にゃん

3人のシングルマザー~すてきな人生逆転物語~のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

色んなパターンのシングルマザーを知れた。これが全て実話だというのが驚き。元気と勇気をもらえた。

1.東大に入るって難しいし大変だと思うけど、結局は子供の気持ちだし、子どもの将来に干渉せずにやりたいようにやらせてそっと見守る程度だった母だったからこそ、このような結果が生まれたのではと思う。良い息子さんたちで羨ましい。

2.息子が寮に入ってしまったのであまり母と息子の間にストーリーはなかったけど、心の中ではしっかり繋がっていて息子の中で母の存在はしっかり大きかったんだなぁと。甲子園でホームラン打ったのが本当にドラマみたいで凄い。

3.夢を叶える手帳、を知っていたので商品の裏話が知れて興味深かった。私も社会人になって日々何となく生きているので、手帳を書いて生活に活気を取り戻そうかとちょっと考える。目標を決めるって大事。1ヶ月って結構あっという間に終わってしまうから。

内容↓
1
旦那を子供がまだ小学生になる前頃に大腸癌で亡くした母(木村多江)。
子供2人を中高一貫の進学校に入れたものの、兄の方は不登校気味で成績も最下位のグレ気味。そんな兄を心配する母は過剰に拒否されそんな母を慰める弟、そんな関係にも兄は苛立っていた。
ある時家の壁に穴を開けるほど母とやり合ってしまい、夕食も一緒にとらなかった。そんな兄の為に母は何も言わずにグリーンカレーを作りラップしテーブルに置いておいた。夜中空腹でダイニングに降りた兄はそれと置き手紙(良かったら食べてね的な)を見て食べる。グリーンカレーは父の大好物だった。父との思い出と、父と話した"母は世界一""母が泣きそうになったら守る"を思い出し涙ながらにカレーを食す。
翌朝母がダイニングへ降りると兄からの置き手紙が。母を世界一の母にする、と。兄はお金のかからない国公立大"東京大学"に行くというのだ。物音に玄関へ行くと投稿する兄の後ろ姿。起きれず母と口論していた兄は目覚ましを4つもかけて朝から勉強し登校。それから母も夜食を作ったりと協力。結果、一浪はしたものの東大に合格し、なんと弟まで東大に合格したのであった。

2.元々シングルマザーの家。娘と息子。母は子供のやりたい事は全部やらせたいと思っていた。息子は甲子園に出て優勝するのが夢。でも思春期独特の反抗期というか照れ隠しというかでまともに話も出来ない。寮生活の息子が久々に家に帰って来たとき、洗濯してあげようかと荷物に触れると怒鳴られそれを娘が怒る。息子は家を飛び出し素振り練習へ。残された荷物は迷ったものの洗濯することに。洗い上がったものを干していると、帽子の裏に文字が。"おかんのために"と書かれているのを見て母は感動する。甲子園は仕事で現地には行けなかったものの無事優勝し、息子は一生分の恩返しのつもりだと、自分が打ったホームランボールを母へ渡すのだった。

3.子どもが小さいうちに離婚し子供と実家で暮らす母。仕事も掛け持ちし、毎日時間に追われる生活。追われながら生活する為に忘れる予定もあり、子供の心の変化にも気づけない。そんな追われる日々に嫌気がさした時、学生時代にオリジナルで手帳を作ることにハマったことを思い出す。再び手帳を作り、自分の願望を書いていくことに。そうしているうちに、自分に不必要なものを排除していき、残業を強要する会社も思い切って辞める。次の仕事を探し面接へ行った際に、この手帳の事を話すと"私もそういう手帳が欲しい、商品化してみたら?"と提案され、出版社に相談すると見事商品化。重版を重ね、見事大ヒット。自分にも余裕が出来、子どもの笑顔も増える生活に。
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