アンナチュラルの3の情報・感想・評価

エピソード03
予定外の証人
拍手:342回
あらすじ
ミコト(石原さとみ)は半年前に発生した“主婦ブロガー殺人事件”の裁判に、代理証人として出廷することになる。被告は被害者の夫の要一(温水洋一)。殺害の動機は、妻からの精神的DVによるものだと罪を認めていた。しかし裁判で証拠として提出された包丁が本当の凶器ではないことに気づいたミコトは、凶器の矛盾を指摘。それを聞いた被告の要一も、一転して無実を主張する。 裁判は大混乱になり、検事の烏田(吹越満)はミコトに激怒。検察を敵に回すと警察庁からUDIへの補助金にも影響があるのではと所長の神倉(松重豊)が心配する中、ミコトは事件の真実を明らかにするため再び法廷に立つことを決意する。白いものをも黒くするという異名をとる有罪率99.9%のやり手検事とミコトの法廷バトルが始まる!
コメント200件
ジエノー

ジエノー

中堂さんと検察?の確執。
yaochi

yaochi

このコメントはネタバレを含みます

中堂系の格好良さ、黒スーツ似合いすぎて恐ろしい程
Shion

Shion

このコメントはネタバレを含みます

死因不明、身元不明、ときて今回は冤罪事件に物語が広がった第3話:「予定外の証人」。1話、2話でチュートリアルも終わり、今回からいよいよ様々な事件に関わるUDIが描かれていくが、事件そのものに関しては正直なところ前2話の方が面白い。が、今回はミコトと中堂の共闘、烏田の登場と、『アンナチュラル』全体を貫く縦のライン:中堂の物語も少しずつ動いていく。 法医学者にとって重要な仕事の一つとなる、法廷での証言を取り上げつつ、最終回での裁判へと繋がる伏線もしっかりと張る。ラストシーンでの意味深な中堂と木林との会合など、少しずつミコトが中堂の過去に触れていくキッカケとなる回だが、ドラマ全体の中では少々印象が薄い。恐らくそれは、第6話の東海林回と併せ、このエピソードが“被害者の物語”になりきれていない点が挙げられるのではないだろうか。もちろんミコトたちがご遺体と向き合うことで事件は解決へと向かい、冤罪も晴れるのだが、物語の主軸が“事件そのもの”にあるためトーンが他のエピソードとやや異なっている。どちらもエピソード監督が塚原あゆ子監督ではない回というのも要因かも知れず、全体の中では“置きにいった”回とも言えるかも知れない。 (連続ドラマにはそういう箸休めの回もなくてはならない) とは言え、裁判の証言と男女論といったテーマも取り扱い、野木脚本の社会問題と物語の絡め方の上手さや中堂の本格的な活躍なども観られ、ドラマの出来としては充分な秀作だ。 烏田のキャラクターはわかりやすいミソジニスト、アンチ・フェミニストで、既にミコトと初対面の時点からその性格の悪さを遺憾無く発揮している。 裁判中もミコトをわざと感情的になるよう挑発したり、「責任転嫁は女性の特徴です」といった発言や、「《若い》《女性の》、法医学者」と強調したりと最悪の立ち回りだ。裁判において検察側を優位にするためにあえてギリギリの発言で法廷を掻き乱しているようにも見えるが、初対面の発言から既にオワッているので素なのだろう。吹越満さんはこういう役を非常に多く演じられていて、毎回本当に嫌らしく演じるので、出てくると視聴者も「きたぞきたぞ」と身構えてしまうのは本人としてはどうなのだろうか……御本人はきっと良い人だと思う(笑) しかし烏田がそれだけの立ち回りをするからこそ、この話の中で中堂にやり込められるのもスッキリするし、最終話で味方になるところも最高のカタルシスに繋がるのだ。 「白いものを黒くする」烏田のキャラクターと合わせ、事件を早く終わらせたい警察や裁判を早く終わらせたい検察を第2話に引き続き描くことで、そんな現状を打破するには解剖の件数を増やすこと、法医学の力が必要であると説く。ドラマ全体が法医学の可能性を語るために、こうした世の不自然死を取り囲む状況を、今の日本の現状として当たり前に描いている。 物語の主軸はわかりやすい男女論だが、女性側がやり込める、という展開にしなかったのがリアルでもあり、そういった“フィクションなスッキリ”では世の中が変わらない、というメッセージも感じる。この辺りが野木脚本の上手さで、『逃げるは恥だが役に立つ』でも語られてきたフェミニズム的なテーマを、きちんと今作でも描いている。女性の目から見たリアルな世界であり、だからこそ世の中が変わらなければいけないのが伝わる。 自分自身が男性の立場で言うのも憚られるが、東海林のキャラクターに積極的なフェミニズムを語らせず、少し茶化しつつも女性としてその苛立ちや苦痛を理解しているように描写するところも巧みな脚本だ。実際、東海林のような感覚の女性は一般的にも多いように感じる(あくまで男性目線であることは強調しておく)。 また、同時になんだかんだと言いながら裁判に協力して烏田に意趣返しする中堂も実は相当ミコトへの扱いに苛立ってはいたのだろうと思う。この感じの悪いツンデレ法医学者はこう見えて女性差別を嫌悪してるのだ、というのも明示される(人類皆全員“クソ”と思ってる可能性も否定しないが)。 「まぁまぁそう感情的になるな」 「聞かれたことに答えてる」 と法廷の場でもいつもと同じように“感じ悪い”中堂が許されるのは、同時に彼が男性だからであり、そうした男女論の物語の最後がある種のマッチョイズムのままに終わるのも、現実の落とし所としてはバランスが取れているし、そこに対する批判的な見方もあった上で、この回は成り立っている。 本来ならミコトの味方であるはずの冤罪被害者までもが「女に人生は任せられない」と言う中で、「クソちいせぇこと」と一蹴する男性役が何よりもマッチョイズムで、挙句パワハラで訴えられているエピソードと並行して描かれる皮肉は、ギャグとして描きつつもリアルな社会描写で唸らされる。 「人なんてどいつもこいつも切り開いて皮を剥げばただの肉の塊だ。死んだらわかる」 裁判における中堂の最大のパンチラインであり、この台詞が最終盤まできてどんな気持ちで言っていたのかがわかると、このぶっきらぼうで身も蓋もない台詞だけで泣けてしまう。 愛する人の他殺体を、ただ一つのご遺体として切り開いた中堂からすれば、この裁判における男女論そのものが空虚なものに見えていただろう。 「気の弱い人や声の小さい人が損しちゃう世の中なのよね、哀しいかな」 夏代の語るこの台詞も大きな意味を持っていて、しばしば“声が大きい”と揶揄される日本のフェミニズム論やポリコレ論に対して、このエピソード全体がカウンターになっているという見え方も出来る。 第3話にしてUDIメンバーも段々と馴染んできて、中堂に「相当感じ悪いですよ」と言うミコトや、それにまったくピンと来てない中堂の「なんて?」みたいな顔も最高。このあたりは井浦新さんの演技が光っている。そういうギャグ展開の中で「俺は誰に何を言われようとUDIを辞めない」と中堂の並々ならぬ想いを滲ませてくるのもズルいし、そういう流れがあるからキャラクターが“生きて”見える。 坂本が六郎に語る“そっち側の人”というコンプレックスも、こうしてさらりと物語の本軸に絡まないところに差し込んでくるバランス感覚が絶妙だ。浪人して入った医学部に、今は意味もなく籍を置いている六郎にとっては痛い言葉でもあり、今後のエピソードへと繋がる要素でもある。 「感情的になるべき?」というミコトの背中を押す東海林は、前回の中堂への「刺す?刺しちゃう?」に続き、軽口の中でミコトを支えるバディっぷりが最高で、第6話の「友達じゃない」なんて売り言葉に書い言葉でしかないのはもうこの時点でわかってる。ずっと仲良くしてくれ。 序盤のスマホ購入ではしゃぐミコトの姿は前回からの流れを引き継いでいてドラマがちゃんと繋がっているのが見えて最高だし、そんなミコト=石原さとみさんの姿は可愛すぎて完璧に優勝だ。今からガラケーに一度買い換えてスマホを買い直して一緒にはしゃぎたい。 前話で玉露にこだわっていた神倉所長は今回はゲランドの塩にこだわっており松重さん『孤独のグルメ』なのか?というメタネタの差し込みも良い。 事件本筋という点では全10話中で影が薄くなりがちなエピソードだが、「法医学とは何なのか」という根本的なテーマと男女論を合わせた、非常に大切な回。女性としてのプライドよりも「法医学の勝利でヨシとしとく」と語るミコトの清々しい格好よさも含めてUDIの圧勝である。 ラストでは中堂と木林の怪しげな会合も描かれ、第6話の東海林回とも合わせ、かつて“犯罪者扱いされた”中堂のエピソードを匂わせつつ、次週以降へと繋がっていく。
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だだ

だだ

ムーミンツボ押しかわいいwww
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餓狼

餓狼

「人なんてどいつもこいつも切り開いて皮を剥げばただの肉の塊だ」 なるほど、結局みんな一緒なのである。
たけ

たけ

人なんてどいつもこいつも切り開いて皮を剥げば、ただの肉の塊だ。死ねばわかる。
ダイフクチャン

ダイフクチャン

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「カビの入った経験が何になる。医療と同じで、法医学も年々進歩している。件数より、目の前の鑑定結果を見ろ。」
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結局カレー

結局カレー

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「何のための元厚労省ですか。天下りの力を今使わないでいつ使うんですか?」 「カビの入った経験が何になる。医療と同じで、法医学も年々進歩している。件数より、目の前の鑑定結果を見ろ。」 「まぁまぁそう感情的になるな。」 「ふざけるな。女は信用できねぇだとお前がくそ小せぇこと言ってるから、俺は借り出されたんだ。人なんて、どいつもこいつも切り開いて皮を剥げば、ただの肉の塊だ。死ねばわかる。」 「親族間の殺人は別れられないから起こる。」
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だいふくちゃん

だいふくちゃん

中堂さんカッコ良〜〜〜!! カラス田にイライラしたけど裁判のシーンスカッとした
ny

ny

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女性差別回 ミコトはヒス女に仕立てあげられてるけどそもそも被害者の主婦ブロガーが傲慢すぎるし 今回のテーマも相俟って女ってこういうやついますよね笑みたいな意志を感じる わかりますけども 中堂さんかっこいい 実際に周りにいたら腹立つだろうけど画面の向こうだとメロい
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ノーテンキランド

ノーテンキランド

すごいイライラするこの話〜
おでこ

おでこ

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気が弱い人や声が小さい人が損をする世の中というミコトママの言葉、次回にも繋がるな… 男女の対立、女性差別が描かれていますが7年経ってもいまだに世の中には残っていますね。でも少しずつ変わっているのかも?SNSで話題になる度に今までなら仕方ないって流すしかなかったことも投稿を見て一緒に怒ってくれる人がいて、おかしいと思ってくれる人がいて、段々可視化されていくことでこれからも徐々に変わっていくのかも。いつかあらゆる差別のない世界を願う所長の言葉通りになりますように。
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えり

えり

鑑賞日:2025年9月15日
kaa2899

kaa2899

中堂さんかっこよすぎてめろついたけどスッキリはしなかった、くやしい
しめさば

しめさば

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オンナオンナうるさ 中堂やるやん
からしめんたいこ

からしめんたいこ

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主婦ブロガー殺人事件 中堂さんパワハラで訴えられてるから証言台に立てない 替りに三澄ミコトが 陰キャの資産家オジと結婚 真犯人は主婦の弟
Vol2

Vol2

まだわからない
りゅか

りゅか

殺人事件の証人として出廷の回。 女性差別が酷すぎて。 バカにされて言い返したらヒステリーとか書かれるの、検事も週刊誌も問題になりそうだわ。 中堂がカッコ良い
若干ストローマンぽく感じたけど、俺が男だからそう思うだけで、ああいう差別は腐るほど現実に溢れかえってるんだろうな……と。
マホガニー

マホガニー

女性差別が過激すぎる
y

y

第3話 予定外の証人 ミコト(石原さとみ)は半年前に発生した“主婦ブロガー殺人事件”の裁判に、代理証人として出廷することになる。被告は被害者の夫の要一(温水洋一)。殺害の動機は、妻からの精神的DVによるものだと罪を認めていた。しかし裁判で証拠として提出された包丁が本当の凶器ではないことに気づいたミコトは、凶器の矛盾を指摘。それを聞いた要一も、一転して無実を主張する。裁判は大混乱し、検事の烏田守(吹越満)はミコトに激怒。検察を敵に回すと警察庁からUDIへの補助金にも影響があるのではと所長の神倉(松重豊)が心配する中、ミコトは事件の真実を明らかにするため再び法廷に立つことを決意する。有罪率99.9%のやり手検事とミコトの法廷バトルが始まる!
ririri

ririri

天下りイジられてんの笑った
あっぷるぱい

あっぷるぱい

井浦新がかっこいい~
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hikarinokomama

hikarinokomama

女性差別がひどい! 中堂さん、かっこよかったけど、過去に何かあるのね。。。
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サンライズ

サンライズ

人間はただの肉の塊…私は水風船だと思います。
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mumu

mumu

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検事がこんな性差別するか?ってくらいしてて胸クソだったけど、中堂さんの態度の悪さに笑ったのと「死ねばわかる」の一言にスカッとした。最高
11

11

中堂さんのおかげでスッキリ‼️
ノットステア

ノットステア

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第3話 予定外の証人 ◯アマプラ紹介文 2018年1月26日 45分 13+ ミコト(石原さとみ)が“主婦ブロガー殺人事件”の裁判に代理証人として出廷した。だが、凶器とされた包丁が本当の凶器でないことを指摘したため、裁判は大混乱し…。 観た日∶2025/4/7 感想 女性蔑視の嫌な奴(カラスダ)が出てきて、そいつにひとまず勝ったというか負けなかったというか中堂がスッキリさせてくれた。 悪く言えば、そういう古臭い考えの奴出しとけば良い的なね。そんな古臭い奴、なかなかもういなくない?放送当時(2018年)にはまだいたっけ??? あらすじ ミコト、前話でガラケーが水没したため、スマホデビュー。 UDIに、半年前に起きた「主婦ブロガー殺人事件」の裁判の代理証人依頼が来る。解剖を担当した法医解剖医は既に引退して老人ホームにいるらしい。神倉所長はミコトに代理を頼む。ミコトは断るも、中堂はそもそも代理になることができない。中堂は坂本からパワハラで訴えられていた。 検察側のカラスダ検事はミコトに対し、決まっていることを話すだけだと言う。若い女でもそれくらいはできるよなと、女性蔑視の嫌な奴。 法廷でミコトは、証拠品の包丁と遺体の傷に矛盾はないと指摘する。しかし、カラスダ検事が事前に言わなかった3D映像を見て、矛盾があることに気づき、証言を撤回する。右利き用の包丁による傷であり、凶器とされている包丁は左利き用なので適当でないと指摘する。 ミコトは次の裁判で弁護側の証人として出廷することになる。裁判でカラスダ検事はミコトが女性であることを理由に攻撃。また、10000を越える実績を持つ年寄り執刀医を代理証人として用意しており、ミコトと反対意見を言わせる。ミコトの実践事例は1500ほど。 ミコトは悔しくて新しい証拠を探す。デカい肉を買ってきて包丁で刺しまくる。 中堂の方は今までも検査技師を辞めさせてきたのだが、「あいつらが勝手に辞めた、おれは何もしてない」と言う。自覚なし。 ミコト「中堂さん、今まで言おうか言うまいかずーーっと迷ってたんですけど、中堂さんって、相当感じ悪いですよ」 中堂「人の感じ方まで責任持てるかよ」 ミコト「愛想振りまけとは言いませんけど、立てなくていい角を立てることはないでしょう?」 中堂「108回と言われた」クソと言った回数。 被告人は罪を認めると言い始める。不安になったから。女だから勝てないと。無罪を主張して負けたら反省してないと思われて罪が重くなると。ミコトのことも信じられないと言う。 被告人「女っていうのは都合が悪くなると人のせいにして、あげく被害者面するんです。自分の損得でしか動かない。私の人生、女なんかに預けられません」 ミコトは資料を調べ直す。保管していた被害者の傷に何かセラミックでない成分がないかを東海林と共に調べる。Si=ケイ素が検出される。元素分析をできる会社へ。 坂本の狙いは慰謝料。お金目当て。検査技師は1年契約で先の保障がない。 中堂は本人と話をさせろと弁護士に言うも、坂本に拒否された。 ミコトは中堂に協力を持ちかける。ミコトは中堂の代わりに坂本と話をつけることに。中堂はミコトの代わりに証言台に立つことに。 中堂の実践事例は3100〜3200。しかし、年寄り執刀医よりは少ない。それをカラスダ検事は指摘。それでも中堂は気にする様子もなく、質が重要でカビの生えた経験がなんになる、と吐き捨てる。医療と同じで法医学も進歩目の前の鑑定結果を見ろ。 やはり中堂の態度は悪い。 中堂は傷に砥石の成分が混ざっていることを指摘する。また、執刀医の使うハサミは使い捨て。ナイフはカッターナイフと同様折るタイプで、研ぐことはしないため、成分が混ざることはない。 カラスダ検事は大声で注意をする。 中堂「まぁまぁそう感情的になるな」※カラスダがミコトに対して女は感情的になると言ったことに対する意趣返し。 中堂の証言により、真犯人が被害者の弟であることを明らかになる。弟は姉に料理のレシピを提供していた。弟のお店は経営難であり、レシピを提供するかわりにお金をもらおうとしていた。ところが姉に断られたことで刺し殺した。 裁判後、検事は中堂に詰め寄る。中堂のことを殺人者扱いし、逃さないと言う。 バーベキュー。法医学は法治国家に必要な学問。女法医学者の敗北という記事を書かれたとしても気にしない。ミコトは法医学の勝利ということにしておくと言う。 坂本は訴えを取り下げてくれそう。ミコトが新しい職場を紹介したから。その職場の教授がムーミン好きなら。 中堂と葬儀社の木林が仲いいねという話。
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R

R

主語がデカい
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なんて私語の多い法廷だこと それにしても気持ちのいい悪態っぷりだったなあ
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