yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.1

ボニー(F・ダナウェイ)
クライド(W・ベイティ)

 世界的経済不況の1930年代に銀行強盗や殺人を繰り返したボニー・パーカーとクライド・バロウが命を落とすまでの逃走劇。暴力的で反社会的な内容から公
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.5

 138階の超高層ビルが落成式の日に火災、最初はボヤで消火できると思われたが、やがて炎は燃え広がり人々は逃げ場を失い消防隊にも被害が続出。
 刻々と状況が変わり大惨事に向って時が進んでいく不安と恐怖の
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女は女である(1961年製作の映画)

4.3

アンジェラ(A・カリーナ)
エミール(JC・ブリアリ)
アルフレード(JP・ベルモンド)

 女(アンジェラ)と男(エミール)が赤ちゃんほしい、いやまだ早いで延々と他愛もなく言い争う。そこに友人アルフ
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.6

 女優に憧れ夫と別れるも夢を掴めないままレコード屋の店員、出会う友人や知り合う男も良くなくいつしか娼婦となったナナ(A・カリーナ)。
 途切れる悲しい旋律、冷たく無感情なナナの雰囲気、ナナと元夫の会話
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KOTOKO(2011年製作の映画)

3.8

海をみながら踊ったあとは
息を整え耳を澄ませてみる
世界が二つ現われ迷うなら
目を閉じ空を見上げてみる
雨の中歌い体が冷えるなら
少し疲れた翼を休めてみる
怒り悲しみ、孤独と劣等感
そんなものは捨てて
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ピュア 純潔(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 話の内容も、「新しい世界に心身ともに没頭する」主人公カタリナ(Aヴィキャンデル)も今ひとつ何か足りない感じでした。写真の「純潔」も「その手で私を汚して」も理解不能。
 純粋、純潔は周りからそう思われ
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.7

 前作「檻の中の・・」で怖い場面があったので、迷いましたが・・カールとアサドの近すぎず遠すぎずの雰囲気が気になり観てしまいました。
 凄惨な光景が多くてとても辛かったです・・加害者たちの行いは若さに任
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.8

 この特捜部の二人は行動派。ごちゃごちゃ能書き垂れないのが良いですし、犯人にかなりやられてしまう隙があるのも物語に緊張感を持たせています。
 それにしても監禁された被害者の様が観ていて苦しい…歯の場面
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.9

スパーレ中尉(妻子のいる伯爵)
エルヴィラ・マディガン(綱渡り芸人)

 1880年代に実際にあった心中事件とのことですが、なんともまぁ風景も音楽も若い二人の容姿も全てが絵になっています。いくら逃げて
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.1

 白黒写真、静止画の連続。
 でも静止しているはずの写真が・・じっと見ていると今にも動き出しそうなのです。これを映画というのか専門的なことは分かりませんが、とても新鮮でした。
 過去へ未来へ時間旅行を
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.4

テレーズ(Aヴァリ)
浮浪者(Gウィルソン)
 1960年パリ、第二次大戦から時は経ち、人々は新しい生活を築いています。そんな中、カフェを経営するテレーズは、店の前を通りがかる浮浪者を見かけ、その彼が
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(1961年製作の映画)

4.1

 夫で作家のジョヴァンニ(Mマストロヤンニ)と妻リディア(Jモロー)。
 夫は筆が進まない、何不自由なく暮らしているはずなのに妻の表情は不安げで冴えません。富豪宅のパーティーで別行動する夫婦、夫は富豪
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.3

 登場人物は多いですが主演も脇も素晴らしく魅力があり、一つ一つ書き出したら切りが無くなります。聞き取りにくく意味も分かりづらい早口江戸言葉も軽快な雰囲気で良かったです(役者さんは台詞覚えるの大変そう)>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.2

 良くつくり込まれていて面白いですね-。演劇のために書かれた脚本とのこと。
 はじめはただ猛暑、何がサマータイムでタイムマシンなのかサッパリ分からなかったのですが・・。あれよあれよという間に何だか良く
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カケラ(2009年製作の映画)

3.7

 ハル(満島ひかり)さえない
 リコ(中村映里子)まっすぐ

 いまこのカケラを手放して良いのか、失くして空いた穴を別のカケラで埋められるのか、見つけたカケラはこれから行く道を照らしてくれるのか。
 
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たこ焼きの詩(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 たこ焼き屋で働き続ける母(とみずみほ)、疲れている母を心配する野球少女の娘(古和咲紀)、家の中での二人の笑顔が素晴らしいです。
 売り上げが伸びて、たこ焼き屋のオーナーから「スソシ(寸志)」をもらっ
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ももいろそらを(2012年製作の映画)

3.9

 ひょんなことから友人達を巻き込み、怒って笑って泣いて喧嘩して分かっていなかったことに気がついて・・。
 平凡な毎日、突然降ってくる出来事、そのなかで犯してきた過ち、どれも自分が歩いてきた道、これから
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カノン(2016年製作の映画)

3.6

 パッヘルベルのカノン、個人的に好きなのでカノンで始まりカノンで終わる、それだけで涙でます。母親役の鈴木保奈美さんの演技が素晴らしいし。
 三姉妹は可もなく不可もなく、助け合いが微笑ましいです。ダメな
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

4.4

なかなか自然にできないこと
遠くを見つめる姿を撮ること
ありのままの笑顔を撮ること
貴方の走る後ろ姿を撮ること
いま感謝の言葉を伝えること
言葉が日々自然に重なること

(メモ)
あることに気づかされ
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赤いアモーレ(2004年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 愛の形のひとつには見えませんでした。異様な執着のように感じました。主演お二人の演技は良いのですが話の展開について行けませんでした。

 外科医ティモーテオ(Sカステリット)は一人娘が交通事故で運ばれ
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.0

息苦しい思想に抗う男
同士を裏切り町を欺く
作り上げられた英雄像
囚われれば時は進まず
忘れられる夏草の線路

 最後のタラの駅が…どういうことなのだろうかと色々想像できます。昔の道をたどることは懐か
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.5

 大人の女性に憧れる少年、働く頑固な父親と料理上手な母親、喧嘩の絶えない日々の食卓、ファシスト党は走り虚勢を張る。

 高い木に登って叫び降りてこない叔父に手を焼き、夜空と海に囲まれ涙もろくなり、やが
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世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 退廃的、3話とも終わりが近くにいます。1話目で観るのやめればよかったです・・とくに3話目は健康でありたいこの時期に観る作品ではありませんでした。

1話 「黒馬の哭く館」
 斬新な衣装、美しい乗馬、
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.9

 たしかに・・これは書けません。
 最初は訳の分からない感じで、しだいにうわぁーそうなのだなと。
 観終わって振り返れば、成立しているようでしていなかった会話が至る所に散りばめられていました。

・ト
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エール!(2014年製作の映画)

4.4

青春の翼
恋のやまい
ミシェル・サルドゥ

 フランスを笑いと感動の渦に巻き込んだ作品だそうです。映画の中で使われている原曲もシャンソン歌手も知りませんでしたが・・手放しで素晴らしいです、家族の愛と絆
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世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

4.2

 いちばん長いの「長い」は本当に長かったのです。
 内容はあらすじにある通りで、最初は軽く楽しく、高校写真部に所属する宏伸(高杉真宙) の従姉(武田梨奈) の魅力でみせていく作品なのかなと思って観てい
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あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 北と南に別れた国、離ればなれにさせられ逢えない人々、季節はうつり変わり、周りも家族も時を進めているのに自分の時間は進まない。忘れないのはあの時あの人の出かける背中が消えるまでいつまでも見送っていたこ>>続きを読む

紙屋悦子の青春(2006年製作の映画)

4.0

 昭和20年終戦間際の春、鹿児島、両親を亡くした悦子(原田知世)は兄夫婦(小林薫・本上まなみ)と暮らしています。ある日、永与(永瀬正敏)という軍人と見合いをすることになりますが、永与は悦子が好意を寄せ>>続きを読む

ラブストーリーズ エリナーの愛情(2014年製作の映画)

3.9

胸の中の霧は晴れないと思った
気づけば水面に向い落ちていた
髪を切り新しい道を歩いてみる
妹の子供が蛍を追いかけていた
思い出せない亡き子の美しい顔
全て私に似てると貴方は言った
貴方が目覚める前に私
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ラブストーリーズ コナーの涙(2013年製作の映画)

3.9

悲しみの大きさは同じだと思っていた
貴方の悲しみの正体が分からないまま
分からないから貴方の後を追いかけた
亡き子の鼻と口、顎が貴方に似ていて
目覚めたときにいた貴方は再び消えた
また二人で蛍を見られ
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復活の日(1980年製作の映画)

3.7

原作は小松左京SF小説
 ある事故で猛毒のウイルスが拡散、動物が死に、乳幼児から大人まで感染が拡大、世界で暴動も起き大混乱、南極大陸にいた人々を除き人類は死滅する。さらに1年後、大地震の影響で米英露な
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 麻雀は真剣勝負だった
 氷はあるけど節水厳守
 人のトイレ見ないこと
 目で楽しむラジオ体操
 節分の鬼役は貧乏くじ
 伊勢エビフライは巨大
 シロップかき氷と野球
 仮病で休みは良くない
 やめな
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続・深夜食堂(2016年製作の映画)

4.4

お客は意外に来るのです
常連さんも一見のお客も
羽をのばしお腹も満たす
注文にハイよ一言の店主
見守りと親切のお裾分け

 初めて観ましたが素晴らしく癒されるの一言、出演者も豪華。けっして人様の事情に
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エンドレス 繰り返される悪夢(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 時間の繰り返しを飽きずに観ることができました。
 愛する娘が交差点で交通事故死するのを何とか防ごうと、父親である外科医が何度も飛行機の中で目を覚ましては同じ時を繰り返す。
 これだけですともの足りま
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 これは難しいけど面白い作品です。主人公ドニー(ギレンホール)の一瞬で長く濃密な時間。
 いろんな見方があるのでしょうが、大切だと想える家族や恋人を失うくらいなら、自身が消え去ってでも守りたい、その瞬
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 これはこれで現実離れの世界に浸れる作品。自分だけ歳をとらないのは切ないです。男女、夫婦関係よりも、親が老いずに子が老いていく。母アデライン(Bライヴリー)と娘の姿、彼女たちの会話が新鮮で楽しめました>>続きを読む