拓馬さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

拓馬

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ウォーリー(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロボットにここまで感情移入すると思わなかった!
ピクサー良い映画作るね〜!

冒頭のイヴの飛行シーン、母艦が帰路に着いて監視の目から外れた直後、仕事そっちのけで悠々自適に大空を飛び回り始めたの、最高に
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.2

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あらすじを読んだ時「アダムとイヴ」的なノリで描く、純愛SF映画かなーと予想してたけど、蓋を開けてみれば倫理観皆無の非人道的行為から成る胸糞物語で、とてもじゃないが見てられなかった。

オーロラが孤独の
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セブン(1995年製作の映画)

4.7

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一切のネタバレなしで、前評判も全く耳に入れてなかったのが功を奏した。
あまりに美しい物語構成に、快楽が頭から突き抜けるような極上の映画体験だった。

「ヘミングウェイはこう書いている『世の中は美しい、
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.1

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本作品、下手をすれば大バッシングを受けてもおかしくない内容だったと思う。

しかし、障害者健常者問わず、各々が抱える苦悩、心の傷に大小はないと、全員に等しくフォーカスされる展開は全く嫌味を感じなかった
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.7

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邪な目的で大変失礼だが、キャプテンアメリカ以外を演じるクリスエヴァンスを摂取する為だけに本作を見た。

「アーア!この仕打ちは大声出してブチギレるぞ!行けキャップ!笑」

と思わず鼓舞したくなる酷い描
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

3.7

クレヨンしんちゃんの映画で不動となる2作は、大人帝国、戦国アッパレだが、次いで3位に位置付けする、むちゃくちゃ面白い映画だった。

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.4

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映像面でいえば、ジェシカジョーンズ制作にも携わっているSJ・クラークソン特有の、ジワッとした脂汗の滲むような質感表現は流石であった。

本作のヴィランもキルグレイヴを想起させる、他作品には類を見ない圧
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

現代の映画概念とは全くの別物。

富豪から貧民、軍人平民問わず、唯一の娯楽と表現しても大袈裟でない物が映画だったんだな。近代の娯楽価値とは万倍違う。

物音一つ発さず行儀良く映画見てる現代が異質に見え
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

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人生の転換期をフィルム越しに描いてるのが響いた。
スピルバーグ氏の感受性の成熟度と自作映画のクオリティがイコールとなっていた点も印象的。

父親は映画作りを「趣味」程度にしか捉えられず否定する事で、子
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

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齢38歳にて遅咲ながらも大躍進を遂げたコメディアン。
そのやり口は公徳心の欠片もない炎上商法であったが、売れさえすれば過程なんて全く関係ない。
まさに現代エンタメの縮図であると感じた。

異常な行動の
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今思えばこの作品をきっかけに本格的に映画に興味を持ち、監督に関心と、畏怖と感謝の念を抱くようになったんだと思う。

撮影技術は何一つ理解できないし、物語構成も素人が汲み取れる範疇を大きく外れすぎている
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

例えば本作が烏野vs音駒、もっと言えばハイキューの映画じゃなかったとしても同じ評点をつけてると思う。

テレビで見るバレーは勿論定点のみだが、本作はコート全体を360度旋回させながら見せるので臨場感が
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

黒鉄のサブマリンを見る為だけに必要最低限の作品を仕方なく見た事あるぐらいでコナン作品の知見は全くなかったけど、前評判全てを度外視して何の気なしに見てみたら驚く程面白くてビックリした。

モノクロ演出、
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

実話ならではの胸糞が生々しすぎる。

ビジネスに押し潰される寸前の危機的状況をアツいブロマンス劇場で打開する!
そんな王道的作品なのかなと期待したけど、視聴者が映画に求めるご都合展開なんか皆無でこれが
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

黒人迫害、及びマイノリティへの差別問題を大きな土台とし、本作のメインテーマである挑戦を骨組みに用いた一見シンプルな映画。
だが「何もせず手を束ねてるのは許せぬ罪」とまで表現する強烈なメッセージ性にはあ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ミュージカル映画なので基本ポップな雰囲気を軸とした進行だが、男尊女卑、人種差別、理不尽な婚姻制度、性的暴力、あまりに重苦しい内容にドン引きした。

イエスキリストの赦しについて深掘りする良い機会だと思
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

本作を見終えて1ヶ月程経つが、未だに記憶の中に深く根付いてる映画。

容姿が醜い事を自覚し陰で生きるカジモドが、歌う時だけは力強くエネルギッシュに、圧倒的な声量で自己を表現してるのが良い。普段とは対極
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

星が願いを叶えるのではない、本当に大事なのは努力というテーマ、最新作ウィッシュに通ずるものもあり、ディズニーが映画を作る上での一貫した意思のようなものを感じた。

友人は最序盤恐らく嫌味な奴ポジション
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃訳も分からずしょっちゅう歌う、というより叫んでたパート、シンディローパーの真似してたんだなと笑ってしまった…笑

お恥ずかしい話教養が全くないので、アフリカの飢餓問題に焦点を当てた、それも慈善
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タバコや酒はカッコ良い、頑張る事はカッコ悪い、早く大人になりたいと当時背伸びしてた自分と重ねてしまい浸り込んでしまった。

心の奥深くに鎮座し続ける10代の頃の葛藤を、大人になった今ここまでリアルに刺
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.3

ファッションや絵面の質感、詩的な表現は結構好きだったけど物語は好みじゃなかった。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

父親が俺の為だけに歌ってくれと娘に求めるシーンに強く心打たれた。

言語能力を習得する以前に、幼少期よりも前から失聴してる人が音楽という文化に理解を示せる訳がない。
実際娘のコンサート中も晩御飯はパス
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

2.8

俳優の演技力が大きく評価されてる映画。
上映時間2時間も要らない。退屈すぎて途中危うく寝る所だった。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オトナブルーの商店街ライブから始まり、ゼルダのブレスオブワイルド、花束みたいな恋をした、溺れるナイフのくだり、マルジェラ引用、ギャルの裏ピ等、流行りを只々羅列してるだけのギャグセンス皆無すぎるガチ萎え>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

原作が大好きなので期待して劇場まで足を運んだけど、良くも悪くも普通、特別視できる映画ではなかった。
クオリティに関して非難する点はないけど特筆点もない、山谷のない平坦な映画という印象。

背景解説や各
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

視聴者側の境遇や生い立ち次第でレビューに大きく差が出る内容なのでは、という感想。

なんだか映画を観てるというよりセラピーを受けてる感覚に近かったな。

心に残るものは確かにあったが、総評的に自分には
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ストレートな王道アメコミなのに日本のアニメ文化にリスペクトを感じられる、観ていてとても気持ちの良い映画だった。

アニメーションというよりは2Dの落書き、なのに色彩豊かで奥行きのある3D表現に近い映像
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.2

チャゼル氏、この映画の影響モロに受けすぎてて笑う。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画に興味を持つきっかけとなった自分のルーツとなる作品。
当時付き合いで劇場まで足を運んだが、本当に身体の芯から震えた。
この映画の衝撃を超える作品には後にも先にも出会えないと思う。
人生最高の映画体
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バビロン(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

世間では激しく賛否の分かれる映画らしいけど自分は大好きな部類だった。

特にマーゴットロビー役ネリーの一生は深く刺さった。
破天荒で奇天烈で、自由奔放な演技を評価されていた時代から一変、立ち位置、セリ
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.5

あまりに良すぎて言葉で表現できない。
映画が趣味で良かったと心から感じられた。
やめたはずのタバコが恋しくなった。

プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

大好きなノーラン作品に加え、ヒュージャックマン、クリスチャンベイル、スカーレットヨハンソンという鬼豪華キャストに釣られて視聴。

確かにラストシーンには度肝抜かれて魅入ったし、確認、展開、偉業、この3
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

会話パートからは展開予測が全くできず強烈な緊張感、プレッシャーを断続的に感じ、アクションパートからは圧倒的暴力からくる各キャラへの信頼感に緩和的要素、安心感を強く感じた。
普通は逆だと思うので不思議な
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