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Sweet Home -俺と世界の絶望-のモモモのレビュー・感想・評価

Sweet Home -俺と世界の絶望-(2020年製作のドラマ)
4.2
「魔女」を観た時に「韓国、もしかして少年漫画青年漫画の実写化もいけちゃう…!?」と胸がときめいたのですが本当にいけた様です。
原作は未読だが「漫画実写化」作品としては頭ひとつ抜けたクオリティの「ウォーキングデッド」×「GANTZ」×「アイアムアヒーロー」×「寄生獣」な美味しい所全部乗せなドラマシリーズ。
1、2話目まではマイルドな怖さの「ソリッドシチュエーションモンスターホラー」なのだが3話目以降から「ホラー」は鳴りを潜め「バトル」が加速し始め最後にはジャンルミックスアポカリスでゴールをキメる。
ゲースロやウォーキングデッドの初体験時を思い起こさせてくれる「魅力的なキャラクター」と「唐突に訪れる死」が最高だ。
訳ありメチャ強ピュア火傷ヤクザ。
刀アル中牧師。
スマートマッチョ美女消防士。
半身不随サイエンティスト。
インテリシスコン眼鏡。
そして自死願望鬱チート主人公。
「漫画のキャラクター」もこの水準の役者、美術、撮影、照明が揃えば「嘘」には見えない。
「とは言っても死人はあまり出ないな。最終話で誰か死ぬのかな」と油断してる所に畳み掛ける怒涛の8、9、10話がたまらない。
「お前も!?お前も!!???いやもう誰も欠けないで…お前も!!!??」の連続にシーズン1ながら中々の喪失感を得た。
少しくどいとも感じる「泣かせる描写」もキャラクターの愛着が湧いた頃には気にはならない。
ゾンビや感染者の括りに収めれないクリーチャー達のデザイン、VFX、造形物も見事だ。
魅力的な主人公陣に負けないぞ!と言わんばかりの多種多様なクリーチャー陣。
内側からジュルジュル化け物、クソマッチョ化け物、クソ脚力化け物、蜘蛛、ヌルヌル。
ストップモーション的挙動も作品の独自性を補強する素晴らしい映像表現だった。
しかしこんな終わり方されたら続きが気になって気になって仕方ないですよ…どう続くんですか…?どうなっちゃうんですか…?来年の今頃にシーズン2が観たいなぁ…。
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