ローズバッドさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ローズバッド

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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます


今の日本映画の悪い例、観客をなめてる

映画製作に関わっている人達は、自分なんかより、ずっと頭の良い人達で、ずっと作品の事を熟考して作ったのだから、つまらない作品にも、それなりの考えがあるはず。
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

5.0

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ドスケベ・ディザスター・鎮魂ムービー


亡くした人を想い続ける気持ちが、すべての発端であり動機付け。
叔母さま【南田洋子】は戦争で亡くした夫を待ち続け、オシャレは亡くなった母親を想い続けている。
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

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人間は「正しさ」「正しくなさ」の表裏一体


観客の予想を裏切っていく物語のひっくり返しが、すべて、3人の主要人物の「正しさ」と「正しくなさ」のひっくり返しとなっている。
つまり人間の表裏の両面を描
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

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童貞よりキツい、処女のこじらせ


●松岡茉優の躍進

誰もが、彼女の圧倒的な存在に魅了されるだろう。
今年度(or 来年度)の邦画主演女優の賞レースの最有力候補になるのは間違いない。
演技の巧さに
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悩ましき男たちの肖像(2009年製作の映画)

4.0

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身につまされる…セックスコメディの秀作

ハンガリー映画、74分。
邦題『悩ましき男たちの肖像』のとおり、悩ましく情けない男たちの、セックスにまつわる小咄。
相当な低予算だと思うが、かなり笑えるセック
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

2.0

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エピソード9の結末を勝手に考えてみる↓

次作のep9は、物語の一応の締めになるわけだが、本作で「フォースは皆のモノ」「命を大切に」という2つのテーマが立てられた事から考えて、結末はこれしかないと思う
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.0

抱かれるより、殺されたい。

諸々のアイデアは確かに楽しい。しかし、画が“キマって”ない。バキバキの幻想に飛ばして、キチガイにさせてほしい。世界中のファンは、ヤバいドラッグMOVIEディーラーを、カル
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

2.0

阿久悠が観たら怒るだろうな

世評が高いので期待して観たが、ハマらなかった。なんでだろうと考えてみたら、単純に音楽の趣味が合わないからだと気付いた。劇中で作詞作曲された、心地良い軽いポップスが好みじゃ
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.0

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「天才子役」に置き換え可能


王道の「家族の崩壊と再生」を描くストーリー。
「数学の才能」は、それを転がすためのモチーフであり、他のものに置き換え可能。
「家業の跡を継ぐ?継がない?」でも「不良の
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

2.0

パンクが次世代を語ったらパワーダウンでしょ

理屈を通す気はないし、理屈で語る気もない、物語も演出も。要するに、「のれるか?のれないか?」だけが問われているように思う。僕は、まったくのれなかった。冒頭
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

4.0

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サスペンス、ミステリー、ホラー、展開の妙


午前十時の映画祭。’55年のフランス映画。
作中で「ネタバレ厳禁」の忠告がされた最初の映画らしい。

汚れた水面のクロースアップのタイトルバック。
寄宿
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吉原炎上(1987年製作の映画)

5.0

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地獄めぐりへの耽美の視線


昨今のせわしない映画にはない、豊かな映像と、人間の業の深さを堪能できる、今後も廃れる事はないであろう傑作。

見事な遊郭のセット、明治後期の和洋折衷デザインの美しさ。
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

2.0

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話はさておき、見た目が退屈じゃないかな?


あまりの世評の高さに、あわてて最終日に駆け込んだけれど、正直、そんなに面白いのかな?
脚本に面白さの比重のほとんどがあるタイプの作品は苦手かもしれない。
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

4.0

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インディーズ作品の拡げ方と結び方


「ケツの穴に口を繋いだらメッチャおもろいやん!」という閃きから始まった『ムカデ人間』シリーズ。

『1』では、インディーズ作品らしい、まだ拙い表現ながらも、斬新
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

5.0

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わりとマジで感動作だと思う。

チビ、デブ、ハゲ、ブサイク、メガネ、コミュ障、喘息、変態、パパから性的虐待、ママから精神虐待、裏返しのマザコン、ご近所になめられ、仕事場でなめられ、ウンコたれ、自閉症
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.0

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「美しさ」より「楽しさ」のヤンキー気質?


本年度「町山大賞」と聞いては、観ないわけにはいかない。
最近観た映画の中では、一番笑った、全編ニコニコ。
被害者遺族も加害者も現実にいる話ではあるが、
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

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冨永監督の感性が、今一番好きかもしれない


冨永昌敬監督の過去作『ローリング』の、なんとも言葉にしづらいヘンテコな「感性」が、ドンズバでハマったので、『南瓜とマヨネーズ』を楽しみに観に行った。
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『このニュータウンの片隅に』

ある人の暮らしのディテールを丁寧に追うことにより、歴史や社会、そして未来を考える。
「世界の片隅」から「世界」が見えてくるという、まさに『この世界の片隅に』と同様の作品
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天国と地獄(1963年製作の映画)

5.0

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キレキレ・ハイコン・パンフォーカス &動き

日頃、自分が、キャッキャ言って喜んで観ている「映画」が、本当に「映画」と呼べるのか?ごみレベルじゃないのか?…という疑念を持ってしまうぐらいに、格が違う画
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.0

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ユン・ガウン監督に要注目、まちがいなく世界的な映画作家になる。
長編デビュー作とは思えない、とんでもない才能と実力に驚かされた。
是枝裕和監督から影響を受けたらしいが、はっきり言って「子役を輝かせる演
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

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考えあぐねているうちに、頭が混乱している。
適切な単語の選択、整理整頓が出来ているとは思えないが書き記しておく。

『パターソン』は、この世界にある無限のディテールを、詩という言葉の形で捉えようとする
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

ボルト&ナット、スクラップ&ビルド

TV初放送で久々の観賞。白熱した賛否の議論も収束した現在、あらためて観ると、やはり傑作だと再認識した。邦画最大のコンテンツ「ゴジラ」に、「一般の大人向けで大ヒット
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.0

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『神様なんかくそくらえ』に、この世で生きる事が嫌になるような衝撃を受けたため、楽しみにしていたサフディ兄弟の新作。

舞台はNY、貧困の生活の中で、金を工面するため次々と犯罪を犯す。
顔面の超クロース
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

2.0

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ベタベタな映像イメージ。才気と凡庸。


才気走った要注意の若手監督・二宮健のウワサを聞きつけ期待していたが…。

現実と幻想をごちゃ混ぜ、時系列もシャッフル、手法自体がすでに手垢まみれのなものでは
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.0

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僕もルーザーズ・クラブに入れてくれよ〜!

各々の子供が抱える問題を提示 → 恐怖シーンとなって → なぜか子供は近寄る → ばーん!クラウンでした! → とりあえず逃げると助かる…の流れで多数のキ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『Yo!ブラザー!なんで白人のポリ公どもが、オレら黒人を目のかたきにするか知ってるか?
奴らの嫁さんが、寝言で「あぁ〜ん、やっぱり銃は白じゃなくて黒だわぁ〜♡」って言うからさ!』

ハイ。この映画の内
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アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

良くも悪くも「レズビアン・セクスプロイテーション映画」といった感じ。
映画評論家の松崎健夫さんが「“男なんていらない”が世界の映画の潮流になり始めている」と語っていたが、まさにその系譜だろう。
特に本
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


「father」から「mother」そして『her』


にわか者なりの長文レビュー。
前作は『攻殻機動隊』などのフォロワー作品により完全に一般化してしまったSF要素よりも、なじみの薄い「ハードボイ
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

4.0

オープニング1分間の完璧さにビビった。

小学生が描いたような車のイラスト。タイトルきらーん。
ぶおぉぉぉん。ぶおぉぉぉん。エンジン音。
アメリカ国歌のブラスバンド演奏。
トランペットの超クロースアッ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.0

リアルタイム政界再編の風刺!全員政治家!

これは、安倍首相の9月28日の衆院解散から、たった1週間で撮られたという、天才・北野武監督による政治風刺ヤクザ映画である。…なんて大ウソを書きたくなるほど、
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます


面白がり方がわからない…

なぜか黒澤清監督作品は、今まで観たことがなかった。
「クセが強い」作家性だというウワサは、つねづね聞いていたのだが、初体験の本作、ウワサの「クセ」は随所に感じるが、その面
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます



冒頭の出勤シーンだけで、物語すべてを暗示



ヒラリーが敗れ、初の米国女性大統領の夢は先送りになり、トランプが大統領に就任し「分断の時代」と言われるようになった現在。
最も必要な大真面目なテーマ
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます



期待外れも仕方ないけど、一応、擁護します。


本作は『新感染』の前日譚を描くために作られた、という誤解が生まれているように思う。
そのように宣伝されてはいるが、正確には、先に本作の制作が進んでい
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます



志しは高いがマジメすぎ!もっとエロく!もっとギャグを!



エロが題材の映画は大好物なので駆け付けたが、初日の入りは20人程度。
「障害者の性愛」という今日的・社会的な題材を通じ、「本当の愛とは
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


松本人志映画が成功してたら、こんな感じ?



とりあえず、予告編もオフィシャルHPも見てはいけません!
劇中のギャグネタが、懇切丁寧にバラされています!
出来ることなら、ポスタービジュアルも薄目で
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.0

クストリッツァ監督について考えるのなら、旧ユーゴスラビアの辿った戦争の歴史抜きには語れないことは解っていても、ちょっと調べてみたところで、複雑すぎてまったく僕の頭には入らない。
でもクストリッツァの映
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