画!作画!って感じのSTUDIO4℃イズム。原作読んでないです。ネタバレ書いてる。

こういうジャンルを何て言うんだろ。第二次性徴ファンタジーかな。そういうものでしょ。少女が自身に起こる変化を受け入
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ニール・ヤング/ハート・オブ・ゴールド 〜孤独の旅路〜(2006年製作の映画)

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ジョナサン・デミの音楽映画って別に変わった撮り方とかしないのに一発で彼の映画だって分かるから凄いよね。

ナッシュビルで開かれたニール・ヤングのライブを撮影した作品。この時点で最新作の『プレーリー・ウ
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

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凄い変な編集というか構成というか。人生の色んな場面に飛びまくって回想の中の回想とかやってて混沌として行く。

事故で身体が麻痺した車椅子生活のアル中漫画家の人生。ロビン・ウィリアムズが企画してたという
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

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演出等は基本的に好みだし、素晴らしい部分いっぱいあるのに肝心の音楽描写があんま乗れず。

冒頭の無言で荷物持ってアパートから車に向かうまでの歩行の見せ方とか、そういう何でもない瞬間からワクワクさせる演
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

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怪獣バトルロイヤルこそハリウッドが作るべきゴジラ映画だったよな。多分『シン・ゴジラ』挟んだお陰で「ハリウッドは好きにやりなよ」感が増したと思う。

怪獣が一堂に会して戦うというよりかは、ゴジラ対キング
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

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ゴジラが完全にベビーフェイスになった作品。ギドラ初登場。台詞にやたら「キチガイ」「乞食」が頻出する。

架空の国の王女様が金星人の残留思念に突き動かされ預言者になったりする展開で、これまでの作品から一
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山下達郎 シアター・ライヴ/PERFORMANCE 1984-2012(2012年製作の映画)

5.0

昨年、やっとライブ観に行けて大変感動したんだけど、その記憶が蘇ったよ。ライブ行く以外で動く山下達郎が観れる貴重な機会。

1984年から2012年の間に行われたツアーから選りすぐりのライブ映像で構成さ
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空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

5.0

今じゃ他の怪獣に比べて地味なポジションにいる気がするけど、これ相当傑作ですよ。

阿蘇山近くの炭鉱から古代の巨大生物が出現するという話だが、まず最初に出現するのが人間を片っ端から惨殺する巨大ヤゴのメガ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

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ポケモン知識はルビー・サファイア、エメラルドで止まってるけど大体知ってた。ピカチュウ可愛いからもう充分。

ファミリームービーかと思ったら、リドリー・スコット的アジアン・フューチャーなネオ・ハードボイ
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プロメア(2019年製作の映画)

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実は今石作品はつまみ食い程度にしか観た事ありませんで、実質これがお初です。画面情報量の過密さに脳味噌ヒートして急激に眠くなった。面白かったよ。

アニメーションの豪快さはもう途轍もないし、ずっと観てら
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

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怪獣関係なくシンプルに面白い。本多猪四郎は喜劇が上手いね。初見が全長版で良かった。

テレビ黎明期の時代に「視聴率のため」にキングコングを日本へ連れてこようとするテレビマンをメインに置くの凄いね。スポ
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モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

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東宝特撮ってよく考えたら難しいよね。『モスラ』はなかった事にしつつゴジラは過去にも出て来てる世界って、中途半端に複雑じゃない?

『モスラ』同様、あくどい人間たちが金儲けに走る姿を厭らしく描く。本多猪
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モスラ(1961年製作の映画)

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モスラは優しい怪獣という立ち位置だと思ってたけど、めちゃくちゃ人死んでるしちゃんと怪獣だった。

フランキー堺がとにかく最高で、彼の魅力が映画の推進力になってる。モスラが孵化するまで50分かかってるの
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バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

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あまり原恵一にこういうのは求めてないんだけど。本人も別に乗り気じゃなさそうだし。

面白い映画ではないけど、嫌うほどでもないから要するに中途半端なんだろうな、失敗作として。丸尾みほ脚本とそもそも相性良
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ゴジラ(1954年製作の映画)

5.0

久しぶりに観直した。やっぱ怖い。一番怖い映画かもしれない。

観る度に思ってるかもしれんが、特撮のクオリティ凄過ぎるな。ミニチュアのリアルさとか作り込みに毎度驚いてる。序盤のゴジラが出て来るまでの怖さ
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

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「ナチといえばゾンビ」を標語にしてる人たちの映画。どっちかというと「超人血清を作ったのがドイツだったら」みたいな感じ。

冒頭の空挺部隊残酷絵巻からヒロイン登場あたりまでの第一幕目は楽しい。人が肉塊に
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イメージの本(2018年製作の映画)

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いやー、なるほど、うん。とりあえず映画観た後「イマージュ!」って叫んどいた。

『映画史』どころか70年代以降の作品さっぱり観てないくらいのゴダール弱者です。ゴダールが言ってること理解しようなんざ最初
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

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ピーター・バーグが何作かに渡って作って来たものをギュっと一本にまとめたみたいな。何で日本だけでヒットしてんだろ。

ジェラルド・バトラーものっていうジャンルは確率してるのかな。大統領助ける系映画。ただ
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ママと娼婦(1973年製作の映画)

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不眠で劇場行った結果半分くらい寝て、帰りにビデオ借りて来て観直すという元も子もなさ。でもこの映画に合ってたかも。何やってんだ俺感。

何だか分かるような分からないような意味深な言葉を投げ合い続ける男女
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やくたたず(2010年製作の映画)

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なんか初めてジャームッシュ観た時の事とか思い出した。雪原と学ランのコントラストが泣ける。

三宅唱が描きたいのは「あいつらが居たあの場所」の共有であって物語やテーマにはないってのがこの頃から一貫してる
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ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

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とにかく異常な情報量が異常な速さで展開して行く。異常に面白い。

映画が始まってロザリンド・ラッセルが新聞社のオフィスを通ってケイリー・グラントに会うまでの間でもう過剰。冒頭の編集長室の時点で電話を使
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