勝ったのは農民だ

とんびの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

とんび(2013年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

【内野聖陽さんはすごいと思います。】
※今回もかなりネタバレします。
未見の方は読まないことをオススメします。🙇

初回放送時、リアルタイムで毎週楽しみに家族揃って見ていましたが、今回2023年の年末にTBSで一挙放送されていました。😄

自分もうちの両親もかなり好きで、

自分の結婚披露宴💒において、
両親と退場するシーンでこのドラマの主題歌である福山雅治さんの「誕生日には真っ白な百合を」をBGMで流しました。



阿部寛さんと北村匠海さんの映画版も良いんですけど、「とんび」🦅と言われたら断然こちらのイメージです。

『きのう何食べた?」が終わった今、
このタイミングで少し見たんですが、やっぱり内野聖陽さんはすごいと思います。

他の作品をあんまり観てないから何とも言えませんが、少なくとも自分にとって「内野さんの代表作をひとつ挙げろ。」と言われたら、
今作「とんび」か「きのう何食べた?」です。

片やバカな日本男児、
片や同性愛者と
全然違うキャラクターなのにどちらもハマり役です。👌

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【この組み合わせの今作と『天皇の料理番』は毎回泣きます。😭】

今作は単純に言えば親子孫3代に渡る人生劇場です。

すごくお涙頂戴と言われたらそれまでですけど、毎回感動できる落涙もののシーンが用意されています。😢

重松清さんの原作自体が素晴らしいんでしょうが、脚本:森下佳子さんの脚色もうまいんでしょう。

「今日も人生の貴重な時間を、ありがたい安月給に捧げましょう。」🤑

「どうだ、この堂々とそびえ立つ🅰️の文字を‼️BやCじゃそうはいかんぞ。」

とか、“学の無いバカな親父“って設定なのに随所随所で面白い台詞が出て来ます。😄

柄本明さん演じる和尚様も
なかなかの生臭坊主で内野さんに対する憎まれ口がすごいんですけど、ワードセンスが豊かです。

脚本が面白いです。📖


それと、やっぱり羽毛田 丈史さんの劇伴音楽の力も大きいですね。もはやこれを聞くと条件反射的に泣いてしまいます。

平川雄一郎監督×佐藤健さん出演× 森下佳子さんの脚本×羽毛田 丈史さんの劇伴音楽

この組み合わせで作られた今作『とんび』と『天皇の料理番』は毎回泣きます。😭

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【「当時だったらあんなことはあっただろうな。」】

息子が乗った東京行きのバスを父親が必死で追いかける、🚌ベタなシーンがあるんですけど、

この令和時代だとスマホやインフラが発展したこともあり、このドラマみたいに物語の舞台がひと昔前でない限りはそんなシーンを感動的に描くことは難しいと思います。😢


内野さん演じる主人公も、
今となっては“モンスターペアレント“と思われても仕方ないんですが、当時はあんな人もいたかもしれませんね…。

それと良い意味で地域住民のコミュニティの強さも感じました。
バカな父親で母親不在の家族を大勢の近所の人たちが親身になってサポートすることも今では難しいでしょうね。
息子が地元に帰ってくる電車の迎え方が大袈裟で笑えました。🎉

高校野球部⚾️の古き悪しき伝統とかも登場するので、良きも悪しきも、「当時だったらあんなことはあっただろうな。」って思います。

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【真実を追求することよりも優しい嘘をつくことで救われる人生もある】

好きなエピソードを挙げていくと、

①麻生祐未さん演じる街の居酒屋の女将さんの娘とのエピソード

②時を経て、その居酒屋に佐藤健さんが嫁の連れ子と一緒に来て、和尚さんに叱責されるのとその後のくだり。

③佐藤健が出版社に就職して、
「小学⚪︎年生」みたいな月刊誌のふろくが採用されるくだり。

④柄本佑さん演じるラーメン屋とのくだり。
年末年始も頑張って働いている方へのエールにも思いました。
どうでもいいですが、大晦日に蕎麦じゃなくてラーメン🍜を食べる人って日本中でどれぐらいいるんでしょうか❓



⑤内野聖陽さんが病院🏥で実の父親に
「いい人生だったと思います。」って言うくだり。
内野さんとしてもワンカット長回しの熱演だったと思います。🎥

⑥そして、その後に訪れた息子の勤務先で息子の就職採用試験の論文を読むくだり。

端的に言うと“優しい嘘で成立する“話なんですが、

「真実はいつもひとつ‼️」ってよく言いますけど、

真実を追求することよりも優しい嘘をつくことで救われる人生もある、

それ自体も真実なんです。
出版社の採用試験としても素晴らしい話だったと思います。💮

⑤と⑥は特に好きです。😭

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【『義母と娘のブルース』もこれで最後です。】

平川雄一郎監督は佐藤健さんとかなり相性がよいみたいですね。
『ルーキーズ』『とんび』『天皇の料理番』とどれも
“社会不適合だったダメ人間の成長譚“ですね。 

それから、

「血🩸の繋がりなんて無くても家族になれる。」
みたいな今作のテーマって
『SPY×FAMILY』もそうですし、
平川雄一郎監督の『義母と娘のブルース』にも通じると思います。

これまでちゃんと観ていませんでしたが、
新年早々に観るのにはハッピーで縁起が良いでしょうね。これでシリーズ完結編ということで観る人も多いんでしょう。🎍🌅🎍
それの番宣のため放送されたんでしょうが、このドラマ自体ももっと人気になって欲しいです。