なお

ロキ シーズン2のなおのネタバレレビュー・内容・結末

ロキ シーズン2(2023年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

MCUの「いたずら王子」ことロキが主役のドラマ・シーズン2。

✏️「独りは嫌だ」
シーズン1を完走したのが約2年前。
物語のあらすじを思い出そうと有志のまとめサイトを見たが、小難しい言葉や概念のオンパレードで復習になったんだかならなかったんだか分からない状態でシーズン2完走。

タイムスリップ、タイムリープ、マルチバース…物語はさらにガッチガチのSF方面へと突っ走る。
「時間織り機」がどうだとか「神聖時間軸」がどうなっただとかそんなことはたぶん1割も理解できてないけど、「ロキの成長物語」として純粋に楽しめました。

ロキとメビウスのバディものとしてはもちろん、当シーズンより新たに登場したO.B.(キー・ホイ・クァン)のキャラクターがスゴく良かったな。
どの時間軸に行っても変わらず冷静で頭のいいキャラクターの存在ってホント心強い。

「独りは嫌だ」
これは当シーズンを象徴する、極めて重要なロキのセリフ。

これまで兄(ソー)や父(オーディン)への「親子愛・兄弟愛」みたいなものがあったことを感じさせるシーンは数あれど、そこに「友愛」というものは存在しなかったように見えるロキ。

そんなロキがTVAに所属する人びととの繋がりを通し、「友」という存在の尊さを知る。

シーズン終盤、何度運命を変えようとしても全員が助からない、諦めるほかないのか、という絶望的な状況の中、かつてのロキでは考えられない選択をする。

「自己犠牲」。
あれほど嫌がっていた「孤独」を自ら選び、全員を助けるという究極の自己犠牲を見せたロキ。
「これでいいんだ」と、悲観的にも、笑っているようにも見える最後のロキの表情が何とも印象的だった。

☑️まとめ
最後にロキはカーンに変わって"在り続ける者"になったということなのかしら…?

自分みたいにガッチガチのSF要素の考察が苦手、面倒だという人は、単にロキが活躍するSFストーリーと捉えて鑑賞に臨んだ方が素直に楽しめるかな、と思ったシーズン。

それにしても、カーン役、ジョナサン・メジャーズの降板は痛い。
これからのサーガにおいて欠かせない役どころだっただけに、本作で彼の姿を見納めになってしまうとは…

なんとかして、何も過ちを犯していない時間軸のジョナサンを連れてこられないだろうか。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆
なお

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