お家騒動やら金曜倶楽部やら殺伐とした世界で生きる主人公(下鴨家)
主人公が自分の父を鍋にして食べた弁天様に惚れてたり、その鍋を食べた1人でもある淀川教授を嫌いになれなかったり、まさに阿呆の血のしから…
人間とたぬきと天狗が暮らす世界。
たぬきの矢三郎は、天狗に憧れて人間を真似るのが好き。
女装して人間をからかうのも好き。大仰な独白を混じえて、面白おかしく大変で目まぐるしい日常を過ごしている。
…
弁天様の涙ってなんであんなに美しいんだろう、
弁天様はなんで泣いてたんだろう
よくわからないんだけど、そのわからなさが心地いい
ずーっと考えてしまう、どこまでも振り回される
でも弁天様に振り回される…
食べちゃいたいほど好きなんだ。
でも人間は死んでも焼かれて灰になって土に埋められて微生物に分解される。
僕は死んだらたぬきに食べられたいんだ。
たぬきの晩ごはんになりたい。
病院で死んでも誰かの栄…
(C)森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会