これまたイジョンソク主演のヒューマンドラマですが、めちゃくちゃ面白かったです。
続きが気になってつい夜更かししてしまうやつです。
「ピノキオ」と同様にファンタジックな設定で、こちらの方は、主人公が相手の目を見つめると心が読める能力を持っているんですね。
そんな非現実的な設定をぶち込んどいておきながら、かなり題材としてはヘビーな社会派ドラマとしてちゃんと成立してるのがおもしろいです。
とにかく、過去の因縁があっちでもこっちでもあって、殺人、法廷サスペンス、復讐劇、親子愛、歳の差恋愛、権力の腐敗、弁護士や法のあり方や人間性を問うヒューマンドラマ…と、これでもかというほど盛りに盛った内容でありながらも、ちゃんと筋が通ってて見事な脚本でした。
人の心が読める特殊能力を持つスハは、子どもの頃に目の前で父が殺されたという過去があり、その裁判で証言をしてくれた目撃者の女子高生ヘスンを11年間探し続けていましたが、彼女が国選弁護人になった事を知り再会します。
しかし、今の彼女は、あの時の純粋な正義感のカケラも見当たらないような、やる気のない嫌な人間になっていてスハは戸惑い幻滅します。
そんなヘスンもスハや同期のチャ弁護士や、弱い立場に置かれた被告人たちとの出会いにより、弁護士としても人としても成長していきます。
核になる11年前の殺人に絡む裁判を軸にしながら、他にもヘスンやチャ弁護士が請け負った裁判も見応えがあり、法とは何か、正義とは何かを問いかけて感動的です。
スハが殺人犯から何としてでもヘスンを守ろうとする健気さや、ヘスンより10歳くらい年下なんですけど生意気で、でも一生懸命彼女のことを思う情の深さや、復讐心や憎しみに苛まれながらも、そこを乗り越えようとしていくのがとても良かったです。
なんと言ってもイジョンソクですから、「ロマンスは別冊付録」でもデキる年下彼氏ぶりに危うくキュン死するところでしたが、今作でもまあ可愛いこと！
高校生時代も演じてますが、なぜかイジョンソクの制服だけズボンがタイトで、脚の長さを見せつけてくれます。
いくら相手がイジョンソクでもさすがに高校生との恋愛は引くわと思うわけですが、そこはヘスンも大人としての分別があって本当に良かったです。
しかし、ヘスンみたいにもし家にイジョンソクいてたら、わたしやったら平常心が保てずに動悸息切れ鼻血などの諸症状が出そうで怖いです。
ウチにいなくて良かったです。
このドラマもまた、登場人物がみんな素晴らしくて、クセが強く完璧ではないヘスンも人間味があるし、正直で誠実で優しい人間性の塊のようなチャ弁護士も素敵すぎるし、はじめはいけ好かなかった検事のドヨンにも泣かされ、共感できました。
最初から最後までずっと笑ったり泣いたりハラハラしたりで面白かったです。
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