"生きづらさを抱える人たちへ"
昨年の8月に放送されたドラマをようやく消化。
完全なる伊藤沙莉さん目当て。
「パパゲーノ」と聞くと、自分の生まれ故郷・仙台にある、和洋中あらゆる料理が揃うバイキング形式のレストランを真っ先に思い出してしまう。
だがしかし「パパゲーノ」という言葉の意味を辿ってみると
「死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で死ぬ以外の選択をしている人」のことを指す言葉なのだそう。
…なんだこりゃあ。自分が抱いていた「パパゲーノ」へのイメージが180度変わってしまった。
というわけで、本作の主人公・もも。
彼女は日々なんとなく「死にたい」という気持ちを抱えながら生きている。
自分なんかはかなり鈍感で非センシティブな性格。
仕事やプライベートでどんなにイヤなことがあっても「まあなんとかなるか」と、時の流れが薬になってその時の痛みをすぐに忘れてしまう、喉元過ぎればなんとやら人間なので、ももやその周りの人びとの気持ちには今一つ感情移入できず、このドラマの持つ魅力や世界観に入り込むことができなかった。
☑️まとめ
ただ、もものように「なんとなく死にたい」という気持ちを抱えながら日々を過ごしている人って割といるんだろうな、と考えるきっかけにはなった。
決して周りには打ち明けないけれど、仕事をバリバリ頑張ってるあの人とか、結婚して子どももいて幸せそうに暮らしているあんな人なんかも、実は心の奥底で「ああ、死にたいなぁ」とか考えながら人生を送っているのかしら…
希死念慮、という感情とは程遠い人生を送っている自分にはあまりハマらなかったドラマ。
だが、ももと同じように「なんとなく死にたい」という気持ちを抱えている人が見たら、ちょっとはそんな気持ちが楽になる、というか上向くきっかけにはなる作品なのかな…と、そう思った。