にゃん

警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

小泉孝太郎さんの演技、ちょっと知能的に問題のある役なのかなって思うほど不自然なのが今シーズンも苦手。しかし彼とバディーを組む松下由樹さんの飾らない感じや、毎話最後の加害者に向けての情で語る涙ながらのシーンがすごく上手いなぁと思って見ていた。
事件のストーリーはいつも面白かった。
脳が抜き取られた事件が発生して、影で引っ張ってるのが引っ張り方が下手すぎて色々気にはなったが、脳無し事件の真相が行きすぎた父の愛という感動するものだったので良い。が、メールが来てるのに動かずに他の事件に首を出す冬彦に対してずっと"あの事件は放置でいいのか?"と気になって仕方がなかった。
権藤さんが事件を隠蔽しようとしてたところも意図していた事がちょっと弱かった。権藤さんも事件に関わっていたなら納得だが、警察科捜研が関わっているからってだけのは弱くないですか?


ストーリー↓
1話
ワイドショーの辛口コメンテーターが手足を縛られ、水たまりに顔を押し付けられ殺害された。そして遺体の周りには花が…。冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)が現場に駆けつけると管理官の保科玲(中山美穂)に出くわす。玲は冬彦の科警研時代の先輩だったが、なぜか冬彦と寅三に冷たくあたる。その後同様の手口で2件目の殺人が起き、またも花が…。冬彦となんでも相談室は犯人に目星をつけるも外してしまい防げたはずの3件目の殺人が起きてしまう。

2話
ゼロ係の管轄内で連続殺人事件が起きコメンテーターの横川(小宮孝泰)の遺体が見つかる。致命的なミスを犯した冬彦(小泉孝太郎)。管理官の保科玲(中山美穂)との約束通り、寅三(松下由樹)は冬彦とのバディを解消する。何も知らない冬彦は殺された3人が過去にアナウンサーの久保田(小手伸也)と共に同じ番組に出演していた事実を知る。一方、玲はネット上で犯行予告をしていたのが岡田(増田修一朗)であると突き止める。

3話
依頼でフィギュアスケート大会に向かった冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)。すると、フィギュアスケーターの逢沢莉穂(安藤美姫)が演技をしている最中に突如停電が起こる。電気はすぐに復旧するがバックヤードでは、出番を待つ増田栞(八木アリサ)が逢沢に殺されていた…。冬彦たちはすぐにアリーナを封鎖し所持品検査をするも凶器はリンクの氷を削る機械の中に入れた為、警察には見つからず。逢沢は栞からの嫌がらせに耐えきれず包丁を象った氷で栞を殺害、ダウンジャケットを着て栞になりすましそのままリンクへ上がった。停電が起きた時に殺されたと考えた警察は容疑者としてリンクの上にいた逢沢にはなかなか辿り着けない。

4話
人気漫画「怪滅の八重歯」の作者・長谷川ヒロシ(林和義)が作業部屋で血を流して倒れているところを発見される。しかし発見したアシスタントが背後から襲われ気を失っている隙に血痕を残し長谷川の姿が忽然と消えてしまう。出血の量から、冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)は既に亡くなっていると睨むが、その後漫画の編集部宛に「長谷川を助けたければ、30億を寄付しろ」という書類が届く。さらに最終話のネームも届くが、アニメ化の為に話を続けるはずが完結されていた。犯人は出版社の人間で、元々同人誌で売っていた漫画を盗作され自殺した妹の無念を晴らすために出版社に勤める兄が最終回の最後の言葉を妹の言葉にして欲しいと頼みに行った際に応じて貰えぬ怒りで殺したのだった。遺体を持ち去ったのは漫画を打ち切りにさせることなく最終話を世に広めるため
だった。

5話
杉並自然公園で黒崎(笠原紳司)の刺殺体が見つかる。防犯カメラには、ナイフを持って、現場から立ち去る太田文平(戸塚純貴)が映っていた。驚く冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)。すると冬彦の元に文平から電話がかかってくる。すぐさま発信元の駅の公衆電話に向かうがすでに文平の姿はなかった…。そこで謎のメモを見つける冬彦。そして押収した文平のパソコンから交際相手・工藤愛美(坂東希)の存在が浮かび上がる…。
本当の犯人は警察内の別の人物であり、生前の工藤愛美のストーカーだった。工藤と親しげな文平をコマにして通話モードを維持した携帯で指示を送っていたのだ。文平は公衆電話に暗号の文字(はんにんのしじ)を残しそれに冬彦は気づく。偶然街で会った文平に暗号返しとして(いつもの居酒屋のいつもの席)と伝え、そこで文平は携帯を受け取り冬彦とメールで状況説明していたのだった。

6話
なんでも相談室への依頼でプロレス興行を訪れた冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)。リングサイドで観戦していると悪役レスラーの村田(佐々木大輔)が必殺技である目つぶしの毒霧を放ったあと、対戦相手の阿久津(上野勇希)が苦しみだし、村田と共に倒れてしまう。
その後、阿久津は死亡、村田は意識不明の重体に。毒霧には青酸カリが含まれていたことが判明し冬彦と寅三が捜査を始めると、二人は複数の人間から恨みをかっていたことがわかる。
犯人は村田だった。前日に背後から阿久津に襲われ手を痛めていた村田は、手術を目前に控えた少年に勇気を持たせる約束をしたことで絶対に負けられない闘いだった。青酸カリを含んだ蜘蛛を口の中に入れて霧吹きのように阿久津に浴びせた村田だが、自分は直前に油を飲み膜を作って青酸カリの吸収率をなるべく抑えていたのだった。

7話
有名進学校である、杉並中央高校で生徒を人質にした立てこもり事件が起こる。その様子は教室からライブ配信され、犯人は前担任・奥寺(矢島舞美)の自殺の真相を明らかにしろと要求。冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)が捜査を始めると、学校では最近、セクハラや教師いじめが起きていたことがわかり…。タイムリミットは3時間!指揮を執る管理官の玲(中山美穂)がSITの突入を命じる中、冬彦が犯人への交渉を始める。過去に自殺をはかった女教師に本当は何があったか暴きたかった立てこもり犯(中退させられた元生徒)。人質の生徒達も犯人と同じ気持ちで同意の上だった。女教師を自殺に見せかけて殺したのは保健室の先生だった。自分がついた嘘(女生徒が男教師に恋をしていると聞き男教師が女生徒を抱きしめたことでセクハラ問題になったり)で周りを掻き乱していることを教育委員会に訴えると申し出てきた女教師に睡眠薬を飲ませて屋上から突き落としたのだった。

8話
杉並みやび商店街のお祭り・プリン大食いバトルでフードファイターの黒田(伊島空)が毒殺される。ランダムに配膳された毒入りプリンは、黒田の対戦相手である高山(馬場園梓)、森崎(脇知弘)、野田(護あさな)、ゼロ係の夏彦(石田明)も食べる可能性があったことから無差別殺人の線が浮かぶが、冬彦(小泉孝太郎)は黒田への怨恨を疑う。実際は大食い大会出場者皆がグルでお代わりのタイミングを調節することで毒入りプリンを黒田に食わせる計画であった。黒田は少年時代にある会社員を突き飛ばし後頭部強打により死亡させ、その逃げる足で商店街轢き逃げ事件を起こした男であり、轢き逃げについては捕まってないことを飲み屋で自慢げに話していたのを商店街の人が聞いたことで、復讐してやろうと実行されたのだった。

9話
冬彦(小泉孝太郎)の元にマリオネットを名乗る人物から犯行予告が届き、再び脳を抜き取られた女性の遺体が見つかる。10年前にも同様に脳がない3人の女性の遺体が見つかる未解決事件が起きていた中、冬彦は全ての遺体が身元不明であることから犯人は身寄りのない女性を狙ったのではないかと捜査を開始。すると、被害女性たちの過去には前科があり身寄りが少なく、10年前は40代女性、今回は20代女性を狙ったものという共通点が。

10話 最終話
脳が抜き取られた女性の連続殺人事件の捜査に当たっていた冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)は、舞(金澤美穂)の捜索中、保護司の松永(鼓太郎)の遺体を見つける。管理官の玲(中山美穂)は司法解剖を行った科警研の大平(長谷川朝晴)に疑いの目を向けていた。冬彦は法医学顧問・飯塚(近藤芳正)に助言を求めるが、刑事部長・権藤(小木茂光)は冬彦が捜査をすることを許さない。捜査に口出しをされることを嫌がった権藤はゼロ係に解散を言い渡す。ショックを受けたゼロ係一同だったが、権藤が犯人と睨んでいた松永が自殺に見える遺体で見つかったことで、舞が見つからないにも関わらず被疑者死亡で捜査を打ち切ろうとしていた。ゼロ係は松永に拐われた舞の為に最後の仕事として捜索することに。そしてついに舞の居場所を突き止める。
犯人は医者であり、難しい場所に脳腫瘍を抱えた娘を持つシングルファザーだった。10年前は全く同じ場所の脳腫瘍により妻を亡くしていた。誘拐し脳を取り出していたのは、妻や娘の脳腫瘍を取り除くための練習をしていたからだった。娘は父のしていることに薄々気づいており、自分は助かりたいが犠牲になった女性達への罪悪感も抱いていた。父を止めてほしい、そう願い冬彦のものへ"マリオネット"として犯行予告にも似たメールを送っていたのだった。

娘は冬彦が彼女の元へ駆けつけた時に亡くなり、それを知った父は泣き崩れる。
ゼロ係は玲によって守られ、権藤は数々の隠蔽を示唆する言動でいずれ処分されるようだった。
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