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きのう何食べた?のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

きのう何食べた?(2019年製作のドラマ)
4.3
普段ドラマを見る事がないので、こんな作品があった事も知らなかったですが、とても良い作品でした。

なにせ今までコッテリこてこての韓国ドラマに真剣に見入っててお腹いっぱいなところだったので、このユルさ加減がちょうど胃に優しくて気を楽に見れました。

とにかく西島秀俊演じるシロさんが作る料理が美味しそうだし、料理番組のごとくに作る過程をじっくり見せてくれるのがほんとに楽しくて、美味しいもの作りたい欲が湧き上がってきます。
また、その料理を美味しそうに食べるパートナーのケンジを見てると幸せな気持ちになります。
グルメレポーターみたいな言い方じゃなく、ケンジの料理への褒めもシンプルなのが良かったです。

今まで見てきた「愛の不時着」なんて1話が映画並みに長かったですが、こちらは30分番組なのも気軽でいいし、とはいえ、ゲイカップルの話なので、ゲイならではの人生の悲喜交交が丁寧に描かれていて、ちゃんと感情移入しながら見れて、さらにほっこりした温かい気持ちになれるのも好きでした。

自分が知らないだけかもですが、ゲイの人が身近にいないので、実際のゲイの人がどういう雰囲気なのか(もちろん人それぞれでしょうけど)や、ゲイのカルチャーみたいなものも全然知らないので、その辺の人物などの描き方はリアリティがあるのか、ステレオタイプ的ではないかとか、ゲイ当事者が見て不快に思わないかなど、わたしにはわからないですが、ゲイの人が抱える葛藤や悩みなどはすごく伝わってきたし、どの人物も魅力的でした。

西島秀俊はだいぶ歳とったなと思いましたが、それでも年齢を重ねただけの魅力もまた素敵で、エプロン姿とかたまらんです。
クールであまり感情を表に出す方じゃないし、ベタベタもしないし、好きとか愛してるとか言わないけど、少しずつケンジとの向き合い方やゲイであることへの向き合い方が変化していくのがとても良かったです。

内野聖陽もあんなにゴツいオッサンのはずがめちゃくちゃ可愛いんですよね。
シロさんがモテるんじゃないかとすぐに心配になったり、乙女心がいじらしくて好きにならずにはおれないです。

普通のドラマだと、夫婦なら妻が家事をやるのが当たり前に描かれますけど、この作品では、料理はシロさんが担当してるけど、ケンジもアイロンがけしたり掃除したり洗濯物たたんだりゴミ出ししたりして、2人が協力して家事をしてるんですね。
男女の関係だと家事が女の役割として当たり前に押し付けられるところを、男性同士なら対等なんだなと思いました。
そういうシーンもとてもほのぼのとしてて幸せ感が伝わってきました。

ラブシーンとかないし、イチャイチャするようなこともないけど、3年間一緒に暮らしてきたパートナーとして、互いの存在の大きさや大切さ、相手への思いはじゅうぶんに感じられて、いつまでも見てられるほのぼの感もとても好きです。