亜硝さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

亜硝

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あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだこの脚本 やっぱすごすぎる

あれだけ好感を持ってたX卿を殺した相手を好きになるわけないだろ、とか脱獄したあと唐突に復職?とかモヤモヤするところは多いんだけど、それでもこれは良くできてますね
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深夜の告白(1944年製作の映画)

4.4

保険屋の男が顧客の女と組んで保険金詐欺を企てるも、同僚の男に怪しまれピンチに……という話

文章にすると大した話じゃないのにいちいち描き方が上手すぎて序盤からラストまでグイグイ引き込まれてます。観客の
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キャリー(1976年製作の映画)

3.0

豚の血のバケツがひっくり返されるところとか、お母さんが包丁持ったまま十字切るところとか面白かったです あと先生の課したよくわからない罰とかも

お約束を作り上げてた時代のものなので展開はまあお約束とい
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ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

他人の人生を生きることも、信仰に全てを委ねることも否定したうえで、じゃあ自分の人生を生きることを肯定するのかと思えば、最後には全て死が訪れるから同じだよ、と全否定していながらも、いや、むしろ死を肯定し>>続きを読む

ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ケーブル・ガイというネーミング
友達が欲しいというピュアな動機
なによりジムキャリーの気持ち悪い演技、素晴らしい(髪型も相まってなぜかピエール瀧にみえる)

レストランで戦ったり、カラオケで歌ったり、
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

洒落っけ満載ですね
ここでこういう音楽流す!?という困惑が定期的にきますね。かっこいい〜
カメラワークとかも絶妙にイケてるんですよね。特に小物のクロースアップの画は好きなので嬉しいですよ

迫りくる黒
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プライマー(2004年製作の映画)

2.9

ただでさえ時系列がぐちゃぐちゃするややこしいストーリーなのに、そこに妙にわかりづらい説明、演出を掛け合わせて出来たバケモノみたいな映画でした

考察等々それなりに盛り上がってるようですが、たぶんこれ知
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ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2003年でもジムキャリーは相変わらず四肢がよく動くしモーガンフリーマンは相変わらず意味深なこといってて安心感がありましたね
というかこれ2003?なんかビジュアル的に90年代とかの感じだと思ったんだ
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アーノルド・シュワルツェネッガーのSF超人ヘラクレス/アーノルド・シュワルツェネッガーのヘラクレス/アドヴェンチャー・オブ・ヒーロー(1970年製作の映画)

3.3

何もかもがチープでグダグダのE級映画だけど、ぜんぜん一周回って面白いと呼べるくらいの出来になってると思いますよ
これはもうシュワルツネッガーの存在感のゴリ押しですね

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

サイコ少年がなんとなく人を殺して両親が頑張って隠蔽しようとするも、逆になんとなく密告されて終わる話

初見はなんじゃこりゃ、『異邦人』みたいなものか?だったけど途中でやたらとテレビを垂れ流すカットが入
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

観終わったあと本当に気分が悪いし、好きと言えないんだけど、むちゃくちゃに出来が良いですね……
特にデュポンがもう観てて辛すぎる
母親の適切な愛情と承認を受けて育つことが出来ず、それでも諦め切る事ができ
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずいい出来ですね
パディントンも都会の生活に慣れてきたのであまりトラブル起こすこともなくなり、刑務所に舞台を移したのは良かったと思います。だいたい刑務所モノって度胸や能力で一目置かれるようにな
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パディントン(2014年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

これはめちゃくちゃに出来が良いですね……
まずパディントンのデザインが素晴らしい
赤い帽子に紺色のコート。カラーリングが完璧ですよ

そしてブラウン一家が全員いいキャラして、これがもう絶妙なバランスな
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

たまんねぇっす
ガチで死人出てる?のがどーしても引っかかって仕方ないし、そしてわりと後半の脚本はズタボロ(ホームレスのおっさんどこ行った?)なんだけど、それを差し引いてもめちゃくちゃ良かったです

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おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

まさかの密室劇 夫婦たちも帰りそうで中々帰らないし、まさかこの部屋だけで終わらせるとは思わなかった

誰が誰の味方なのか、揺れ動く様が見事。てっきり夫婦がチームになって戦うのかと思いきや夫婦同士も内輪
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

新興宗教の教祖としてでなく、1人の人間として居場所を与えてくれたマスターへの敬意
マスターはマスターで自由な男ホアキンに憧れも示す
住む世界は違ったけど確かに友情があった……
ということなんですかね 
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

評価は1と合わせて
1の方が語り口がシニカルで映像的にも悪ふざけ全開だったのに対し、そういうのはちょっと落ち着いてます

しかし第8章「THE GUN」が素晴らしすぎましたね。いきなりノワールに突入す
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

健気なティーンエイジャー、たまりませんね
かつての憧れを実現しつつ、苦手だったものも受け入れられるようになるという止揚が結論になのは非常に心地よいです。初期衝動を大事にしつつも、優しい人間になっていき
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

2.6

レ・ミゼラブルと同じ理由でなんだか肌に合わないんですよね……
実在の事件ということを意識すると楽しんでいいのかなんなのかどういう姿勢で観たらいいのか分からなくなるのかもしれない

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.5

話の筋としては大したことしてないのに細かいユーモアや表現が良かったです
豆腐にめちゃ美味しい醤油をかけて食べてるみたいな感じ

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.8

観る快楽
本当に唯一無二ですね
台詞や映像表現がカッコ良すぎて脳が脳汁のプールで泳いでました たまんないですね
話の内容にはそんなに気持ちが乗らなくてもセンスがズバ抜けてると全然いけちゃいますね

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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自由の女神の顔が飛んでくるところが一番すごい
パニック映画とPOVの相性よさを再確認できました

あとはまあ次々と仲間がやられていく典型的な内容という印象でした

ビルに阻まれてなかなかモンスターの全
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

基本的に出てくる役者は夫婦2人だけでずーっと森でなんかワチャワチャやってましたね、なんとミニマルな。

脚に砥石付けられて穴の中逃げてカラスを殴りまくるところギャグ?よくわかんなすぎて笑っちゃいました
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ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中央に線が引かれた印象的な舞台……
集いしはどこか謎を秘めた登場人物たち……
なんて面白そうなんだ……
そして実際、前半はめちゃくちゃ面白いです

ショットガンによる射殺事件を繰り返し様々な人物の視点
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鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)

3.0

いかにも漫画原作っぽいキャラがたくさん出てきますね。ナイフおじさんすき
トイレで壁一枚隔てた睨み合いのシーンが一番面白かったです

後はあんまり琴線に触れるとこなかったですね……やることやってる気がす
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

1.5

物を1日1つだけ持ってくるシンプルライフ自体は50日目くらいで本分を終えて、後はあまり面白みのない一般男性の生活をダラダラ見せられるので尻切れトンボ感が強くて微妙でしたね 週一の方が良かったんじゃない>>続きを読む

マンダレイ(2005年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

脚本すご 気持ちいい〜

舞台装置の目新しさがない分ドッグヴィルほどの体験は期待してなかったけど、脚本のメッセージ性はクリアだし伏線も多くかつ回収も丁寧なので、非常に口当たりが良く、洗練されている印象
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.2

バトルスーツかっこよ〜
卒業制作(22歳)でこんなもの撮れるのか
嫉妬しちゃうね……
北野武が大絶賛してるらしいが、わかるな

青春観のジェネレーションギャップは意外と分厚く、乗り切れない部分もあった
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天空の草原のナンサ(2005年製作の映画)

4.7

環境を観る映画です 大好きだ……

映像綺麗すぎるし犬も子供もかわいかった
ゲルの解体シーンが物凄くワクワクする
女の子だと思ってた下の子が転げたときに普通にチンチンついてたところも面白かった

あと
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ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008年製作の映画)

3.1

両端が切られた短い縄が釘で打ち付けられている作品を見た人がこれはなに?って尋ねて「意味はない、視覚的なものだから」って返したところがすき

自分の家にもミニマルアートが足りない気がしてきたな……

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FRIED DRAGON FISH(1996年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

たまんない プーがよすぎ
騒がしいけどきちんと仕事は有能にこなすキャラっていいですよね……
それにナツロウがギャグレベルでキザなのがいい
「人殺すのに二発かよ」とかクラシックは寝そべって聴くとよいとか
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カレ・ブラン(2011年製作の映画)

2.0

DVDジャケットがカッコ良すぎるし雰囲気も好みっぽかったんだけどな
最初から最後までやりたいことがよくわかりませんでした

ベランダから飛び降りた時に「安全のためにエレベーターを使用してください」って
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

衝撃的 3時間が全然苦にならなかった
センス抜群の実験的手法と作品の主題が見事にマッチした傑作でした 

プロローグの町の紹介だけそういうのでやるのね、と思ったら1章に入っても壁がないままだったので嘘
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ビデオ屋のビデオが全部消えてしまったから自分たちで撮るって話の発想が面白いし、最後の方は街のみんなでオリジナル作品を作って危機を救おう!という話の筋がとても良い

昼に夜のシーンを撮影して顔がネガ反転
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