オオハラメグさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

2036:ネクサス・ドーン(2017年製作の映画)

4.0

やはりジャレット・レトの人選が凄く良い。リドリー・スコットの息子さんが監督らしいけれど、長めに回すことでスローに張り詰める緊迫感を持たせる演出に父親の影響を感じた。

ブレードランナー ブラックアウト 2022(2017年製作の映画)

4.2

サイドストーリーなのに監督も作画も豪華過ぎる。音楽もフライングロータスだし普通に映画化して欲しい内容。ちゃんとオリジナルの世界観のリスペクトも感じられるし分かりやすく死ぬほど良い。

2048:ノーウェア・トゥー・ラン(2017年製作の映画)

4.0

サイドストーリーなのにセット演出から役者の演技から作りが良過ぎる

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.6

卒論でお世話になったブレードランナーと並び修論でお世話になるであろう作品、見返したら物凄く愛着が湧いてきた。
バザンやエイデンシュタインの映画論を勉強しながら映画を観るうちに、自分は長回しが好きなのだ
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.4

弱さを内包する自分に向き合うこと、大人になること

言いたいことが多すぎるけれど今回に限っては感じたことを共有したくないです!あと5回ぐらい観たい

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.8

いつだったか観た。前半の入り込めなさに少し寝てしまったけれど、空気感としては好きだった覚えがある。何故か体力を使った。

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.4

エドワードヤンにとって映画は人生を共有する手段であって、ここに登場するキャラクターのほぼ全員は彼の人生の一片を何処かしらから切り取ったものなのだろう。

一度世俗から離れようと、夢に逃げようとするもそ
>>続きを読む

フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.0

劇場行けなかったのが個人的に悔しかったので大学でLDを借りて観た。初めてLDの映像を観たけれど、画質が粗くて、船が波に揺られている映像が多くて、かつ座っている丸椅子が不安定だったので途中酔った、、、寝>>続きを読む

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.2

線路のやつ、友達の父親が若い頃ワレルカと同じことをしてしらを切り続けた話を思い出した。なんでここで思い出せる話があるんだよ…。
1人の子供として素行悪い感じをやりたいワレルカと、それを助けてあげる懐の
>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.2

満腹状態かつ晴れた日の昼下がりに観たので見所とされていた10分以上の長回しカットで気持ちよく寝てしまった。でもそれぐらい前半の自然の描写が心地よかった〜

自然、開発、歴史、ステレオタイプ、若者の元気
>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.8

80年代さいこ〜映画。
ティーンの視野の狭さからくる悩みは普遍的だけどそれを経てアイデンティティを見出し、大人になるんだろうな。会話劇としても普通に良かった。これ舞台とかでやってもかなり良いだろうな〜
>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.5

撮り方にしても、音の使い方にしても、演出にしても、独創性にしても、こんなにも分かりやすくべらぼうに巧い人って知る中ではリンチぐらいだな

不気味だし割と意味不明だけどめちゃくちゃ面白い。あとセックスの
>>続きを読む

ひかりのまち(1999年製作の映画)

3.5

ストーリー自体が割合現実的というか、激しく幸せにも激しく不幸にもならない感じなので、登場人物の感情の描写があっさりしているのが逆に良かった。とはいえ普通にストーリーも面白くて、女の子が女子会で噂話とし>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.5

最近やたら体力を使う映画ばかり観ていたので、スッキリと泣かされたのが息抜きとして良かった。死後の地獄とか三途の川とか四十九日とか、日本が仏教圏にあるから分かりやすかったんだろな〜と思いつつもそのビジュ>>続きを読む

アダプテーション(2002年製作の映画)

3.6

チャーリー・カウフマン、二軸から一軸への転換だったり前半と後半でストーリー分けてたり、理想と現実がナチュラルに折り混ざっていたり、なんなら主人公が醜く陰気なカウフマン自身だったりと終始とことん捻くれて>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.2

主演の俳優さんの演技に解釈が伝わってきて良かった。

教育で人は変わることは確かにあるけれど、知ることで人の考えの全てが変わるわけではないし、変わったとてその根底にある土台の存在は否定できないのだと思
>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

自分の心の中でこれは核心だと思っていたものが実はまだ外側で、本物の核心はさらに深くに存在するということを自覚してさせられたような感覚になった。
自分が好きなタイプの映画だとなんとなく予感して観たけど正
>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.6

完璧過ぎるので何度も観てる。いつ何度見ても死ぬほどかっこいいんよな、ヒッチコックは人類の宝や、、、

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.3

ウォンカーウァイがアジア以外を描いたものを初めて観た。かっこいいところが山ほどあってもうウォンカーウァイは美しく撮る以外知らないのでは無いかと思うほどだった。

それにしても2人のやり取りがあまりにも
>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.2

フェイウォンまじかわいいし、トニーレオンはまじかっこええし相変わらず金城武は色男で良かった。劇中の"夢中人"が流れるシーンめちゃくちゃ上がった。やはりSNSが無い時代の方が恋愛は情緒があるね。最後の終>>続きを読む

天使の涙(1995年製作の映画)

4.2

絵が全カットウォンカーウァイ印で良かった。鏡やテレビ画面の映し方が狙って工夫してあってとても綺麗だったし、顔を大写しにしつつ背景からもピントを外さずに撮る手法が演出として効いていたと思う。

ただ描か
>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

3.5

BLMがあれば逆差別も存在するし、そういう難しいところにあまり他所から下手な意見は言えないけれど、とにかくやりたいことをペースを乱さずにやり続けて虎視眈々とチャンスを狙うエミネムかっこ良すぎたな。バト>>続きを読む

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

4.5

様々なアーティストやクリエイターに"why are you creative?”と聞き続けるあまりにも贅沢な記録映画。

クリエイティビティを追求することに一生を捧げてもいいと思える私にとっては心地良
>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

4.0

個人的ジョセフ・ゴードン=レヴィット鑑賞キャンペーンその2。やはり彼の演技絶妙でいいな、、、!

スノーデン氏の一連の出来事について、彼が今ロシアにいることぐらいしか元々知らなかったけれど、なかなか興
>>続きを読む

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

3.6

個人的ジョセフ・ゴードン=レヴィット鑑賞キャンペーンその1。

ガン関連の主題なのもあるけど、主人公が気持ちを隠すタイプの性格だったのが少し凶と出てた気がする。ずっと温度感が低くて観ていて傍観というか
>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ 最後の5年間(2017年製作の映画)

-

ボウイ、やはりいつまでも私の憧れの存在であり続けると思う。

冒頭で彼が「創作を始めた理由は、自己表現によって自分や社会との関わり方が分かるからだ。」みたいなことを言っていて、なるべくしてアーティスト
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

パパが年齢の割にネットに強いタイプの人で良かった〜^_^な映画。
SNS全部見られんのしんど、とか思ってたけどそれが自分の人生の明暗を分けるんなら話は別です。とはいえ警察の捜査ガバガバそうだけど大丈夫
>>続きを読む

嗤う分身(2013年製作の映画)

3.8

どう解釈しても辻褄が合わないことがある気がするし、話の筋の理解が難しい。
更に画面に陽の光が挿すことは一瞬たりともないので全体的に画が暗く、そしてどこか設定も不自然で気持ちが悪い。
暗い割に緑を基調と
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

今年一の傑作に出会ってしまったような気がする。あまりにも緻密で美しかったので、書きたいことがかなり多くなってしまった。無為に、生きてて良かったと思ってしまうほどに本当に好みの作風だった。

この映画で
>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

4.6

あまりにも完成度が高い、、、こんなものを地上波で無料で観れてしまっていいのかと思う程に素晴らしい作品だった。
全ての要素に文句が無いというか、私は本当に好みだったのでこのレビューでは私は全肯定しかでき
>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

スーサイドスクワッドより全然良かった!

女は男しか殺さないところとか、男に依存しない自立した女が活躍するところとか、ガールズエンパワメントの方針をガチガチに固めてあって、そういう意味でかなり吹っ切れ
>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.9

卒論からの現実逃避映画。
正直ストーリーそんなに面白くねえ〜〜ってなった。まじで脚本がショボい。途中で観るのやめようかと思ったぐらい。
戦闘方法も別にヴィラン感無いし、カーラデルヴィーニュの演技は微妙
>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

4.1

前情報何も入れずに観て良かった。脚本がどこかエターナルサンシャインに似ているし、やはりこういう細かく伏線を張りまくる手法の映画が私はかなり好き。
トムクルーズが自分の美醜で自信や心持ちが変わる様子はハ
>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最初のひとカット目から画が綺麗で気合入ってんな〜って思って観てたら割と序盤から驚く程の速さで展開が進んで気付いたら終わってた、という感じだった。
起承転結めちゃくちゃ分かりやすかったし、その継ぎ目が本
>>続きを読む

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

4.1

夢現で睡魔と戦いながら観て正解だった気がする。観終わった今、"突き詰めれば自分がどこで何をしているのかは分からない"という疑念の存在に想いを馳せてしまう。

デジタルペインティングを使った映画は多分初
>>続きを読む

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.3

個人的にグランドブタペストホテルと並ぶぐらい好きだった!キュートな海洋生物も夢のある船も、異世界みたいな個性的なファッションもすごく好みだった、観ててワクワクしたな〜やはり単純に私は海とか水辺が好きな>>続きを読む