140字プロレス鶴見辰吾ジラ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

4.2
“家族という呪いと祝福“

「STAR WARS」からマルチバース戦争へと変化を遂げた新時代。疑似家族というマルチバースから家族というユニバースへ。激しい振れ幅で縦横無尽、右往左往させられる照れ隠しが示したのは育むべき“愛“だった。※家族という呪いと祝福性は新海誠の「すずめの戸締まり」でもテーマにされてましたね。

自己肯定感のせいだろうか?欧米での異世界転生が少ないのは?マルチバース作品は異世界転生の亜種か?並行世界作品が厳しい境遇のアジア人との親和性を見せ、その波が世界へ波及するのではないか?下ネタやギャグ、それこそクレヨンしんちゃん的なギャグ家族絆モノの如き表情で心は救援を要してた。

作品時代はドライブ感というよりロデオマシン感が強いが、ギャグの味付けによりファンタジーに傾くことで、苦い現実も錠剤のように喉を通してくる。韻を踏んだセリフと展開なのどスマートにフローを形成、カンフーの型が見せる外連味とそこから放たれる愛の表情がロデオマシンを掴む手を強く握らせた。

【関係各位】
エブエブは「HUGっとプリキュア」との親和性が高く、ハグプリの20years afterとも言える作品です。ハグプリ刺さった人は是非、足をお運びください。