真田ピロシキ

ゲゲゲの女房の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ゲゲゲの女房(2010年製作のドラマ)
4.0
末期状態だった朝ドラ人気を盛り返した水木しげる先生夫人を主人公に据えたドラマ。思い返してみると貧しさの描写が優れていた。申告した収入が少なすぎて脱税の疑いをかけてきた税務署員に「貴様らにうちの生活が分かるかー」と怒ったり、妊娠を告げられたら喜ぶより前に「子供は金がかかるぞ…」とボヤいたシーンが印象深い。バナナは腐りかけが美味いんだぞ。

星野源が売れだしたのは本作。当時は埼玉に住んでいて時々通っていた近所のジャズ喫茶がそのご両親の経営でそのことで話をしていた。そのお店も2年前に東京に行った時に寄ろうとしたら少し前に閉められていた。息子が有名になってうるさくなったのかもしれない。水木先生もお亡くなりになった。感じ入るのは時の流れ。