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名探偵コナン ハロウィンの花嫁のbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
◾︎劇場版名探偵コナン第25作

【作品情報】
公開日   :2022年4月15日
作品時間  :111分
監督    :満仲勧
製作会社  :小学館、ytv、日本テレビ、ShoPro、東宝、トムス・エンタテインメント
アニメ制作 :トムス・エンタテインメント
脚本    :大倉崇裕
原作    :青山剛昌
音楽    :菅野祐悟
撮影    :野村隆
配給    :東宝
主題歌   :『クロノスタシス』(BUMP OF CHICKEN)
出演(声) :高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、井上和彦、千葉一伸、林原めぐみ、松井菜桜子、湯屋敦子、古谷徹、他

【作品概要】
高木刑事と佐藤刑事が結婚!?という衝撃から幕を開ける本作は、公安警察の安室透と、彼の警察学校時代の同期達の物語を絡めつつ、謎の爆弾魔プラーミャの正体を探る物語となっている。
既に過去との決別を果たしている佐藤刑事が、再び死神の幻視を見る等、原作エピソードとの相関性がかなり高まった作品だが、把握していなくても大筋の理解に問題はない。
なお、これまで劇場版の音楽を全て担当した大野克夫から、菅野祐悟に交代されている。

【作品感想】
「えっ!?今回は爆弾魔との対決がメインなんですか!!待ってました大統領!!」
……でも、思ってたんと違った。

世の多くの娯楽作品シリーズが、物語と物語の間に起きていた隙間の話をこぞって映像化する昨今。正直、一定程度の余白やゆとりを残しておいてくれた方が後々ありがたいので、もうその手の作品作りはお腹一杯です。
そんな多くの大衆娯楽シリーズと同じく、本作でも物語の隙間埋めの手法がとられています。しかも、僅か1週間という短い期間に残されていた空白の埋め立て。そんなに詰め込んで大丈夫なんか??

話は変わりますが、本作は爆弾魔プラーミャの超人性もさることながら、コナン君の見せた空中歩行が飛びぬけておかしかったですね。こういう荒唐無稽さがあるから、コナンは素晴らしい。今のコナン君なら、ルパン達とまた共演しても、なんの違和感もなく馴染みそうですね(初共演の時から違和感なんてありませんでしたが)。

なお、爆発ウォッチャーとしては、本作の爆発はちょっと期待外れでもありました。
爆炎がカラフルだったり、惜しげもなくホイホイ爆破してくれるのはありがたいんですが、やはりクライマックスの大規模爆破作戦が実行されなかったのは無念すぎます。
いいじゃん、渋谷、壊滅させちゃえば。『ガメラ3イリス覚醒』並みの大破壊を成してくれてよかったのに。渋谷の街が灰燼に帰して、瓦礫の中を佇むコナン君見たかったわぁ。
ところで、コナン世界の渋谷には、排水溝とか、マンホールとか、地下に水が流れこむ空間は、一切ないんですかね?いくらビルとビル間をサッカーボールダムで封鎖したとしても、地下空間から火がついて誘爆ってことになりそうなもんですが……。
外国の街(シンガポール)は武装勢力に攻撃させてもいいけど、自分たちの暮らす国では御法度とは、とんだ平和ボケです。
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