yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.5

 イヴを演じるAバクスターが素晴らしいです、観ていて恐くなりますが。
 最初は女優に憧れる田舎から出てきた素直で謙虚な人柄…だったはずなのに次第に彼女の野心が見えてきます。憧れの女優や演劇関係者に言葉
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エストラパード街(1952年製作の映画)

3.9

 気楽にみれる楽しい作品。明るく軽快な雰囲気が心地よいです。衣装や建物の構造なども観ていて目を楽しませてくれます。家出するフランソワーズを演じるAヴェルノンは「シェルブールの雨傘」にも出演。

(あら
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偽の売国奴(1962年製作の映画)

4.0

 戦争、国境、商売、情報、利害、道徳、男女、組織からみれば人は駒にすぎないかもしれませんが…駒がいなければ動けない、駒のつながりがとても面白いです。
 情報を得るためにわざと偽の言動で周囲を欺き家族や
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.7

あの山へ続く一本道
何も考えず走りたい
誰を追うこともなく
何事にも追われずに
少し逸脱してみた道
本当の自分をみた旅
飛んだ先にみえた空

(メモ)
ノッキンオンザヘブンズドアと同じくらい素晴らしい
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読まれなかった小説(2018年製作の映画)

4.3

 家族、仕事、自身の人生、分かったようなことを言わせていただければ…とても哲学的。あらすじを読んで父子の話を想像してはいましたが…かなり重厚です。主人公が町長、女性の幼馴染み、小説家、導師らと交わす会>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.2

 楽しめましたし懐かしくもありました。懐かしさに覆われてしまい新鮮さを感じませんでしたが、Dリドリーの凛々しい姿と顔立ちは三作通じてよく保てたなと感心。
 話は以前から繋がってるようで繋がってない、繋
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.8

 ここまで容赦なく描かれると…ダニエルブレイクより凄まじくて観賞後の感想も記しにくいです。
 社会経済の浮き沈み、両親の想いと成長していく子供の想い、抗えない仕方ないと思える部分、家族とはいえ言葉を選
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.6

 主演お二人の熱演に拍手、家族生活と人生観の参考として素晴らしい作品。こどもがいるのに弁護士立ててまでここまでやりますか?でも相手に伝える術がないなら仕方ないのでしょうか…夫婦がお互い自分をもっと大切>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.6

いつかあった街並と景色
そこにあった人々の生活
失われては生まれ変わる
見守ること見続けること
できることから始めよう
ゆっくりと前へ進むこと
光があるのを信じること

 長野から都会にでてきたばかり
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.8

 ともかく懐かしいです。ターミネーター2が1991年、そして2019年はリンダハミルトンが60才前半、シュワルゼが70才前半。お二人の鍛えられた身体と貫禄が素晴らしい。
 そして長身マッケンジーデイヴ
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

 たくましいですね、望月記者。
 もうそれくらいにしておけば、普通ならそう思いますが、望月記者は手を挙げ声を上げ走り続けます。
 まぁいいかで済まさない方がいるおかげて世の中の均衡が保たれているのかも
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.2

 多くの方が感じているように歌は前作が良すぎ。今作も印象的でなかなか素敵かと。勢いがある、強く惹かれる、ハッピーエンドと分かっていてもハラハラするし泣ける、オラフは期待どおりのご活躍、観て良かったと素>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

ビートルズが消える世界
平凡と天才、良心と毒盃
冴えないものは冴えない
澄み渡るものは澄み渡る
気づかなかった道端の花
朽ちることなく残る良心
滅びることない昔の名曲
世に還されるビートルズ

 ビー
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レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

3.9

 女性指揮者アントニア・ブリコ(~1989)没後30年、映画を観るまでこの方の存在を知りませんでした。あらすじの通り、その情熱で目標に向かい突き進み、立ちはだかる壁を乗り越えて行きます。演じる女優は適>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 最後のほうはずっと泣いてました。
 軽いけど嫌みがなくて前向きな気持ちにさせられるのが素晴らしいです。
 私が観た吉永小百合さんの映画で一番古い作品はキューポラのある街。中学生の主人公を演じていまし
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楽園(2019年製作の映画)

3.6

苦しみのない世界
夢理想各々あれど
人を責め否定しても
何も成し遂げられない
得るものは何もない
理想とはほど遠い
苦しみのある世界

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

気軽に楽しめますね
一人一人が面白いです
安心して観れる中井・佐藤氏
はまり役の吉田さん木村さん
全てをこなす小池さんに感心
某Uアナに驚かされ笑わされ
爽やかでクセが足りないかな

自身の中でラジオ
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聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

4.4

 雪、泉、泉に昔からすむ白魚、風、火の粉、松明、言葉の少ない寡黙な作品。自然も人も片方に光があたることで造り出される陰影が美しいです。
 主人公の少女は自然界から産み落とされたような姿顔立ちで印象に残
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0

 清く純真、無垢とはこの事ですね。フランケンと精霊が同居する世界。
 なぜ死を迎えなければならないか。食い入るように映画を観るアナの目、この場面は5分観ていたい。寝る前の姉妹、精霊の話、この場面は10
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

4.4

 バチストのパントマイム、舞台を白衣で舞う姿に面白さ美しさ儚さを感じます。大通りは活気があり、劇場も満席活気に満ちて…バチストは夜の道ばたで目の不自由な老人と出会い、一緒に酒場へ行きガランスと再会、老>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.1

悲しくても笑っている
苦しくても笑っている
わけもなく笑っている
笑っていても泣いている

 大勢が笑っていても、違う場所では笑えない人がいる。笑っていた人を笑えなくしたい怒りがこみ上げる、良くないで
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.3

現実の世界と音のある世界
気持ちよく行き来しました
左右の目で別世界を見たい
左の目は今、右の目は過去
右の目で春、左の光景は冬
忘れていた何かを確める為
今から始まる望を感じる為
左の目で夜の雨を駆
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巴里祭(1932年製作の映画)

4.1

 若い男女の恋の話ではありますが、それ以外の人も面白く話に絡んで来ます。軽い追突事故、そこから起こる言い争い、とりまく市民、正体不明の奇妙な紳士、いい加減な演奏と雨に邪魔される若い二人(ジャンとアンナ>>続きを読む

リラの門(1957年製作の映画)

4.5

 ろくでなし酒飲みのジュジュ、歌手で友人の芸術家、酒場の娘マリア、最初の登場(酒場の場面)で惹き付けられます。ジュジュと芸術家の間は現実的ではない不思議な関係、そして警察に追われる男を芸術家の家の地下>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.2

あたたかく柔らかく
誰も間違っていない
誰も悪くない心地よさ
時には分からなくなり
なんとなくゆっくりと
気づけば色づいていた
奇跡的な確率の組合せ

 いいんですか、いいですよ。三浦春馬、多部未華子
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ドラマを観ていないので(春ぽん)と(春たん)の違いなど、観終わった後に教えてもらい、あーそういうことねがありましたが、映画館で遠慮なく笑ってしまいました。
 とくに黒澤武蔵(吉田鋼太郎)がからむ場面
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細雪(1959年製作の映画)

3.8

 四姉妹の喜び悲しみが綴られる谷崎潤一郎の小説が原作です。
鶴子(轟夕起子):長女、蒔岡家の本家
幸子(京マチ子):次女、分家
雪子(山本富士子):三女、本家と分家を行き来
妙子(叶順子):四女、姉た
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女系家族(1963年製作の映画)

4.5

 登場人物たちの思惑と駆け引きがとても面白いです。これはフィルマークスにあらすじを入れてほしい。
 嘉蔵:大阪は船場、矢島商店、三代女系家族の当主(つまり婿養子)、妻に先立たれ、三人の娘を残して死去。
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.9

 読書会の名前と会のできるきっかけが面白いです。戦時下で食べられなくなった食材、アルコール、久しぶりのささやかな楽しみ、そして眠っていた本たち。
 国を超えた友情、恋、秘密を守る読書会の想い、話も良い
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酔いどれ詩人になるまえに(2005年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

計画的道徳的に生きる道
いきあたりばったりも道
 映画では主人公の荒れた生活が目立ってしまい「書く」ことに取り憑かれる迫力をあまり感じることができませんでした。マットディロンが格好良すぎるからかも。
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.0

苦しく辛いから会わない
思い出しそうで会えない
助けてほしくて会いたい
迷いただよう二人の視線
絡み合いそうですれ違う

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

4.3

兄、妹、弟、それぞれの悩み
三人で共有する亡き父の土地
美しいぶどう畑の景色、四季
ぶどう収穫の苦労と奥の深さ
その苦労を吹き飛ばす収穫祭
温かい、懐かしい、興味深い
そんな感覚を全て気持ち良く
バラ
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.4

 胸が苦しくなる息が詰まる作品です。ララが穏やかに羽を休める、心地よい木陰を見つけることができますように、そんな気持ちにさせられます。
 性的少数者の議論はよく理解していませんが、まさに血のにじむ努力
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つむぐもの(2016年製作の映画)

3.8

 馬鹿者と感謝を告げる、くたばれと愛を告げる、ピタリとはまります。石倉三郎の演技はハマリすぎてなんとも言えません…。
 和紙作りと介護の話を絡めたのは意欲的だと思います。本作は韓国側が女性でしたが、設
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

4.6

 真っ赤な服を着たローレライ(マリリン・モンロー)とドロシー(ジェーン・ラッセル)の歌と踊り、いま(2019年)公開されている「ダンスウィズミー」と同じく、こちらも楽しくなりそうな予感を抱かせる始まり>>続きを読む

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

4.0

 めちゃくちゃ楽しくて笑えました。はじめから楽しくなりそうな元気をもらえそうな予感がしました。
 音楽が聞こえると歌い踊り出すカラダ、へんてこな催眠術にかかって恥ずかしい状況やトラブルに見舞われます。
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