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リベリオンのbackpackerのレビュー・感想・評価

リベリオン(2002年製作の映画)
3.0
ディストピア×アクションと書くと、午後ロード枠のB級映画が連想されます。
しかして、今作は違います。銃を用いた武術ガン=カタを前面に押し出し、クリスチャン・ベイルの抑圧無表情演技とキレ味抜群の格闘も合間って、ケレン味たっぷりに仕立てております。

第三次世界大戦により世界文明の大半が破壊された未来。
感情を禁止することで平和を成し遂げた独裁国家リブリアでは、感情を取り締まる精鋭"聖職者(クラリック)"が統制社会の秩序を維持していた。
最強のクラリック、ジョン・プレストンは、ある朝感情抑制薬を注入しなかったことから、自身の世界を激変させていく……。

あらすじは他の方が書いてくださってますし、これくらいで。
感情を禁止された社会、前述しましたが、よくある設定です。よく言えば王道、悪く言えば陳腐な世界観。ディストピア&アクション映画は中々上手くいかないというか、中途半端な出来映えが多い気がします。
しかし、この映画はある要素を足すことで見せ場を作ります。そう、ガン=カタです。
ガン=カタのスピードはキレキレで、映画の最重要アクセントに。
バトルの描写とその絵姿もいいですね。暗闇で灯る二丁の銃口とか、演舞のように立ち回り最後は見栄を切るとか、たまりませんな。ええ、たまりません。
もうちょっと予算があれば良かったな……。あと一歩捻りを加えてほしかったな……。なんて感じることもちらほらありましたが、満足のディストピアアクションムービーです。
クリスチャン・ベイル、やっぱりすごい俳優ですねこの人は。ほんとに。
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