このレビューはネタバレを含みます
【歴史は繰り返される。】
このドラマをざっくり言えば、
⑴安子(演:上白石萌音さん)
⑵るい(演:深津絵里さん)
⑶ひなた(演:川栄李奈さん)
の3世代に渡るファミリー・ヒストリーです。
切り絵みたいなのがグルグルと廻るOPアニメも“ファミリー・ヒストリー“感を意識していると思います。🌀
歴史は繰り返されます。
脇役の吉兵衛(演:堀部圭亮さん)の一家は、
“幼少期は素直で優しい子どもだった息子が、大人になるにつれて性格がひん曲がっていく。でも美人な女性と結婚して幸せな人生を送った。“
ってことを何世代も繰り返しています。🔄
まぁ、
別に清廉潔白な善人じゃなくても
息子が親より先に死ぬような親不孝じゃなければそれでいいです。😅
また、
3世代に渡る話なので、
従来の朝の連続テレビ小説に比べて一人一人の出演時間が少ない分、全体的に登場人物が多かった気がしました。
1人2役の役者さんも沢山いました。😅
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【⑴上白石萌音さん演じる橘安子のパート】
上白石萌音さん(役:橘安子)は
観ているだけでのほほんします。♨️
今作の戦時下で被災したシーンを観て、ドラマ版『この世界の片隅に』のすずさんを演じても似合う気がしました。
幼馴染の豆腐屋のきぬちゃん(演:小野花梨さん)もいい子で、この2人は観ていて平和な気分になりました。
それから、
そのドラマ版『この世界の片隅に』でも今作と似たような役割を演じた村上虹郎さん(役:雉真稔)🌈も本当にいい俳優さんだと思います。
ただ、村上虹郎さんが歳をとって目黒祐樹さんみたいな顔になるとは思えませんでした。😅
その稔の孫:桃太郎(演:青木柚さん)も野球が好きで、⚾️どちらも似たような失恋を、世代を超えて繰り返しています。💔
村雨辰剛さん(役:ロバート・ロードウッド)。
自分は全然知らなかったんですが、彼の本職は庭師なんですね…。😅
話の上ではヒロインと渡米するんですが、🇺🇸
実際にはむしろ日本に順応した人でした…。🇯🇵
ただ、この安子さんのパートは、
急にスパッと終わってビックリしました。😅
もちろんこのドラマを最後まで観るとちゃんと伏線が回収されるんですが、
あの時点では「あの後、どうなったのか❓」が宙ぶらりんだったので、
それが気になって最終回まで観た人も多いと思います。
ただ、個人的には
・そもそも、お兄ちゃんである算太🎅(演:濱田岳さん)の金の持ち逃げが良くない。
・安子が娘:るいに嫌われたからといって、諦めるのが早すぎる。もう少し粘れ。
とかの不満も少し感じました。
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【⑵深津絵里さん演じる橘るいのパート】
深津絵里さん演じる橘るいは、
若い頃は空想好きでちょっと『アメリ』みたいな女の子でした。
ただ、49歳の深津絵里さんが10代の女の子を演じるのはさすがに無理があると思いました。😖
もちろん深津絵里さんはすごい女優さんだと思います。
特にラスト4話ぐらいの回で、
おばあちゃんの出演するラジオを聞くシーンで、ずーっとまばたきせずにいれることがすごいと思いました。👁
それと
“朝ドラに登場するヒロインの下宿先と働き先“
って、たいてい愛に溢れていて良い職場環境なんですが、
今作『カムカムエブリバディ』で、
深津絵里さんが働き始めるクリーニング店👕も見ていて気持ちがいいです。
村田雄浩さんと濱田マリさん演じる夫婦との擬似親子関係も好きです。
大月錠一郎(演:オダギリジョーさん)は、
若い頃はかっこよかったですが、🆒
どんどん「泳げたい焼き君」の子門真人さんみたいにむさ苦しくなってきました。
あと、
「ホットドック🌭のケチャップを何回こぼせば気が済むの⁉️」
ってことと、
「あんたも働けよ。」
ってずーっと思っていました。
るいさんの回転焼き屋の収入だけで、旦那と娘と息子を養っていけたのがずーっと不思議でした。
もうひとつ気になったのは、
京都の鴨川沿いの風景が、
彼ら2人が出会った頃から、ずーっと現代のそれにしか見えなくて、
そこもものすごく気になりました。
あと、
おいでやす小田さんが、
彼の芸風同様に劇中でキレて怒鳴ってました。💢
家族写真を撮ってくれたりしてましたから、親切なおっちゃんでもあるんですけどね…。📸
とはいえ、いいコメディ・リリーフでした。
🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭🌭
【⑶川栄李奈さん演じるひなたのパート】
川栄李奈さんに関しては、
ファンの方には申し訳ないんですが、🙇🏻♂️
自分にとって、
“ものすごい美女“というよりは、
“平凡の中の非凡“というか、
“街に普通にいそうな綺麗な女性“
ってイメージです。
でも、
新津ちせちゃんが成長して川栄李奈さんみたいになるのは、分からなくもないです。
『ドライブ・マイ・カー』🚗の三浦透子さんがお茶の先生:野田一恵さん🍵を演じていて、あの映画とは少し違うキャラクターで、でもどちらの役も似合ってました。
あと、本郷奏多さんに関して。
大河ドラマ『麒麟がくる』🦒ではいい人でしたけど、
個人的には『キングダム』とか悪役🦹🏻♀️のイメージが圧倒的に強かった彼が、ひなたと恋仲となる文四郎を演じていました。
ただ、やっぱり一癖ある役でした。
伴虚無蔵(演:松重豊さん)や轟強監督(演:土平ドンペイさん)とか、文四郎を取り巻く映画村のスタッフもいいです。
大根芝居な大御所女優:美咲すみれ役に安達祐実さんをキャスティングしたのもいい配役だと思いました。
このパートで気になったのは、
このドラマを通じてラジオ英会話の視聴を推奨する反面、📻
NOVAみたいな英会話教室の営業妨害になるような気がしました。
⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️⚾️
【印象に残ったラジオパーソナリティ3人について】
①城田優さん(役:ビリー)のナレーションは耳触りがいいです。
彼の英語で締めくくられるんですが、
毎回、新幹線に乗っている時を思い出しました。🚅
②それから、
“浜村淳さんは映画の宣伝で、その映画が面白いから内容を最後まで喋ってしまう“🤭
というのは有名な話ですが、このドラマでも映画の内容を最後まで言っていました。😅
ただ、(タイトルは忘れましたが)彼が劇中で、「近年稀に見る駄作」と酷評していたあの映画。
公開当時はクライマックスの戦闘シーン以外は酷評されて、興行収入的にもコケたのに、💸
その名台詞が映画村の宣伝文句に引用されていたので、
結局、
あの映画が面白いのか❓つまらないのか❓
がよくわかりませんでした。🤔
③それから、
さだまさしさんは歳をとりません。
何十年も前から同じ風貌に見えます。
あいかわらず声もいいです。🗣
🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺🎺
【ラジオ📻と英語🗣とあんこ🍵と野球⚾️と音楽🎺と時代劇⚔️】
劇中で、人と人とを繋げる多くのアイテムが登場しますが、視聴者もそのアイテムのどれかには引っかかると思います。
自分も
ラジオと英会話と音楽にはたいして興味はありませんが、
あんこ🍵と野球⚾️と時代劇⚔️には興味ありますから、
多くの人が自分の実人生に置き換えて共感しやすいです。
それから、
実際に放送されていた朝の連続TV小説が劇中に登場するのも、
オールドファンには懐かしかったと思います。
☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️
【とにかく取りこぼしがないハッピーエンドでした。】🎆🎇
ただ、
そんなに朝ドラに詳しくない自分にとっては、
今作『カムカムエブリバディ』は今まで観たことがないタイプの朝ドラでした。
脚本を手がけた藤本有紀さん。
大河ドラマ『平清盛』は観た人の間では未だに根強い人気があると聞いていますが、放送当時は記録的な低視聴率でした。⤵️
そこへ行くと、この『カムカムエブリバディ』は視聴率がよかったらしいですね。⤴️
確かに今作の終盤に向けて伏線が綺麗に回収される過程は観ていて気持ちよかったです。📖
それから、
劇中の主要登場人物の多くが一度は失恋を経験していますが、💔
その失恋の先に別の人と出会って幸せを手に入れる結末も観ていて気持ち良かったです。♨️
最終回も打ち上げ花火がバンバン上がるような🎆🎇ハッピーエンドで、
「そんなに万事がうまく過去と繋がるかよ‼️」
って気もするんですが、
このドラマに限って言えば、
「結局、あの人どうなったの❓」って取りこぼしが少しでもあればモヤモヤするタイプのドラマだと思いますから、これはこれでいいと思います。
最初から「おいしゅうなーれ」って言い続けて煮込んだ小豆が、
最終回でおいしいあんこに出来上がったような感じです。😋