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知らなくていいコトのyamadakabaのネタバレレビュー・内容・結末

知らなくていいコト(2020年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

常に真実を追い求める週刊誌のスクープ記者が、自身の隠された生い立ちや父の真実と向き合う話。

全篇を通して描かれるメインストーリーは、主人公・真壁郡ケイト(吉高由里子)は殺人犯の娘なのかどうか?という謎。また、各話ごとにも週刊誌として暴くべき不正や不倫が各話ストーリーを構成している。ユニークなのは、必ずしも真実が正義であると言い切っていないところ。ケイトの中で真実を伝えることに対する葛藤がいつも少なからず描かれている。

のとあ徹(小林薫)は、息子が無邪気に犯してしまった事故に対する責任を親として受けた
妻子を持ちながらケイトに対する気持ちを捨てきれなかった尾高の想い、そんな尾高の息子に対する思いに気付いてしまったケイトに気持ち。事実とはまた別のところにある人の気持ちを知ってしまったことで、ケイトも尾高ものとあも苦しむことになってしまう。

人の気持ちなんて知らない方が楽なのかもしれない。けれど、他人の心に気付くこともできない人生は、人と本当に分かり合えることのない人生なのだと言っているようにも見える。会社で孤立し、結局は編集部というチームでなく作家という個人の職業についた野中ように。(作家がいい悪いというわけでなく、描き方の対比という意味で)
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