母と子の物語に留まらず、兄と弟、姉と弟、父と子、少年期の友情、少年期の恋心、思春期の恋心、考え得る人物描写の全てを網羅してるんじゃないかという贅沢ぶり。探偵物でもあり、少年の冒険物であり、その多面性におどろく。
破綻せず、過不足もなくそれら全てを描けるのはドラマ故か。
ドラマに限らず映画でもだが「あの人死んでるのにそんなハッピーな感じでいいの？」というモヤモヤにも目配せしており、物語上必要だった犠牲者達への目配せも忘れてはいない。
救えなかった者の心を擬似的に救済する物語であり、救おうとする者達の執念と愛の物語であった。
キング作品の計り知れない影響と愛を感じる本作。キングフォロワー作品でも郡の抜く完成度では。
またこの奇妙な世界で彼らの物語を観たい。
